『風の殺意』 山荘で展開される青春サスペンスADV 感想 攻略 ※ネタバレ注意

かーめるん

山荘で展開される青春サスペンスADV、『風の殺意』の感想、攻略記事です。

制作者は風の殺意制作委員会様。作品の公式サイトはこちらです。 → 風の殺意トップ

風の殺意 スクショ タイトル画面

舞台は山奥の別荘。複雑な人間関係を主軸とした青春サスペンスが展開されます。流血・暴力表現や、婉曲な性描写を含む作品です。
エンディングは計21個。約3時間ですべてのエンドを回収しました。

クローズド・サークル系のサスペンス作品です。ミステリ要素を含みますが、どちらかと言えばドロドロな人間関係の推移に主眼が置かれています。

タイトル画面の第一印象から、「すれ違いが悲劇を生む、切ない系の青春ストーリーかな」と予想してプレイし始めました。しかし作中で語られるキャラクターの本音が意外に生々しく、いい意味で裏切られた気分になりました。単純な選択肢による分岐に加え、各キャラの好感度によってエンドが決定される点もユニークなADVだと思います。

以下は、キャラやストーリーのネタバレを含む感想です。攻略関連の考察も含みます。未見の方はご注意ください。

「あらすじ」~「キャラクター解説」までは、ストーリーやキャラクターに関する説明・紹介中心です。真犯人や人間関係の真相など、核心部分についての具体的なネタバレは伏せています。

「ADV面についての雑感」は、公式サイト掲載の攻略ヒントに基づく感想です。

「各キャラ&人間関係の雑感」以降は、真犯人の正体や動機、人間関係の秘密など核心的なネタバレを含みます。

あらすじ

まず、『風の殺意』のあらすじを書きます。

主人公の原田涼子は、放送部に所属する高校2年生です。

涼子たちはある日、部長の高見翔(2年)とその恋人の沢井美佳(2年)からある報告を受けます。高見は高校卒業を機にアメリカの専門学校で学ぶことを決意し、美香も彼と一緒にかの地に引っ越すことになったのです。渡米に先立ってすでに婚約を交わしたと告げる2人を、部員たちは驚きつつもそれぞれに祝福します。

ついては2人の婚約祝いと送別会をしようという話になり、副部長の倉本さやか(3年)は、宿泊場所として自家所有の別荘を提供すると申し出ます。

風の殺意 スクショ さやかの提案

そして3月末のある日、涼子を含めた部員6名は、山奥の別荘を訪れました。

快晴で迎えた当日、涼子たちは、主催者であるさやかの様子がおかしいことに気づきます。めずらしく遅刻してやってきた彼女は、まるで高見と美佳の仲をやっかむかのような言動を繰り返します。さやかの態度のせいで、どこか気まずい気分で初日を過ごす放送部の面々。

そして風の強く吹く夜に、恐ろしい事件が発生します。

ストーリーの概要と見どころ

『風の殺意』を一言で言い表すなら、「6人の高校生の間で展開される青春ドロドロサスペンス」だと思います。

ストーリー面の軸(見どころ)2つあります。1つ目は事件の真犯人とその動機、2つ目は放送部内の錯綜した人間関係です。前者が縦糸、後者が横糸といった感じです。

とはいえ1つ目の軸に関しては、わりあい簡単に推察することができます。実際序盤のあるシーンを見終えた時点で、犯人とその動機についてはピンときました。推理ゲームではないがゆえの配慮でしょうか。

そのため、プレイヤーとしては必然的に、2つ目の軸に集中してしまいました。

今さっき挙げた2つの軸は、そのまま『風の殺意』のミステリ(=謎)要素でもあります。すなわち、「犯人は誰で動機は何か」「部内の人間関係はどうなっているのか」という2つの疑問がまず存在し、それらが解き明かされる過程が『風の殺意』のストーリーラインになっているわけです。

1つめの真犯人の謎は、パーフェクトエンド(トゥルーエンド)で明かされます。そこに行き着くまでの試行錯誤が、このゲームにおけるADV要素です。

そして、2つ目の人間関係の謎は、中盤まで強力に物語をけん引します。
2つ目の謎は、実質的には「倉本さやかの言動の謎」とイコールで結ぶことができます。彼女のおかしな態度の理由が中盤に明かされることで、それまでの疑問が解消され、人間関係の謎が紐解かれるわけです。

以上より、「ストーリーの中心にいるのは倉本さやかである」と言ってもいい気がします。原田涼子はたしかに主人公です。しかし部内の濃厚な(恋愛模様とイコールで結ばれる)人間関係に関しては、涼子は桧垣孝之とともに、完全なる第三者かつ傍観者ポジションに退きます。

キャラクター解説

まず、主要キャラクターについて簡単に紹介します。

原田涼子:2年生。80年代ロックが好き。楽天的で元気な女子。

桧垣孝之:2年生。涼子と趣味が同じで仲が良い。活発でノリの良い男子。

高見翔:3年生。放送部部長。人当たりの良い好青年。半年前から美佳と付き合っている。

倉本さやか:3年生。副部長。才色兼備な放送部のエース。厳しい性格で冷ややかに見えることも。

沢井美佳:2年生。声優としてデビューしている。高見と婚約し、高校を中退して渡米を決意。

原田悠吾:2年生。孝之と仲が良い。部ではさやかとペアを組んでいる。寡黙な実力派。

登場人物は全員が同じ部活(放送部)に所属していますが、部内での好意の錯綜ぶりはなんとも複雑です。そして、狭い人間関係ゆえのグダグダ感がなかなかリアルでもあります。

上でも書きましたが、主人公の涼子は、両片思いの相手である孝之とともに部内の恋愛模様からは隔絶されています。言ってしまえば2人だけは初々しい恋愛をしています。一方、他の4人(高見、美佳、さやか、悠吾)は、かなりの鬱屈や屈折を抱えながら、互いに好意を向けたり向けられたりしています。

キャラ間の隠された好悪感情については、序盤から細やかに伏線が張られています。見返すといくつも新しい発見があり、周回前提でもストーリーを楽しめました。

個人的に印象的だったのは、親密度の高さに応じて各キャラのシナリオが出現する仕様です。ストーリーを深める効果を持つ一方、分岐条件を示す目安でもあるという点で、いいシステムだと思いました。

「いい感じの選択肢を選んでいたらキャラシナリオが出た」→「好感度が設定されていて、高いとキャラシナリオが出現するのかな」→「もしかして好感度によって分岐するのかもしれない」……と、プレイヤーに自然と気づかせるつくりになっているのが巧いです。

キャラシナリオの内容自体も、キャラの掘り下げとして良かったと思います。たとえば、波乱のないカップルに見えた高見と美佳がそれぞれに対して抱える、後ろめたさや暗い心情にはかなり驚きました。

ADV面についての雑感

公式サイト掲載の攻略ヒントについての情報を含みます。ご注意ください。

先述したように、この作品では、親密度(好感度)システムシナリオ分岐がガッツリ絡んでいます。

つまり、単純な選択によってアイテムが手に入ったりキャラが生存したりするのみならず、個々のキャラの親密度の高低によってもシナリオが分岐します親密度条件については後述します。→「親密度条件について」)。イメージとしては、フラグ+親密度の組合せによって、21個のエンドが導かれるような感じです。

同じ雰囲気の作品(たとえば、サークル仲間と遊びに行った山荘で猟奇的な殺人事件に遭遇する『ある夏の日、山荘にて……』など)と比較すると、けっこうユニークな仕様だと思います。

≪関連記事:『ある夏の日、山荘にて……』 感想 攻略

風の殺意 スクショ 選択肢画面

ただし、重要選択肢の選び方(フラグの立て方)が比較的わかりやすいのに対して、親密度の上げ方は複雑です。

たとえば、【Aちゃんに話しかける/Bくんに話しかける/Cさんに話しかける】という3つの選択肢があるとします。この場合、「Aちゃんを選ぶとAちゃんの親密度が上がるのかな」と多くのプレイヤーは考えると思います。

しかし、実は3つの選択肢の中に正解はただ1つだけで、他の選択肢はダミーです。

どういうことかと言えば、仮に「Bくんに話しかける」が正解だとします。この場合、「Bくんに話しかける」を選べばBくんの親密度は上がります。しかし「Aちゃんに話しかける」「Cさんに話しかける」を選んだときは、どのキャラの親密度も上がりません。「Bくんに~」以外は不正解の選択肢だからです。

したがって複数人を選べる場面では、微妙な反応の違いを比べつつ、親密度が上がりそうなキャラを選ばなければいけないわけです。この仕様はけっこう難しいというか、ヒントの少なさという観点からちょっと意地悪だなと感じました。

また、原田悠吾に関してのみ、親密度が低くてもキャラシナリオが発生する仕様は引っかけすぎるなーと思いました(他のキャラは、親密度が高い場合にのみキャラシナリオ発生)。

全体を通じて「親密度高の目安としてキャラシナリオ発生」という仕組みになっているのに、あるキャラだけを特別な暗示なしにその例外に置くのは、やや不親切な気がします。ヒントを見ないと攻略は難しいのでは、と強く感じた理由の一つです。

もっとも、シナリオのわかりやすさを優先して、悠吾シナリオは必ず発生する仕掛けになっているのだとも思います。悠吾シナリオを挟まない場合、初見プレイヤーが急展開に戸惑ってしまう可能性は大いにあります。

周回することを考えると、キャラシナリオというシステム自体は良かったです。親密度条件の目安になり、読む読まないの選択ができるので時間もとられません。また、単純なフラグ立て(キャミソール/悠吾の遺体関連)は、わかりやすくてフレンドリーでした。

各キャラ&人間関係の雑感

キャラクター設定とも絡む人間関係のドロドロさは賛否分かれるポイントかもしれません。

率直に言ってしまうと、素直に良い人だと思えるキャラが少ないゲームだと思います。というより、すねに傷持つキャラクターが多いです。好感が持てるのは、朱里ちゃんと孝之くらいでしょうか。2人とも特に他者に害を及ぼすことのない、毒のないキャラです。

以下、印象に残ったメインキャラについて簡単な感想を書きました。

  • 倉本さやか

    物語中でフィーチャーされたさやかには、それなりに好感が持てました。不機嫌な態度の裏にある葛藤や病歴が掘り下げられ、謝罪や反省もしていたことが大きいです。

    ただ、真犯人とのやりとりは気にかかりました。トゥルーエンドを見るに、真犯人が部員たちに向ける憎悪に気づいていた節があるんですよね。心理的に追い詰められ、心中も考えて部員6人を別荘に連れてきたのでしょうか。

    また、さやかの立ち絵はプライドの高いお嬢様感が出ていてかなり好きでした。あの冷ややかな感じの目つきがたまらないですね。

  • 高見翔

    終盤になるにつれ株が下がるタイプのキャラでした。このゲームで一番驚いたのは、彼のキャラシナリオを読んだときです。外見だけを見れば完全な良い人なので、さやかと悠吾への複雑な感情にびっくりしました。

    ふらつきがちな美佳への思いといい、個人的には一番人間くさいキャラクターだと思います。

  • 沢井美佳

    美佳については、保身のために涼子の息の根を止めたエンドで失望半分納得半分でした。やはり保身のために悠吾を殺そうとした(一発ならついやっちゃったで済むかもしれませんが、殴り続ける行為には明確な意志しか感じませんでした)くだりで、まあそういう性格のキャラなんだろうなと感じていました。

    とはいえ、そこまで嫌いなキャラクターではないです。キャラ視点ではキャリア面で充実しているように見えたので、裏での苦労と葛藤を知って印象が変わりました。7か月前の騒動と1年生の退部が、美佳視点でのさやかとの不仲に拍車を掛けたという絡ませ方も巧いなあと思いました。

  • 原田涼子

    リアルな恋する女子高校生感のあるキャラだったと思います。しかしもうひと押し、主人公or視点人物としていい子だなと思える描写が欲しかったです。

    真犯人の動機が明らかになると、涼子の言動にネガティヴなイメージを持ってしまいがちでした。

    子守りは苦手だけど片思いしている孝之に褒められたし頑張るか、からのあのバッドチョイスです。言ってみれば涼子の「ええかっこしい」が発端となり、幼い子が苦しんで死に、真犯人が夫に続いて一人娘まで失ったことになります。そして今回、結果的には部員4人が重軽傷を負わされました(これは真犯人の暴走のせいであり、直接的には涼子のせいではありませんが)。

    善意からの行為であったことは重々承知の上です。しかし引き起こされた結果があまりに深刻すぎて、どうしてもスッキリしないものを感じました。

    あとトゥルーエンドの、「ようやく夢を見つけた→孝之とハッピーエンド」という締めも、涼子のショックや反省が軽く見えてしまって微妙に思いました。自分の過失がきっかけで面識のある人間数名が傷ついたとわかった直後なのに、ずいぶんと切り替えが速いな、と。

    朱里ちゃんの死を序盤で知らされたときの淡白な反応を思い出し、涼子にとってあの子は、この局面に至っても大して思い入れのない存在なんだなと感じてしまいました。

    孝之といちゃつくのは、せめて事件後時間が経ってからにしてほしかったです。他エンドで大量殺戮をしているのであまり言いたくはないですが、トゥルーエンドでは真犯人を気の毒に思いました。

  • 攻略とエンディング分岐について

    このゲームのエンディングは計21個です。全体のボリュームと比較すると、エンディング数がかなり多いように感じます。

    1. 単純な選択肢
    2. 各キャラ(5名)の親密度の高低

    以上2つの要素のマッチングによってエンディングが分岐するため、数が増えるのでしょう。通常のミステリ・サスペンスADVでは②の要素は無いか薄いので、むしろ②の方をメインに据えたこの作品の独自性が際立ちます。

    攻略については、公式サイトに詳しいヒントが掲載されています。ヒントなしでトゥルーエンドに行ける可能性はゼロではないです。単純な選択肢によるフラグ建て自体はそれほど難しくないので。

    ただ、親密度の仕様が複雑なゲームなので、やはりヒントを参照しつつ攻略した方がいいと思います。

    親密度条件について

    このゲームには、NPCが5名登場します。実は彼/彼女ら5名には、主人公との親密度が設定されています。

    主人公の受け答えや心中の思いにより、それぞれの親密度は変動します。※厳密に言えば、0からスタートして加算されます。下がることはありません。

    たとえばトゥルーエンドに到達するための親密度の条件は、「5人全員の親密度が高い」ことです。

    ところで、「親密度が高い」とは、具体的にはどういう状態を指すのでしょうか。公式サイトに掲載されている親密度の説明文を、以下に引用させていただきます。

    親密度は、最高値が4から5です(キャラクターによって違います)。 親密度を上げるということは、最高値が4のキャラは3以上、最高値が5のキャラクターは4以上にするということになります。

    ちなみに、各キャラの親密度の最高値は開示されていません。

    よって、トゥルーエンド条件をパスするにあたっては、5人全員の親密度を4以上にしておくことが望ましいと言えます。そして、それはつまり、「各キャラにつき親密度の上がる正解選択肢を最低4つ選ぶ」必要があるということを意味します。

    しかし、「ADV面についての雑感」ですでに書いた通り、5人全員の親密度を上げるのはかなり難しいです。その理由は以下の2点です。

    • 各選択シーンにおいて親密度の上がる正解選択肢は1つだけ
    • どれが正解かは各キャラの反応を見て推察するしかない

    どうすれば分かりやすく各キャラの好感度を上げられるかなーと考えた結果、私はアナログに頼りました。

    すなわち、手近な紙に「キャラ名」と「親密度の値」を見出しにしてを書きました。横軸は主人公の涼子以外の5人の名前、縦軸は1~5までの親密度の値です。

    風の殺意 好感度 表 furige tabi com

    選択シーンを一つ終えるたびに、キャラの反応を見つつ、親密度の上がっていそうな選択肢を該当キャラの欄に書き込んでいきます。最初は当てずっぽうやなんとなくでもいいと思います。

    ストーリーを進めていると、「このキャラの親密度上昇選択肢が足りないな」「このキャラは多すぎるな」とだんだんわかってくるので、それに応じて修正を加えます。全員の親密度が目標の4以上になればとりあえずはOKです。

    親密度が高いと個別キャラシナリオが発生する(悠吾→孝之→さやか→高見→美佳)ので、いったん物語を進め、各キャラについて個別シナリオが発生するかを確認しましょう。

    ※ただし上述通り、悠吾に関しては親密度の高さに関係なくキャラシナリオが発生します。「全員分キャラシナリオが出ているのにトゥルーエンドにならない、おかしいな」と思ったら、まず最初に、悠吾の親密度不足を疑うべきです。

    悠吾は選択肢で絡みに行ける(=親密度を上げられる)シーン自体が少ない印象なので、選択肢に彼への言及があるときは要チェックです。

    以上のように表を書けば目視できるので、各キャラの親密度を効率よく高められるのではないかと思います。

    親密度以外の分岐条件について

    次に、親密度以外のエンディング分岐条件について書きます。

    トゥルーエンドに到達するには、親密度条件を満たすほか、いくつかの選択肢場面(親密度とは関係なし)でフラグを立てる必要があります。

    以下、そういったエンドを左右する重要選択肢についてざっくりとまとめました。どの選択肢が正規ルート(トゥルーエンドルート)に繋がるのか、外すとどういうエンディングになるかの情報も含みます。

    ①香苗の家へ行くor行かない

    家に行く場合が正規ルート。家へ行かない場合、孝之の親密度と最後の選択次第で、「闇の中の結末」「男同士の友情!?」に分岐する。

    ②さやかに食事を持っていくor行かない

    食事を持っていかない、つまり悠吾に食事を持っていってもらう場合が正規ルート。さやかに食事を持っていく場合、さやかの親密度と最後の選択次第で、「さやかとふたりで」「予測できない死」に分岐する。

    ③キャミソールを縫うor縫わない

    キャミソールを縫う場合が正規ルート。真犯人と戦う際の武器になる針をゲットできる。縫わない場合、涼子が針をゲットできない。多くの場合、涼子が刺される「~の病室」系のエンディングに分岐する。

    ④孝之の親密度が高いor低い

    親密度が高い場合が正規ルート。クライマックス時に孝之が登場する。低い場合、クライマックスの犯人登場時に、孝之がシーンに登場しない(すでに自殺orのちに殺される)。

    親密度に絡む注意点として、孝之が部屋を訪ねてきた際には「気を遣わなくていいよ」を選ぶこと。他の2つの選択肢を選んだ場合、親密度を十分に上げていても、孝之は部屋の扉を閉めない(告白イベントが発生しない)。

    ⑤悠吾の遺体を確認するorしない

    遺体を確認しない場合が正規ルート(トゥルーエンドの必須条件)。悠吾は生き延びてクライマックス時に再登場する。確認する場合、悠吾の死亡が事実として確定してしまう。クライマックス時、犯人が登場する前に確実に停電が起きる。

    ⑥屋敷から逃げるor逃げない

    屋敷から逃げない場合が正規ルート(トゥルーエンドの必須条件)。逃げる場合、高見&美佳の親密度(の高低の組合せ)によって「静寂の放送室」「白い部屋 美佳編」「白い部屋 翔編」に分岐する。

    *番外編:「夕暮れの病室」エンドでの分岐

    1. 孝之の親密度が高い
    2. キャミソールを縫わない
    3. 悠吾の死体を確認しない

    以上の3つの条件を満たすと、涼子が犯人に刺されて病院で目覚め、お見舞いに来た孝之に事情を聞くエンドになる。

    このエンドでは他4人の安否に関して、1人だけを選んで孝之に尋ねることができる。

    選んだそのキャラの親密度が高かった場合、生存したのは涼子と孝之とそのキャラの3人だけということになり、涼子がそのキャラの今後についてコメントを述べる。選んだキャラの親密度が低かった場合、そのキャラを含めた他の4人は死亡し、生き延びたのは涼子と孝之だけという結末になる。

    簡単にまとめると、下記の手順を踏まなければなりません。

    1. 香苗の家に行く(異変確認)
    2. さやかに食事を持っていかない(さやかと悠吾を2人きりにする)
    3. キャミソールを縫う(針ゲット)
    4. 孝之に「気を遣わなくてもいいよ」(告白タイム突入、孝之生存)
    5. 悠吾の遺体を確認しない(悠吾生存)
    6. 屋敷から逃げない(犯人と対峙)

    この選択肢の流れに親密度条件を組み合わせれば、トゥルーエンドに到達することが可能です。

    *****

    『風の殺意』はCG数の多いゲームでした。情緒のある綺麗なイラストばかりで、コンプ作業が捗りました。

    個人的に好きなのはやはり、エンディングクリア時に出るCGでしょうか。「さやかとふたりで」「予測できない死」「弔いの道」「静寂の放送室」あたりのCGは特に好きです。また、さやかと悠吾の未来予想図も、二人が幸せそうでいいなーと思いました。

    エンディング自体については、「静寂の放送室」が見事な鬱加減で好みでした。

    シナリオ、キャラともにウェットな印象の作品だったと思います。とはいえエンディングにバリエーションが多く、総括すると楽しいADVでした。

    クローズド・サークル濃密な人間関係が印象的な作品について、いくつか感想を書いています。


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