『グレイメルカ』 キャラクター&BGM 雑感 ※ネタバレ注意 その3

かーめるん

長編戦略シミュレーションRPG(SLG)、『グレイメルカ』の感想記事です。制作サークルはシニカルとレトリック様。作品の公式サイトはこちらです。 → グレイメルカ

グレイメルカ スクショ タイトル画面

前回の記事その2では、「ストーリー概要&感想」「『グレイメルカ』の魅力」「『グレイメルカ』と歴史」について考察も交えた感想を書きました。

記事その1:『グレイメルカ』 大河小説的な戦略SRPG 紹介 戦闘レビュー その1
記事その2:『グレイメルカ』 帝国三代に渡る戦乱の歴史を追う長編SRPG 感想 考察 その2

今回の記事その3は、ネタバレがガッツリ含まれるキャラクター感想が中心です。記事2つに収まらなかったので、おまけ的な感じで書きました。ストーリーやエンディングを未見の方はご注意ください。

キャラクター雑感

『グレイメルカ』の登場キャラ(名前あり)は、最終的には50人を大きく超えます。戦闘ユニットに限ってみても、適性やスキルが多様で老若男女よりどりみどり。

見事なのは、キャラクターそれぞれが埋もれない個性を持っていることでしょうか。どのキャラも性格や過去に癖があり、生々しい一面が垣間見えることもあるものの、そこがまた味わい深かったりします。

以下は、その中でも「特に好きなキャラ」「印象的だったキャラ」についての感想です。いわゆるキャラ語りです。ネタバレにご注意ください。

メラ・アイル

メラはロマテアの軍人です。一見クールで無愛想ですが、実は熱い性格の持ち主であり、冒険の多い人生に憧れています。仲良しのロシェアいわく「男の子っぽい」ものの、性格の暗さやうまく笑えないことを気にしたり恋に興味があったりと、年相応の女の子らしさもあります。

女性キャラの中ではメラが一番好きでした。格好良くないスポポンドを理想の父として慕っているのがいいなーと思います。彼女がスポポンドの(ハルカへの)熱意に打たれて与するくだりは、初見で驚きつつも歓喜しました。まさか反逆者に随行して未知のバーメイルにまで乗り込み、半年も一緒にサバイバル生活を送ってくれる子がいるとは思いもしませんでした。

メラたんメラたんと心のアイドル的に好きだったので、最終的にカンツラとくっついたと聞いて「マジか」と思いました。とはいえ、絡みもフラグも多かったので特に意外だとは思いませんでした。本筋を見ても支援会話を見ても、メラが出会った最初からカンツラの料理に胃袋をガッツリと掴まれていたことは明らかです。

カンツラは王子という安泰な地位を捨ててまで料理一筋に生きている男性なので、そのあたりもメラにとってポイントが高かったのかなと思います。平穏で変わらぬ日常を愛するメラパパの対極にいるような男性ですよね。ウオラトリに話していた「ちょっと気になるヤツ」がカンツラなら、わりと早い段階で恋愛感情を抱いていたのかもしれません。

また、メラとハルカの友情関係が個人的には好きでした。性格が暗めの二人が親友同士というのがなんともツボです。ハルカがわりあい普通の女の子であるメラと一から友情を築いていったことを考えると微笑ましくなります(メレオネといいファテナといい、ハルカと親しい女性にはスーパーレディが多いので)。

ソヴォの働きぶりもハルカの献身には及ばないと言ってくれたり、ハルカのためにソヴォとガチで喧嘩しようとしたり、メラのハルカへの友情にはグッとくることが多かったです(そういう場面では照れくささを隠すようにぶっきらぼうに話すのもたまらないポイント)。ハルカの口調が砕けているのも含めて、ノサント戦の支援会話は大好きです。

グレイメルカ スクショ メラ ハルカ

戦闘ユニットとしてのメラは槍使いです。スポポンドに次いで再登場が早いので、育成の機会には恵まれています。

成長率はそこまで良い方ではないですが、愛ゆえに基本スタメンでした。1周目は伸びが良かったのですが、2周目以降はちょっとステがヘタレてしまったんですよね(特に素早さ)。だから体術を上げ槍レベルを上げ、カプセルをつぎ込み……と強化に腐心しました。

固有のスキルは、【不殺】【先制】【格闘技】。なかでも彼女を象徴するスキルは【不殺】でしょう。このスキルを用いれば、本来は倒してしまえる状況でもHP1残して敵を生かすことができます。

このスキルを応用することで、効率よく味方に経験値や貢献度を稼がせたり、ジェヘララちゃんやアイスキャットなどと協力して相手のアイテムを【盗む】ことが可能です。【不殺】は性能的にもメラの信条的にも素敵なスキルだなーと思います。

ジェヘララ(ミンリー・カルタ)

ジェヘララちゃん(ちゃん付け必須)は盗賊を専門に狙う盗賊です。最初は普通に好きレベルだったものの、戦闘で使用したり支援会話を見たりするうちにじわじわと好きになりました。今では大好きです。するめキャラだと思います。不思議な言葉遣いも含めてカワイイ。

グレイメルカ スクショ ジェヘララ ペコ

第6章で思わぬ活躍を見せてくれたことには驚きました。彼女のハルカへの思慕の強さにもびっくりしました。ジェヘララちゃんはハルカとの繋がりのみを頼って抗帝軍に参加していたキャラなので、特に唐突感はなかったです。妹のような感覚で慕っていたんだなーとしんみりしました。

戦闘ユニットとしてのジェヘララちゃんは剣使いです。序盤に登場&本加入が早めなので、育成のしやすいキャラです。いわゆるシーフキャラであり、素早さ特化で腕力や防御は低く、手数で攻めるタイプと言えます。とはいえ体術を鍛えればけして弱くはなく、器用の数値が高いので信頼できます。

ジェヘララちゃんは盗賊としてのスキルを一通り持っています。登場が早い上に【盗む】持ちなのが何よりありがたいポイントです。【不殺】のメラと組んで資金繰りや武器節約のために活躍してくれました。また、最も有用なのは【強奪】倒した相手の所持品をそっくり盗める神スキルです。

2周目に攻略wikiを解禁したのですが、ジェヘララちゃんに関して「弓の適性あり」というコメントがありました。そこで「弓術のすゝめ」を使用したところ、ガシガンとはベクトルの異なる弓のエースに化けました。弓+【強奪】がお役立ちすぎる。第31話前半のジェヘララちゃんの活躍っぷり(ロングボウでカタパルト強奪)は素晴らしかったです。

ファテナ・デト

ファテナはかつてのドルテ王国の姫です。プレイを重ねるうちに気になって気になって仕方がなくなりました。単純に好きというよりは、見ていてたまらない気持ちになる女性だなあと思います。
ファテナに報われない恋心を抱き続けたヘイントも同じような気持ちだったのでしょうか。個人的な傾向として、自分の心を抑えて生きているキャラにはいつも心惹かれてしまいます。

グレイメルカ ファテナ バルナクの墓前 スクショ

メレオネ→←ハルカ←ファテナ←ヘイントと終盤の恋模様はかなり複雑。その後、第6章で総括のように語られたファテナの吐露を見たときには胸が痛くなりました。ファテナの苦しい恋心が切なかったこともそうですが、彼女が語った自分とハルカ・メレオネの違いに納得がいったからです。

個人的には、ハルカはそれなりにファテナを気にかけていた気がします。第26話後半の支援会話で、「自分が敵に回っていたら倒したか」というファテナの問いにハルカが言いよどむ場面がありました。ファテナ自身ハルカの反応が意外だったようですが、プレイヤーとしてもハルカが「倒す」と即答しなかったことに少なからず驚きました。

ファテナは知る由もないですが、ハルカはサーシンを闇討ちする前にファテナの結婚後の幸せを考えたりもしていました。親世代を通したハルカとの因縁も考えると、もしメレオネがいなければ、最もハルカの側近くにいられる女性はファテナだったのかもしれません(とはいえ、メレオネでなければハルカを救うことはできなかっただろうと思いますが)。

ストーリー中でファテナの思いが実を結ぶことはありませんでした。しかし、ドルテの姫としての生と一人の女性としての生の間で揺れる彼女の葛藤は、プレイヤーの私にとっては非常に魅力的なものでした。最終的に彼女が達した境地やエピローグで語られる逸話を見ると、生きることを全うしたファテナを労いたい気持ちになりました。

戦闘ユニットとしても、ケシマの里を5年で卒業しただけあって強いですね。使える魔法の関係で火力に欠ける感はあり、打たれ強くもないので前線に出すのはやや躊躇われますが、どの能力値も基本的に優秀です(【予測】があるのも強み)。さすがはファテナ姫。デトの宝玉イベントで【前向き】を習得するとさらに使いやすかったです。

シャスタシルカ・ペコ・ハンカ

ペコはコートマ王国の姫です。ペコのフルネームって口に出して言いたいリズムの良さがあると思います(ペコ自身はお母さんにもらった「ペコ」というミドルネームが好きなのもすごく可愛い)。

最初はネダバスやクレンフゥとのやりとりが面白いなと思い、実際にユニットとして使ううちに好きなキャラになりました。ドット絵の「^」みたいな口がキュートで、特に【前向き】が発動したときのくるりん一回転が非常に可愛かったです。ちょっと自慢気に見えるあの顔と動きに心をやられたと言っても過言ではありません。

キャラクターに関する話をすると、子供らしい威勢の良さと反抗心の強さ、崩れたときのあわわ加減、元気の良さと前向きなところがペコの魅力だと思います。

支援会話を見ていると、出会ったばかりのキャラとすぐに打ち解けて話し込むものが多いんですよね。相手の長所をすぐに見つけ出して率直に褒めるところを見るたび、ペコっていい子だな~としみじみと思いました。そして、基本的に朗らかなペコの態度が悪くなるのはクレンフゥとネダバスが関わる話題だけなんだなーと実感しました。

グレイメルカ スクショ ペコ ネダバス

まだまだ子供っぽい印象の強かったペコですが、第5章の過酷な展開の中で一回り大人びたように感じました。

戦後の彼女の人生はなかなかにシリアスだと思います。あれだけ嫌っていたクレンフゥと結婚し、領主の地位とハンカ家当主の座を譲り渡した……という。これまで王族としての利益を受けてこなかったのに、ペコは王の遺児としての役目をきっちり果たしたわけです。責任感のある立派な女性だなと思いました。

ペコは小柄な身体ながら、優秀なディフェンダーです(ファイターにならなかった理由には正直笑いました。たしかにゴールドロードに編成されてクレンフゥに指揮されるのはペコ的には地獄ですね)。

特徴的な固有スキルは、【神技守護】3マス以内にいる仲間をどんな攻撃からも守ることができます。説明書きを読むより前に、味方を襲った魔法攻撃をペコが無効化したときにはかなり驚きました。SUGEEEEの一言です。

体術を上げれば堅くもなり、【前向き】があるので活躍の機会も増えます。ただ、【重戦士殺】に弱いのはちょっと惜しいですね。怪力設定があるので、オマケで【超筋肉】がついていればよかったのになーと思いました。

ザリップ

1周目のカンクットの森でデト・マギ含む伏兵を半数以上やっつけて以降、ザリップは最終決戦まで常にスタメンでした。わさわさ飛び出してくる兵士を【興奮】しつつバサバサ倒していくザリップさんはこの上なく強かった。『グレイメルカ』は魔道師が優秀なゲームですが、ザリップは登場が早い上に頼れるユニットだと思います。

性能について話をすると、【秀才】持ちなので成長が速く、【再移動】があるので使い勝手がいいです。毒魔法の使い手ゆえに必殺が出やすく、加えて【俊足殺し】がシンプルに強く、一撃必殺的な火力の高さが魅力的。さらに【興奮】で手数が増えやすいという点も見逃せません。

以上のスキル構成により、「執拗かつ殺意の高い戦闘スタイル」に仕上がっています。敵を徹底的に苦しめたい、死の様を間近で見たいというキャラ設定とカッチリ合った性能で素晴らしいです。能力値的にもそれなりに優秀な方だと思います(レベル40MAXで、魔力・器用カンスト、魔防カンスト手前、素早さ30以上でした)。

グレイメルカ スクショ ザリップ ロシェア

残虐非道カピンちゃんの評価によれば、ザリップはハルカと並ぶ線の細い美少年らしいです(ソヴォを微メンと言い切ったり、オッゾンをなんであの歳で生きてるのと言ったり、カピンの男性評価の容赦のなさには笑います)。
個人的には、ロシェアが絡むと年相応に慌てふためくのが可愛いなーと思いました。ムッツリザリップ。

ガシガンとの支援会話では、互いの性格について深く切り込んでいて興味深かったです。温厚な平時と残酷な戦闘時のギャップ、過不足なくきっちりと自己分析できているところがザリップの魅力だと思います。

サリー・デリト

サリーはスカイリード所属の軍人(地味に天才設定あり)。第6章で好感度が急上昇したキャラの一人です。

もともと口説き文句の面白さから普通に好きでしたが、第6章ではキャラが地味に掘り下げられたり活躍シーンがあったりで魅力を再認識できました。カンツラとの支援会話のテンションの低さが面白かったです。

グレイメルカ スクショ サリー ウィラ

第6章は第5章の12年後ということもあり、主要女性キャラが軒並み20代後半~40代半ばくらいになっています。しかしサリーはまったくの通常運転。節操なく熱心に口説いて回るので、以前とは違ってサリーに対して好意的な反応をしている女性が多かった気がします。
あとでエピローグを読み、波乱万丈なハーレム秘話(本編とまったく関係なし)に笑いました。

戦闘ユニットとしてのサリーは、斧使い(飛行可)です。素早さが高く、スカイリード隊員にしては頑丈の伸びが良いので使いやすかったです。
特徴的なスキルは、【ベイベー】&【ハーレム】。女性に囲まれているだけで経験値の溜まる後者はフレーバー的なスキルですが、どこからでも女性の側に駆けつけられる前者は意外と使えるスキルでした。

クレンフゥ・ジョカルナ

クレンフゥは第3章から登場するコートマの将軍です。一言で言い表すなら、英雄的資質と頭のおかしさ(褒め言葉)が両立している稀有なキャラだと思います。

「この人スゴイ(政治軍略万能の忠臣)」「この人ヤバイ(エキセントリックなナルシスト)」を、過不足なく一人の人物に収めて描写しているのが実に素晴らしいです。面白くてインパクト大な上に一本筋の通ったキャラで、しかし訳が分からない。男性キャラの中では一番好きでした。

登場早々華麗に出撃してサトホン城を獲ってしまうのがまず鮮烈でした。第16話ラストのゴールドロードとのやりとりを見ていると、正直「アホそう」「めっちゃ弱そう」みたいな感想しか浮かばないんですよね。ところがデト・マギやシアセットを凌駕する強さを見せつけてくれるので、初見では衝撃&感動でした。

当初はクレンフゥを不遜なナルシストだとばかり思っていたので、ストーリーが進むにつれ、主君への忠誠心や祖国愛、部下への思いやりといったものが見えてきたときは驚きました。ゴールドロードがクレンフゥを心から慕うのも納得です。

さっさとフバーラインに逃げると決めたネダバスに部下が呆れたとき、「陛下は名君ではないが良いところもたくさんある」と言葉少なにフォローした場面は特に印象的でした。

ネダバスは暗君の多いコートマの王らしく、実子のペコに「アホ」と評されるくらいに暗愚な国王です。悪い意味で自分が何より大切で、国の存亡の危機に直面して「野宿とか無理」と言い放つような王様です。
クレンフゥももちろんネダバスが王の器ではないことを理解していますが、けして能力不足を責めたり裏で嘲ったりはせず、家臣として私心なく尽くしています。

グレイメルカ スクショ クレンフゥ ネダバス

ストーリーを追っていけば分かりますが、クレンフゥのネダバスへの忠誠心は嘘偽りなく強いです。髪が人の真価と信じているのに天パのネダバスに仕えている時点で、その忠臣ぶりは推して知るべしなのかもしれません。

第5章で「ネダバスに貴方が命を捧げるほどの価値はない」と諭されたクレンフゥが、「陛下は天パだが、お前の火災現場の煙のような焼け焦げた髪よりはずっと美しい!」と啖呵を切ったときは正直言って感動しました。ギルピット城戦での一幕も、ペコとのやりとり含めて印象的でした。

クレンフゥのような実力あるナルシストキャラが、一見不合理にも見えるような一途さで主君を盛り立てているというのは、新鮮でもあり魅力的なギャップだなーと思います。有能な家臣の献身によって命脈を保つコートマのお国柄も垣間見えて面白いです。

クレンフゥは加入が遅め&ストーリー的にも半死半生で行き倒れていたところを拾われて参戦するので、キャラ設定に反してそれほど優れた戦闘ユニットではありません。

しかし、【英雄】(戦闘中の自軍キャラの命中&回避を1.5倍にする)という希少価値の高い神スキルゆえにずっとスタメンでした。【名采配】持ちの軍師オッゾンと同じく、戦場に出るだけで価値のあるキャラと言えます。

レシウル・トルトナ

レシウル帝は大好きなキャラの一人です。第1章の名君かつ人格者な描写に好感を持ち、主人公であるクナタとカタリに対して打ち解けた様子で話すのを見てさらに好感度が上がりました。

第4話の展開には納得こそすれ悲しんだので、レシウル帝が憎悪に駆られて豹変するほどクナタとカタリを惜しんでくれたことに個人的には慰められました。ハルカを息子同然に育ててくれたことも泣けるポイントです。皇帝としての孤独を埋めてくれた二人をレシウル帝がどれだけ大切に思っていたのか、その愛情深さに感じ入って好感度はほとんどマックスに達しました。

レシウル帝は他のキャラとは違ってあまりぶっ飛んだところがないというか、穏やかで安定した人柄がいいですね。若い頃からずっと皇帝として生きてきた者らしい、冷徹で断固とした態度もまた魅力的です。そして、愛情を注いだ家族(サーシン、デミライト、ハルカ)にことごとく裏切られ、失意のうちに亡くなるという末路もまた印象的でした。

個人的に切なかったのは、クレミトの存在を知ったときの反応です。ファテナの子ではないサーシンの子供(しかも農民の子)など認めるわけにはいかないと心を鬼にして言いながらも、「会いたいなあ」とひっそりと漏らす姿には泣けました。

結局クレミトを連行することは叶わず、現場ではアイフィが亡くなります。この件に関し、「最初からレシウルが刺客を放った」と若干誤解されているのが悲しくてならなかったです。プレイヤーとして「違う」と言いたくても、キャラクターの誰もレシウルの葛藤を知らないという心苦しさ。

実際レシウルがクレミトをどうするつもりだったのかは分かりません。ただ、命をとることまでは考えていなかったのではないかと個人的には思います(命を奪うつもりなら、わざわざ王城に連れてくるように指示するだろうかという疑問)。

もっとも、ハルカだけは最初から最後までレシウルに優しかったのが救いでした。両親の死が改ざんされたのでは、と疑ったときを除けば、ハルカは常にレシウルを父親同然の恩人と見なしていた気がします。

関係のない他人にはどう誤解されてもいいから、せめてハルカにだけはレシウルを疑ってほしくない……とずっと思っていたので、ハルカが「自分はロマテア人だ」と言い切り、V.S.カレンクェスで「レシウル様がオレを息子だと思ってくれた」と語ってくれたことが無性に嬉しかったです。

『グレイメルカ』自体のラストで、トルトナ家の4人の絆が再びクローズアップされたことに驚きました。同時に、自分が思いのほかレシウルとトルトナ家に愛着を抱いていたことを再確認しました。もはや文字によって語られるほかない彼らの間にも、愛情と真実はあった……そんな感慨に浸ってしまいました。

気になる二人組

『グレイメルカ』は世代交代がストーリーに絡むこともあり、様々な男女間で恋愛関係が成立したゲームでした(「歴史」と書いて「いのち」と読むのも納得)。男女関係の描き分けが上手な作品だと思います。

同じく男女カップルが多いFEシリーズも好きなので、『グレイメルカ』でも色々な組合せが見られて楽しかったです。以下は気になった二人についての雑感です。後日談のネタバレを含みます。

デミライト&ウィラ

モドンピオ城にデミライトが赴いたときのウィラの反応を見て、もしかしてこの二人……となんとなく予感を抱いたのを覚えています。

自分が独力で選んだのはウィラだけ、ウィラが命を落とせばこの道を歩いてきたことに一つの希望も持てなくなる、とまで言い切るデミライトにグッときました。
ハルカとメレオネがよく似たタイプとして恋愛に発展した二人なら、デミライトとウィラはその逆だと思います。打算的で後ろ暗い過去を持つデミライトが、清廉で忠実な武人であるウィラに惹かれるのはなるほどという感じです。

ウィラはウィラでデミライトにベタ惚れだったので、エミットの惚れた男に一直線なところは母譲りだったのかと納得が行きました。第6章ではいまだにデミライトを思いデミライトの敵を憎む彼女の心境も掘り下げられるので、ウィラの一途さにほろっとくる場面も多かったです。
あと、「ウィラの方が背が高いのでデミライトと話すときは常に頭を下げている」という小ネタにはニヤニヤしました。

ところで、トルトナ家周辺の男性は年上の頼もしい女性に縁がありますね。デミライトはもちろんのこと、兄弟のように育ったハルカや血縁関係にあるサーシンやクレミトも年上の女性に惹かれました(もちろん、それぞれなれそめや女性のタイプは異なりますが)。本編では登場しなかったレシウル帝の伴侶も、頼りがいのある女性だったのかなーと考えてしまいます。

ザリップ&ロシェア

ザリップとロシェアは貴重な青春している同年代カップルというか、普通に恋愛して普通に成就した二人だと思います(もちろんサドラ族と外国人の初めての結婚という意味で、二人の関係性は十分にセンセーショナルですが)。
上でも書きましたが、普段は冷静沈着なのにロシェアが絡むと年相応に慌てまくるザリップにニヤニヤしました。ムッツリザリップ。

結婚後の二人がけっこう波乱万丈だったらしいことには初見で驚きました。まあザリップは(男女関係に関して)サドラ族の慣習に完全に従うつもりはなさそうだったので、そこまで不思議な話ではありません。かなりの異文化結婚なのでなんだかんだ添い遂げただけでもスゴイと思います。

ラタ&ピピカ

ラタとピピカは、第5章の「来て……」→「……はい」の時点で大好きでしたが、第6章で更に好きになりました。ピピカにラタというパートナーがいてくれて本当によかったと心から思いました。

大義の為に何かとピピカを犠牲にしようとするノフォウルに対し、ラタは徹底してピピカ個人が大事なんだと主張してくれるんですよね。軟禁中のピピカをどう思っていたかという話にもしんみりとしてしまいました。

ピピカのラタ大好きっぷりも相変わらずで嬉しかったです。12年後のピピカはすっかり落ち着いた立派な女性になりましたが、それはラタという精神的な支柱を得たおかげでもあるのかもしれません。

支援会話を見ていると、ピピカがラタに愛情と尊敬の念を抱いていることがひしひしと伝わってきました。身分の違いや出身国の違い、何度も戦乱に巻き込まれるといった幾多の障害を乗り越えた点を見ても、それだけ固い絆で結ばれた二人なんだろうと思います。

ガシガン&ウオラトリ

ガシガンとウオラトリについて語る上で、EX4話の感想を抜きにはできません。EX4話は外伝ながら、『グレイメルカ』の中でも五指には入る良ストーリーだと個人的には思います。以下、ネタバレにご注意ください。

EX4話は、卑怯な手段でシャトの座を追われたウオラトリが、満を持してその地位を奪還すべく故郷に戻るエピソードです。その導入だけを見れば多くの人は、「ウオラトリは最終的にシャトに返り咲く」と予想するのではないでしょうか。

しかし、EX4話はそういう風には運びませんでした。ウオラトリは仇敵を再び倒したものの、女性であるために周囲の支持を得られず、儀礼守に「故郷エスカペルを捨て新しい世界で生きよ」と言われてしまいます。

実力を示したのに夢破れ、今後は故郷の土を踏むことも叶わない。あまりに気の毒な結末に初見では呆然としたことを覚えています。「お前の不運は、お前以前にシャトの資格を持つ女が現れなかった事だ」という儀礼守の指摘も、それがシビアかつ現実的なものであるがゆえに心に刺さりました。

「きっとガシガンがウオラトリを励ましに来てくれるはず」とは思ったものの、「でもどうやって今のウオラトリに救いの道を示すんだろう」というのが正直な気持ちでした。

グレイメルカ スクショ ガシガン ウオラトリ

そんなEX4話のラストは、以下のような流れでした。破れた夢への憧れを捨てきれない、どうすればいいと尋ねるウオラトリに、ガシガンは「俺は……好きな女を想って、忘れた」とだけ答えて去ります。これに対してウオラトリは、「女々しい」「幻滅した」と漏らします。「お前も弱い男だったのだな」という彼女の独り言をもってEX4話は終了です。

個人の感想ですが、この終わり方にはシビれました。淡々と言葉を重ねる二人が格好良く、ガシガンの冷静さと思いやりが素晴らしかったです。男前すぎる。

ウオラトリが弓の名手であるガシガンを尊敬し目標としていること、ガシガンがかつて恩人ホードバンの非道を知って幻滅したこと。その二つを踏まえてこそ、このラストは輝くのだろうと思います。ついでにガシガンがロシェアに失恋したことも加味すれば、彼の男前度はいや増します。

一度憧れた夢をなかなか諦められない気持ちは、ガシガンにも馴染みのあるものでした。だからこそ彼は、ウオラトリが幻滅するのを承知の上で、彼女が「青銅の勇者」と憧れる自分をあえて貶めました。彼女の理想を裏切ることで、「シャトになる道がすべてではない」と示そうとしたわけですね。

対するウオラトリは、ガシガンの狙い通りの反応を示します。しかし最後の呟きを見るに、彼女はガシガンが示した優しさをちゃんと理解したのではないでしょうか。

このEX4話でガシガンとウオラトリに心を持っていかれたので、後日談で二人が人生を共にしたことには納得しかなかったです。ウオラトリが故郷を追い出されて失意の状態にあるとすれば、そんな彼女をガシガンが放っておくはずないだろうと思っていたので。
もっとも、サドラ族と外国人のカップルなので結婚するとまでは予想していませんでした。ザリップ&ロシェアといい、やっぱり彼らの世代でサドラ族は一気に開放的になったんだなーと改めて感じました。

ところで、二人はガシガンの引退後にエスカぺルに移住したそうです。しかしEX4話でガシガンも言っていた通り、エスカぺルはバーメイル大森林とは真逆の環境なんですよね。ウオラトリの夢を叶えるために故郷を離れたガシガンの愛情深さに感じ入りました。正直なところこのゲームで一番男前なんじゃないかと思います(戦闘ユニットとしても強いし)。

また、ガシガンがウオラトリの意向を受け入れたのは、「夫は妻の所有物になる」というサドラ族の風習のためかもしれません。ガシガンはサドラ族の風習が好きだと言っていたので、外国人であるウオラトリとの間でもサドラ族の考え方を通したのかなーとふと思いました。

クレンフゥ&ペコ

ペコとクレンフゥは見ていて面白くもあり、歩み寄るまでの過程とその後に想像の余地のある二人でした。けっこう好きです。

ペコのクレンフゥ嫌いは、のちの関係良好化の前振りだろうとは思っていました。ただお互い相手に難色を示しているし、何より年がかなり離れている(11歳差)ので、最初は結婚するとまでは思いませんでした。
まさか「間違ってもクレンフゥみたいな男は選ばない」というペコの発言が、ド直球なフラグだったとは。

グレイメルカ スクショ クレンフゥ ペコ

最初に二人の結婚を予感したのは、内戦終結のタイミングで「コートマの領主をどうするか」という話題が出たときです。

「クレンフゥが仕切るしかないのでは」とパッと思ったんですよね。もとよりコートマはクレンフゥ頼りの弱小国家、ハンカ家は数だけは多いものの「アホばっかり」(よくて平凡)、ペコ自身も一農民として育った姫で為政者の資質には欠けています。

しかし、能力重視でクレンフゥをトップに据えるというのは現実的ではありません。ハンカ家の人間や保守派は当然従わないでしょうし、クレンフゥの外聞も悪くなります。そうなると体裁を整えるための手っとり早い手段は、クレンフゥがネダバスの娘であるペコと結婚し、ハンカ家に婿入りすることだろうと単純に思いました。

そういうわけで、第5章でネダバスがああいうことになったときは完全にフラグが立ったなと思いました。ただ、ペコの心境を考えると複雑な気持ちにもなりました。

ペコは自分が統治者に向いていないこと、帝国への負債を抱えるコートマにはクレンフゥが必要であることをわかっていました。彼女の望みはまだマシなハンカ家の人間に当主を継いでもらい、クレンフゥに中継ぎ役を(そしてできることならその後の補佐も)務めてもらうことだったはずです。

しかしクレンフゥは、「(自分以外の)ハンカ家の人間に仕えてくれ」というペコの願いを断ります。他にやりようがなかったとはいえ、主君を手にかけてしまった彼の決心は固かったわけです。
最終的にネダバスの娘であるペコに仕えることを承諾しても、「自害は“保留”」と発言したりします。「保留」と言ったのは、「今後ペコ以外の人間に仕えるつもりはない」と重ねて意思表示するためだろうと思います。

ペコはこの時点で、単純にコートマの政治から身を引くことができなくなりました。コートマにはクレンフゥが必要、しかしクレンフゥはペコ以外の人間に仕えるつもりはない……もしもペコが自分が可愛いだけのアホな人であれば、コートマもクレンフゥも放り出してガカシの村に戻ったのではないでしょうか。その結果コートマが破綻しても、クレンフゥがあらためて殉死を実行しても、そもそも責任は自分にはないと考えたのではないでしょうか。

しかし彼女はそういう人間ではありませんでした。だからコートマにとって最善の選択を、つまりクレンフゥと結婚して正統な形で統治権を委ねるという選択をしたんだろうなと思います。

最初に二人が婚約したと聞いたときは、「ガカシの村で暮らすためにあのクレンフゥと結婚までするなんて合理的だなあ」と思いました。しかし、第4章前半でのペコの言動や第5章でのクレンフゥとのやりとりを見返すと、「ペコが結婚に関してそんな大人な割り切りをするだろうか」とも感じました。

側室の母を農村に放置した父親に批判的だったり、結婚しろという父の命令をはねのけるために戦場に出たり、ペコにとっては「結婚」ってそう簡単に割り切れるテーマではない気がしたんですよね。

そういう風に考えると、ペコがクレンフゥに結婚を申し込んだ根っこにあるのは投げやりな妥協ではなく責任感なのかなーと感じました。クレンフゥに主君殺しの汚名を着せて死に場所を奪い、主従を引き裂いてしまった手前、ある程度の覚悟をしていたのではないでしょうか。

悲壮感こそないものの、ペコはなすべきことのためにしっかり犠牲を払ったキャラだと個人的には思います。

第2章でレシウルはサーシンに、人より優遇されている人間は代わりに発生する不自由も受けなければいけないと言い聞かせていました。私情よりも義務を優先するのは、たしかに人の上に立つ人間として当然のことでしょう。
しかしペコの場合、(本人もクレンフゥも言う通り)これまでの人生で王族としての恩恵をほぼ受けていないんですよね。彼女は王城で蝶よ花よと育てられた姫ではなく、田舎の農村で牛飼いの娘として育ち、一農民として生活していました。

そんな王族としては不遇の状態にあったペコに最終的に義務だけが発生したのは、人生の世知辛さを感じるポイントでした。なかなか思うようにはいかないなーという(それは主君の後を追うつもりだったクレンフゥにも言えることです)。

皮肉な話ですが、ペコは当初の主張通り自分で選んだ人間を伴侶にしたんですよね。それも王の息子ではなく娘だったからこそ、コートマにとって最良の人間を統治者に据えることができました。
政治をすべてクレンフゥに任せてもオッケーなくらいには、戦中戦後を通して国に献身したのではないかと思います(クレンフゥもそれを誰よりわかっていたから、ペコがある程度自由に生活できるように多くを引き受けたのではないでしょうか)。

第6章で二人が再登場したのは嬉しいサプライズでした。「クレンフゥは優しい?」に優しいとも優しくないとも言わずに濁すペコと、「あいつは病気だ」「サッパリ理解できない」と語るペコに「夫婦仲が悪い訳じゃなさそうだけど」とぼそっと言うメレオネにちょっとニヤニヤしました。

ペコの生い立ちを思うと、結婚して5年経ったクレンフゥにまだ側室がいないのも素直にいいなあと思いました。実際に二人で話しているところも見たかったです。

後日談では思いのほか普通に夫婦関係を築いていて驚きました(結婚後の第6章でペコはアペスハウス城にいたので、時季に合わせて王城とガカシに住み分けていたのでしょうか)。

変則的とはいえ、ペコは実子と一緒に故郷で農村生活を営んだそうです。「まさかそこ含みで長男を廃嫡したのか?」と一瞬思いました。まあペコのことを抜きにしても、クレンフゥのことだからある程度納得のゆく理由があるんだろうなと思います(本当に単純に天パだったからかもしれないですが)。

あと、ペコの後日談ラストの一文(後世に伝わっている二人の仲)にはなんだかホッとしました。ペコに関しては妙に親っぽい目線で見てしまうので、少なくとも冷え切った関係ではなかったらしいとわかって嬉しかったです。

クレミト&スイハ

クレミトとスイハの結婚については、「そう来るのか」とびっくりしました。クレミトがどういう女性を伴侶に迎えるのか興味はあったのですが、個人的にはなかなかの変化球でした。ちなみに二人は9歳差です(たぶん)。

「ハルカに似ているから」という求婚理由には、「ソヴォは元気をくれるけど、ハルカは安心させてくれる」という言葉を思い返して切なくなりました。クレミトにとってのハルカがいかに大きな存在だったのか、改めて認識させられた一幕でした。

スイハは「観光案内するぞ」と申し出たりキルよりも柔軟にクレミトを信頼したりと、親しい間柄になりそうな感じはもともとあったんですよね。クレミトはトルトナ家の例にもれずフバーライン人と馬が合っていたようなので、伴侶に選ぶならフバーライン人なのかなとは思っていました。

キルによれば、結婚後の二人は仲は良いものの一般的な夫婦という雰囲気ではなかったようです。友情や尊敬といった、ストレートな恋愛感情とは異なるもので結ばれた二人だったのでしょうか。一般的な恋愛や政略結婚によって結ばれた夫婦ではない方が、カリスマ皇帝クレミトとその伴侶の在り方としては似つかわしい気もします。

番外:ソヴォ

そんな気はしていたものの、ソヴォは安定の独身でした。オッゾンとの例の会話は前振りだったのか……という冗談はさておき、クレミトが何より大切なソヴォらしい選択だと思います。サーシンのことはもちろん、アイフィの命を奪わせてしまったことも一定関係していそうです。あと、ビタ家との因縁もあって家庭を持たなかったのかもしれません。

そもそも、ソヴォについていける女性はそうそういない気もしますね。抗帝軍でもまったく女っ気なし(パルを除く)。ハルカのことでメラと衝突したというエピソードでさえ何かのフラグかと思ったくらいです(そういう目線抜きで、「実力は認めるけどソヴォは気に食わない」という態度をメラが貫いているのはいいなーと思います)。

番外:ファテナ&ヘイント

第6章の二人の会話には、ラストのカオルとエミットの会話と併せて『グレイメルカ』のテーマが凝縮されているような気がしました。
「アンタが俺より先に死ぬ事は無いよ」からの「私は絶対に死にません、生きる為に生きています」は、この上なく愛に溢れたやりとりだったと思います。

自分の命を生きることにこだわっていたヘイントが生涯をかけてファテナの生を見守ったこと、ファテナもヘイントの思想をよく理解し生を全うしたことに心打たれました。男女として成就はしなくとも、他にはない特別な絆で結ばれた二人だったのではないでしょうか。

BGM感想

『グレイメルカ』を語る上で、使用されているオリジナル楽曲の素晴らしさに触れないわけにはいきません。最後となる項目では、個人的に好きなBGMをいくつか挙げてみます。

♪グレリア

「グレリア」、これはもう外せません。和風テーマの楽曲の中でも群を抜いて好きです。「今まさに復讐してやるぞ」という疾走感に、グレリアたちの冷徹さや強い意志があわさった感じで非常にカッコいい。
物語が急速に佳境へと入っていく第29話の戦闘シーンに、この曲を持ってくる制作者様のセンスに痺れます。まさに「すべてはここから始まった」ですよね。クナタとカタリが越えたゴワ山脈を、二十年ほど経って息子のハルカが越えてゆく……物語の冒頭と現在が重なって胸が熱くなりました。

♪アリミア

「アリミア」は、しっとりとした良曲だと思います。滅びへと向かって流れ流されてきたアリミアの空気感がひしひしと伝わり、少し水っ気のある匂いまでも感じられそうです。第6章のラストを飾るカオルとエミットの会話でも、この「アリミア」が流れて感慨深くなりました。

♪スカイリード

「スカイリード」は、「大空・飛翔・旋回」といったイメージが5秒聴いただけで思い浮かぶ曲です。「今から攻撃に入る!」と言いたげな盛り上がりどころもいいですが、空を哨戒しているっぽい最初の部分の浮揚感がすごく好きでした。

♪ウィラ・バトル

「ウィラ・バトル」は出だしが最高だと思います。全体的に勇壮・壮大・軽やかで、勇ましい武人であるウィラのイメージにもぴったりです。
個人的にこのBGMが流れてグッときたのは、第6章続4話でフェネックとウィラ(とサリー)がジェペシェに駆け付ける場面です。ピピカとラタが絶体絶命のピンチに陥っているときに、「ウィラ・バトル」とともにさっそうと現れるスカイリード部隊……一気にテンションが上がりました。

♪譲れぬ想いを守るためB

「譲れぬ想いを守るためB」は、作中で何回も聴いた曲です。Aも好きですが、個人的にはBの方がより好きです。
この曲を聴くと抗帝軍時代の、ハルカたちが少数精鋭でどんどんと勝ち上がっていった頃の雰囲気を思い出します。王族や強キャラがどんどん加入した後半とはちょっと違う、身軽で泥臭くまとまった仲間内のムードが好きだったんですよね。「後ろには退けない、だから戦って道を切り拓く!」みたいな、前向きな覚悟を感じさせてくれる曲だと思います。

♪デト家・バトル

「デト家・バトル」は、くせ者感と高揚感たっぷり。デト家の一筋縄ではいかない感じがよく出ていて、自然とエキサイトしてきます。パッと思い浮かぶのは、バルナクの強キャラ感やファテナの冷徹さ&執念でしょうか。ユラはこの曲が似合う感じではないかもしれません(そこがユラの良さでもあると思いますが)。

♪ハルヴィン城の戦い

「ハルヴィン城の戦い」は、重厚で圧迫感があり、最終決戦という雰囲気に満ち満ちていて好きです。ジェライやらオブレイク殿下やらデミライトやら、強者たちの顔が脳裏に浮かびます。

♪ジェライ・バトル

「ジェライ・バトル」は、ジェライの誇り高さや強靭さが心に響いてくる曲だと思います。バトル曲の中でも妙に耳に残るのは、個人的にジェライのキャラが好きだからですね、きっと。完全に曲とキャラとが紐づけされています。

『グレイメルカ』の感想まとめ

記事その1にも書きましたが、『グレイメルカ』をクリアしたのはかなり前のことです。面白かったのですぐさま感想を書こうと思ったものの、ゲームの内容が濃厚すぎて消化するのにかなり時間がかかりました。長編&情報量が膨大な作品(かつストーリーは一本道)なので、感じたことや考えたことをうまく形にできなかったんですね。

そろそろ感想を書こうと思って気合を入れ直してから、目を皿のようにしてゲーム内の用語辞典をチェックし、自分でオリジナル年表を作ったりしました(年表作りはやり始めるとけっこうハマりました)。おかげで改めて『グレイメルカ』世界にどっぷりと浸れた気がします(今“『グレイメルカ』テスト”を受けたらそこそこ良い点をとれるはず)。

実は『グレイメルカ』を知る少し前に、『ファイアーエムブレムif 』をプレイしました。FEifは前宣伝を見てけっこう期待していたゲームで、実際SLG部分はかなり歯ごたえがあって面白かったです。ただストーリーに関してはちょっと物足りないというか、期待していたほどの「戦記もの」っぽさはなかったと感じた作品でした。

そこから『グレイメルカ』をプレイして、「見たかったものが見つかった」という感想を抱きました。ゲーム世界なりのリアリティーが貫徹され、登場人物の言動は立場や地位に沿ったシビアなもので、プレイしていてすごくワクワクしました。

架空の王国ものにしては「フラストレーション」とか「ブーイング」といったカタカナ言葉がポンポン出てくる&不思議と馴染んでいるのも新鮮でした。ファンタジー度が低く、政治の話がよく出るからあまり違和感がなかったのかもしれません。

余談ですが、『グレイメルカ』にはサイドストーリーと言うべき短編がいくつか存在するようです(公式サイトのSpecialより)。たとえば第6章で出現する宗教集団ハロートの起源は、そのサイドストーリーの一つで語られています。

残念なことに忙しかった時期とかぶってことごとく配布期間を逃してしまったのですが、ストーリー紹介文を読んでいるだけでもどんどんと興味が湧いてきます。歴史や地理がこれだけ練られているからこそ、サイドストーリーを作る余地が十分にあるのだろうと思います。

年表形式で歴史を振り返るエンディングやキャラ別エピローグでは、第6章の更に先の未来についても語られています。バルカン・ウォールやタクタ王国といった単語に興味津々になる一方、ロマテア帝国やケシマの里の行く末には納得しつつも切ない気分になりました。デト家が遠い未来でも栄華を誇っているらしいのは素直に嬉しかったです。

あらためてプレイし直すたびにやっぱり『グレイメルカ』は面白いなーと思います。シリアスであり、コミカルなところもあり、何よりドラマチックです。

主人公絡みの暗い展開や少し生々しさもある男女関係は、賛否分かれるポイントなのかなーとは思います。ただ、個人的には血の絆や因果応報といったテーマが好きなので、『グレイメルカ』のストーリーには心揺さぶられました。戦略SLGとしてもやりごたえがあって楽しかったです。

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『グレイメルカ』関連の記事は以下の通りです。

『グレイメルカ』 その1(あらすじ紹介、戦闘レビュー、8国説明)
『グレイメルカ』 その2(ストーリー概要&感想、魅力考察)

また、「ファンタジーRPG」に関していくつか感想記事を書いています。

『Ruina 廃都の物語』 感想 考察(ゲームブック風の長編ファンタジーRPG)
『WIZMAZE』(ウィズメイズ) マルチシナリオ型ファンタジーRPG レビュー 感想 その1

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