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『ファイアーエムブレム 風花雪月』(紅花の章/黒鷲→覇道ルート)をクリアしました 感想 【FE 風花雪月】

2019/11/23
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コンソールゲーム ファイアーエムブレム FE風花雪月 感想 レビュー 黒鷲の学級 紅花の章 戦略 SLG

『FE 風花雪月』(任天堂)の紅花の章(黒鷲からの覇道ルート)の感想記事です。ストーリー内容には大まかにしか触れませんが、以下には士官学校時代(アドラークラッセ)+覇道ルートのネタバレが含まれます。未見の方はご注意ください。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 黒鷲・覇道ルート アドラステア帝国 双頭の鷲

ファイアーエムブレム 風花雪月

ハード&カジュアルで始めて、黒鷲学級からの紅花の章(覇道ルート)をクリアしました。めっちゃ面白かったです。先日エキスパンション・パスも購入しました。まだ起動していませんが、早く内容をチェックしたいです。

前回の記事(『FE 風花雪月』第一部中盤までの感想とアドラークラッセの印象)で「星辰の節に入ったところだ」と書きました。そこからが遊ぶ手を休めるのがもどかしいほど盛りだくさんな内容だったので、直近の更新から一か月も経ってしまいました。近々記事をアップすると予告していたのに更新が滞ってしまって申し訳ないです。

『FE 風花雪月』 紅花の章(覇道ルート)のかんたん感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 黒鷲・覇道ルート 皇帝エーデルガルトと手を携えて決戦の舞台フェルディアへ

ファイアーエムブレム 風花雪月

「紅花の章」は、人の世を求める皇帝エーデルガルトがベレス率いる黒鷲遊撃軍とともに他の勢力を攻め滅ぼし、アドラステア帝国によるフォドラ全土の統一を実現するルートでした。同盟領を速やかに制圧し、王国とセイロス教団を討ち取り、その後は闇に蠢く者たちとの静かなる戦いへ……まさに「覇道」という称するのがピッタリのストーリーであり、個人的には終始楽しかったです。

以下では第一部の星辰の節から順を追い、初見プレイ時の感想を順を追って書きます。繰り返しになりますがネタバレ満載なので、ストーリーを未見の方はご注意ください。

前回記事を書いたときは星辰の節に入ったあたりでした。みんなの舞踏を見たり踊り子衣装をスクショしたり、舞踏会の日も女神の塔イベントをあらかた回収して「はーみんな可愛い」と超満喫していました(最初はあえて支援値を見ずに進めたのですが、エーデルガルトが来るかなー直前にお茶会したからフェルディナントかなーと思っていたら、ヒューベルトが現れて素で驚きました)。

しかし、舞踏会が終わってからは怒涛の展開すぎてヤバかったです。突如として先生親子を見舞う悲劇、悲しみの守護の節(きつめに発破をかけるのに先生が立ち直ると震え声で喜ぶエル、ここに来て部屋から出るベル、先生の悲しみに寄り添ってくれるドロテアちゃんなど、生徒のみんながそれぞれ優しくて泣きました)、先生の覚醒とソティスとの別れ、そして聖墓の戦い。

特に聖墓の戦いでの決断は、士官学校で過ごしてきた一年近くの時間の意味を問われているかのような場面だなあと感じました。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 聖墓の戦い エーデルガルトを守る

ファイアーエムブレム 風花雪月

「紅花の章クリア」と書いた通り、私はエーデルガルトを守ることを選びました(後述しますが、「守る」と意思表示できることが非常に印象的でした)。

決断直後のヒューベルトのいつになく感極まった様子と、2人きりの時に不安を吐露してくれたエルを見て、この道を選んでよかったと心から思いました。あと、「たとえ独りになっても進むと決めたけれど、独りになりたいわけではない」というエルの素直な呟きにはなんとも心打たれました(それに対するヒューベルトの回答も)。

決起前夜、フェルディナントとの会話

そこからの夜営→ガルグ=マク戦はなんとも熱かったです。仮設陣地での時間は、「これからとんでもないことが始まる」という不安と高揚感を絶妙に高めてくれたように思います。スカウト生のリシテア、アッシュ、レオニーはエルの思想・方針に好意的or「先生について行くよ」という感じだったので、むしろこのとき一番心配だった生徒はフェルディナントでした。

女神の塔イベントでフェルディナントの夢を聞いたとき、私は「フェルディナント……!」(感動した、超頑張れ)状態になりました。フェルディナントの父・エーギル公は七貴族の変を主導した張本人であり、いわばエーデルガルトの政敵です。だから、「フェルディナントは父親の行いをどう思っているんだろう」、「現状をどう捉えた上であれだけ張り切ってエルに絡んでいるんだろう」と常々不思議でした。

そういった疑問が女神の塔イベントで解消されたので、「そんなことを考えていたのかフェルディナント、さすがは筋の通った立派な貴族だ」と心底嬉しかったわけです。

それなのに、事態はまさに急転直下の展開を迎えました。エルは周到な計画の末に皇帝となり、即座にエーギル公を更迭。その直後に教団に反旗を翻して挙兵してしまったわけです。

もちろんエルを守るで~とノリノリで決断しつつも、プレイヤーとしては要所要所で「フェルディナント……(大丈夫なのか)」状態にならざるを得ませんでした。父が失脚したこと、反皇女派と周知されている家の嫡子であること、そして卒業後に自ら断罪しようとしていた父を他でもないエルの手で先に処断されたこと。何から何までフェルディナントにとっては痛手だろうなと思えてならなかったので。

実際、エルとヒューベルトを除いた生徒たちの中で一番動揺していたのはフェルディナントだったようにも思います。カスパルとリンハルトは父親たち(とエル)の動きにそれぞれ驚き、ペトラはすでに覚悟完了し、ドロテアは不安げながらもパニックは起こさず、ベルナデッタはいつも通り大騒ぎ……という感じだったので。

よくよく考えるとベルのお父さんも失脚しているんですが、ベルの反応が「まあ反皇女派で派手にやってたし」とアッサリしていて悲壮感がないんですよね(父子関係が最悪らしいので、父親に同情しないのも自然な話です)。そこを行くとフェルディナントは父親との関係はむしろ良好そうで、父の処遇に憤りを見せてもいたので、なんともつらい状況だなーと思わずにはいられませんでした。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート 仮設陣地での夜 フェルディナントの問い

ファイアーエムブレム 風花雪月

この夜の「私はどうすれば良いと言うのだ!」というフェルディナントの問いかけに、プレイヤーとしてはうーんとうなるほかありませんでした。私自身、「フェルディナントはこれからどうやって生きていくんだろう」という強烈な疑問を抱いたせいでもあります。

この決起の夜から五年後ラストまでをプレイした上で書きますが、覇道ルート(イベント会話、散策会話、そして先生やエルとの支援)は、上記の疑問に対して納得の行く答えをくれたという印象です。「覇道を行くエーデルガルト」という本筋に、「貴族フェルディナントの成長」というサブラインが並走している。そんな趣きを感じ取れたのが、紅花の章を面白いと思った理由の一つでもあります。

ともかく、仮設陣地からのガルグ=マク戦は「まさかここでレア様と戦うことになるのか」という驚きで超盛り上がりました。ランドルフやラディスラヴァといったキャラも登場し、なんとあの死神騎士も参戦しての夜戦。白熱しないはずがありません。

しかしそれだけに、レア様が吠えて「せんせーい!」からの五年経過はズコーとなりました。時間の経過のさせ方が力技すぎる(久々にソティスと漫才ができたのは嬉しかったですが)。

五年後の再会

とはいえ、みんなとの再会シーンはめっちゃよかったです。エルの涙ながらの抱擁と告白に静かに感動してからの、黒鷲遊撃軍メンバー勢ぞろいのシーンで最高にテンションが上がりました。

5年後のエーデルガルトだけでも感慨深かったのに、暗転後にいきなりすっかり大人になったみんながズラッと並んで現れるわけです。漫画なら完全に見開きで「バァァァーン」的な特大オノマトペが添えられるだろう場面です。「みんな大人になってるし美男美女しかいない~ 可愛い! カッコイイ! 久しぶり! 好き!」とひとしきり興奮してしまいました(あと、最初に出迎えたときに中心にいるヒューベルトがやけに嬉しそうに見えてなぜか笑いました)。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート からかうカスパルと赤面するエーデルガルト

ファイアーエムブレム 風花雪月

この再会で一番ニヤニヤしたのは、なんといってもカスパルによるナイスな指摘です。からかいめいたことを言われると基本的には「マジでそういうの今いいから」と突き返すエルが、この時ばかりは黙って赤面しているのが最高に可愛らしかったです。超図星だったんだろうな、と(カスパルといいフェルディナントといい、仲間内では皇帝になったエルに対してもフランクに接してくれるのがすごくイイですね)。

紅花の章を振り返って

先生復帰後の黒鷲遊撃軍はまさに侵掠すること火の如しというか、各節ごとの目標も明確にサクサクと侵攻していった印象です(侵掠すること火の如しと言えば、二部の進撃準備BGMが大好きでした。「これから命のやりとりが始まる」という実感をもたらす、重々しくも勇ましい雰囲気がたまらない)。

再会時にカスパルは「俺たちは翼を得た」と叫びましたが、その言葉は覇道ルートの先生の肩書と併せてまさに的を射た表現だったんだなーと思いました。

一番苦労したのはミルディン大橋戦、次はデアドラ戦で、だいぶん戦闘楽になったなーと思ったあたりで「あれ、もしかして4月で終わり?」と気づいてびっくりしました。

率直に言って、「もっと黒鷲遊撃軍のみんなと一緒に戦いたかった」「闇蠢討伐編をプレイしたかった」という気持ちは大いにあります。特に余裕綽々な態度が目立つアランデル公と本編で対決できないのは若干残念でした。ただそれはあくまで「もっと戦闘をしたかった」という意味合いであり、エルとヒューベルトが彼らと即座にやり合わないのは本筋&外伝を見るに当然だと納得しています。

あと、フェルディア戦と最後のアニメーションはプレイしていて最高に盛り上がったので、全体的には満足です。エル大好きという気持ちが自然と溢れてきて、彼女の零す涙につられて泣きました。

女神の眷属だったらしい主人公が紋章の力を失って人となる。戦友である教え子たちと歩調を合わせて生きていくこともできるでしょうし、人の世を求めてひたすら戦い続けた覇道ルートにとって、これほどふさわしい終着はないだろうという感慨を抱きました。

イエリッツァ先生とベレスのペアエンドを見ましたが、闇に蠢く者たちは紅花の章の後に討滅されたようです。そして一枚絵の二人を見るに、完全勝利するまでに数十年もかかった感じはなさそうでした。せいぜい十年以内には決着がついたような感じです(もっともこれはこのエンド限定で、イエリッツァ先生と主人公が鬼神のような活躍をしたせいかもしれませんが)。

イエリッツァ先生とのペアエンドを見て、覇道ルート後に巻き起こった闇に蠢く者たちとの戦いの模様を見たいと切に思うようになりました。十中八九なさそうですが、外伝っぽいショートストーリーが配信されたらいいのになーと思います。

ところで、さも「つい先日クリアしました」な雰囲気を出してこの記事を書いていますが、現在先生とみんなの後日談を回収している真っ最中です。つまり、タルティーン→フェルディア戦という流れをすでに4回ほどプレイしました(あと、アップデートでイエリッツァ先生が颯爽と加入したので、ちょっとだけさかのぼって全体の育成を微調整しました)。

今は5度目の王都戦直前ですが、さすがに若干のマンネリを感じてしまったので、こうして気分転換に記事を書いています。

紅花の章:ユニットの最終職と戦闘雑感

一か月前の記事で、「(一部の)星辰の節になってようやく育成のコツが掴めてきた」と書きました。そして、「覇道ルートは思いのほか短いのでは」と感じてから、最終戦までに主力メンバーを仕上げることができるのだろうかとずっと心配していました。

結局最上級職のマスタースキルを獲得できたのはフェルディナントのみ(しかもinタルティーン戦)でしたが、意外にも主力メンバー全員を最上級職段階にまで育成できました。

イエリッツァ先生はどう頑張ってさかのぼっても最終月始めの加入になったので、育成らしい育成ができなかったのが残念です(それでも最終戦で戦える程度に強いのがさすがというべきか)。次の周回も覇道ルートにしようかなと考えているので、次週が楽しみです。

最初に、「主力メンバーはできる限り黒鷲初期メンバーに限定する」と決めてプレイしていました。そのため、他学級のキャラは支援会話目的でごく少数のみスカウトし、戦闘では副官・数合わせに徹してもらいました。 具体的には、生徒ではリシテア、アッシュ、レオニーのみスカウトしました(そもそもベレスの技能をうまく上げられず、3人ともスカウトできたのは一部の3月でした)。あとは先生陣から、ハンネマン、マヌエラ、シャミアに助太刀してもらいました。

ざっとみんなの最終職を書き出すと、エルはドラゴンマスター、ヒューベルトはダークナイト、フェルディナントはグレートナイト、リンハルトはホーリーナイト(orダークナイト)、カスパルはウォーマスター、ベルナデッタはボウナイト、ドロテアはグレモリィ、ペトラはファルコンナイトでした。学生時代に迷走したにしては、みんな良い感じに落ち着いてくれたような気がします。

まず、「飛行職って階段関係ないし超便利だな」と気づいてから、なんとかエルとペトラに翼を得てもらいました。特にタルティーン平原での二人は獅子奮迅の活躍で、「国の未来を背負って立つ二人カッコイイ~!」とほれぼれしました。

エーデルガルトは固い上に圧倒的に力が強いので、単騎で多少前に出し過ぎても倒れない、安心感のある堂々たる級長でした(技に不安があったので、命中の指輪を持たせました)。装甲あり魔獣を一撃でHP0にできるのはエルか籠手持ちカスパルくらいでした。

完全なる盾役というよりは、「たとえ一撃喰らっても反撃で倒す、やられる前にやる」ユニットという印象です。また、ドラマス狂嵐の必殺で敵将を討ち取ったときなどは、カッコよすぎて最高にテンションが上がりました。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート ペトラ ファルコンナイト 弓 必殺

ファイアーエムブレム 風花雪月

ペトラはまさに必殺仕事人というか、終盤までくるとクリティカルを出す確率が鬼のように高く圧倒されました。固有スキルもあいまってもはや攻撃すれば必殺になるレベル(おかげでペトラの必殺台詞は誰より記憶に残っています。「水火、辞しません!」が好き)。速いし技も高いので当然とはいえ、必殺二回攻撃が出ることもけして珍しくはなかったです。

あと、「滅殺」がスゴイ。フェルディアのゴーレム相手に滅殺が出ると、思わず口笛の一つも聞きたくなりました。

次に、ヒューベルト、フェルディナント、リンハルト、ベルナデッタは乗馬系の職にしました。

ヒューベルトはもともと槍が苦手で馬が得意でもないキャラなので、晴れてダークナイトに合格できたときは喜びもひとしおでした。「エルのもとにいち早く駆け付けるために馬と槍を鍛えたい」という学生時代の努力が実を結んだんだなーと。

ダークナイトヒューベルトは、全身真っ黒で威圧感バリバリなのも様になっていて好きでした。よく使ったのはスライムBです(闇魔法って闇に蠢く者たち由来の技術なんでしょうか)。あと、上背があるせいか槍モーションが予想以上にカッコよかったです。製造元はともかく、「インドラの矢」ってネームも形状もいいですね。

フェルディナントは学生時代にステが伸び悩んだので若干不安だったのですが、フォートレスを経由して立派な戦場を駆ける騎士になってくれました(なんとなくフォートレスの方が固い気もしましたが、見栄え重視でグレートナイトに据え置き)。誰よりも前線に出て仲間の盾となるとは、まさに貴族の中の貴族。最終戦マップは馬では移動しにくい地形だったのが残念でなりません。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート フェルディナント グレートナイト

ファイアーエムブレム 風花雪月

なんとなくエルと揃えて斧技能を鍛えたのですが、終盤になって「そういえば自軍に槍使いがいない」と気づき、アッサルの槍とグラディウスをよく使ってもらうようになりました(グラディウスの射程2攻撃は手元に戻る過程が謎すぎて笑います)。次回は槍技能もきちんと伸ばしてあげたいなーと思います。

(たぶんエルに張り合って)苦手な重装を得意に変えられるのは、克己心に富んだフェルディナントらしくて非常に良いですね。ただ、個人スキル的には回避重視の方がいいのかなーとも思ったりもします。

ベルナデッタは講義中の相談でさり気なく誘導してもらったので、ボウナイトを最終職にしました。それほどブレなかったので矢技能も無事Sになりました。

ベルのびっくりするほど長い射程には何度となくお世話になりました。反撃を食らわずに魔獣の装甲をチクチクできるのが本当にありがたい。地味にうりゃーと必殺も出る。フェルディア戦で射程ギリギリからなんとなくカトリーヌを狙撃したとき、そのまま当たって倒してしまったのにはびっくりしました。

ところでベルの持つインデッハの紋章の効果って、もし発動し続ければ「ずっと俺のターン!」ができるんでしょうか。一度の攻撃で二回発動して四回攻撃になったのは見ましたが、五回六回と連続攻撃できることもあるのかなーとすごく気になります。

リンハルトはまあホーリーナイトかなとは思っていたものの、「リンハルトって馬乗れるのかな? 寝ぼけて落馬したらヤバくない?」「どう見ても力仕事苦手そうだけど槍振れるの?」「そもそも鎧着て動けるのか?」と戦闘システムにはまったく関係のない部分で無駄に迷いました。しかし、やっぱり移動力上げた方が使いやすいしと割り切ってホーリーナイトにしました。

ただ、イエリッツァ先生を迎えての育成微調整で、ホーリーナイトではなくダークナイトに変えました。どちらを選ぶにせよ育成の余裕がなかったのと、回復特化というより普通に黒魔法要員として育っていたので、ダークナイトでもいいかなーという判断でした。意外にしゅっとした佇まいになってカッコ良かったですが、鎧がとげとげしてるし重そうだなーとちょっと申し訳なくなりました。

リンハルトの黒魔法のラインナップは、ウィンド、シェイバー、エクスカリバーなど風系中心。ドロテアちゃんが炎熱と雷系統なので、同学級内できちんと差別化されているんだなーと感心しました。エクスカリバーのキラキラときらめくエフェクトが大好きです。

ドロテアにはグレモリィになってもらいました。もう麗しすぎる。通常衣装も美しいですが、グレモリィのドレス姿もグレートに好きです。

(貴族の血は入っているかもしれないものの)平民出身なのに黒魔法の才能抜群なドロテアちゃんってスゴイなーとつくづく思います。最終的に覚える「アグネアの矢」は、エフェクトが美しい上に迫力満点でゾクゾクしました。とはいえ、一番よく使ってもらったのはトロンです。射程の長い魔法は単純に強い。カドゥケウスの杖を常備してもらい、後方からサクサクと敵を排除してもらいました。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート リンハルトとドロテア

ファイアーエムブレム 風花雪月

リンハルトは白魔法、ドロテアは黒魔法と役割分担しようかと思っていましたが、育成の配分をミスって二人とも若干どっちつかずな感じになってしまったのは反省点です(リンハルトの白魔法をギリギリSにできたくらい)。ただ、リブロ―を使える回復要員が二人いるのは非常に安心感がありました(ドロテアちゃんとリンハルトは通常衣装が赤と緑で対っぽいのもいいですね)。

一部の頃はリンハルトが「血とか無理です面倒臭いです」な姿勢だったので、回復役を頑張ってもらい、ドロテアの方を黒魔法要員にしていました。ただ、二部ではドロテアちゃんが長引く戦いに心を痛めて厭戦ムードになっていて、リンハルトの方はむしろ「今はやるしかない、面倒くさいなんて言っていられない」とある程度割り切った感じになっていたので、プレイヤーとしても2人の役割を自然とスイッチしてしまった……という事情があります。

そして最後に、カスパルは安定のウォーマスターになってもらいました(衣装の露出スゴイと最初は思ったのに、見ているとしっくりと馴染んでくる不思議)。エルと並ぶ切り込み隊長であり、ペトラに次ぐ必殺製造機でした。カスパルのブレのない姿勢が個人的には大好きです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート カスパル ウォーマスター 必殺

ファイアーエムブレム 風花雪月

終盤のカスパルは見ていてゾクゾクするほど格好良い戦闘を見せてくれたので、大いに印象に残っています。好戦的で気迫に満ちた「その首寄越せ!」、「死ぬ覚悟はあんだろ!」とかもう最高でした。固有スキルもあってバンバンクリティカルを出してくれるユニットだったので、その痺れる必殺台詞を何度も聞かせてもらいました。案外固くもなったので、一発は確実に耐えてくれるという点でも安心できました。

ウォーマスターは斧モーションも軽快でカッコイイですが、やっぱりガツンと真正面から殴りに行く籠手が一番好きです。カスパルらしいし。必殺が出やすいキャラは手数が増えるほど有利だと思うので、四回攻撃がしやすい籠手とは相性が良いのかもしれません。

ところで、主人公である先生については完全に育成をさぼっていたので、一部終盤以降ずっと専門職のままでした(エリマキトカゲっぽい衣装のアレ)。特にスカウト優先で剣技能の育成をさぼっていたのが高くつき、終盤でも有用な戦技を獲得できなかったのが残念でした。

そもそも生徒の育成に熱中していて、先生も転職できると気づいたのがなぜか半年以上経ってからだったんですよね。次回はもうちょっとよく考えて育成したいなと思います。

ペアエンドの相手と「主人公=あなた」の選択

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート 誰に指輪を渡すか

ファイアーエムブレム 風花雪月

ところで、最終戦前に一番悩んだのは「先生の支援S相手に誰を選ぶか」ということでした。けっこう唐突に選択を迫られたので、よく考えずに一度は「誰も選ばない」を選んで進めようとしました。プレイヤーの現身でもある先生が誰も選ばず終わることで、黒鷲遊撃軍のみんなが誰とどのような人生を送るのか、より自然な形での結末を見られるのではないかと思ったんですね。

もともと私は「主人公=自分」派ではなく、できる限り物語世界にプレイヤーの自分を介入させたくない、ゲーム世界の外に重心を置いて眺めていたいタイプです。たとえばゲーム内で何らかの重大な選択をしたとしても、それを「プレイヤーである私はAを選んだ」とするよりは、「主人公がAを選んだとしたらどうなるのか」という方向で消化したいと思ってしまう方です。

ただ、最終戦前に溜めに溜めていたみんなの支援Aを確認する中で、「『プレイヤーの私』だけが『誰も選ばない』で終わっていいのか」という葛藤が生まれました。

もとより『FE風花雪月』は、物語世界の外側に重心を置くことをなかなか許してはくれないゲームです。「あなたの物語」というキャッチコピー通り、「主人公を通じてきちんと物語に介入し選択しろ」と迫ってきます。

情報量の少ない時点で担任するクラスを選ばせる(=どうあっても個人の好みが強く反映される)点もそうですが、覇道ルートに入るか否かの分岐点、つまり「エーデルガルトを守るか斬るか」という選択はその極みではないでしょうか。

エーデルガルトを選ぶ、あるいは選ばない。わりとフィフティーフィフティーというか、その時点でのキャラへの愛着や状況、事実認識、その他もろもろを考えても、「どちらを選んでもおかしくはない」場面ではないかと感じます。少なくとも黒鷲学級の担任という立場から眺めたとき、どちらかを選んだ人を「そんな選択はありえない」と強烈に否定することはできない流れだったと思います。

ただ、プレイヤーの私の心はすでに決まっていました。級友、そして先生と直接対峙した際のエルの語りかけを聞いたとき、その決意はより強固なものになりました。

だから、「エーデルガルトを斬る/エーデルガルトを守る」という選択肢を提示された場面では、迷わず「エーデルガルトを守る」ことを選びました。

「エーデルガルトに味方する」ではなく、「エーデルガルトを守る」なのが絶妙だと思います。「出会ってから一年近くの間、エルと親しくなる中で望むようになったのはまさにこういうことだ」とスッと心に入ってくるものがありました(レア様もけっこう好きなので若干の心苦しさはありましたが。もっとも、離反した直後に冷え冷えとした美しいお顔を見られたので、これはこれでご褒美だなとゾクゾクしました)。

そして「エーデルガルトを守る」という決断を下したとき、私は「ベレス先生の選択」として物語を眺めてはいませんでした。むしろ「ベレス=私の選択」として、「エーデルガルトを独りにしたくない、誰が否定しても誰を犠牲にしてもエーデルガルトを守りたい、むしろ守らせて」というどこまでも個人的な感情を優先して物語の流れを決定しました。

「介入せんとこ」と退くのではなく、ノリノリで自身の意思を反映させ、その結果大いにスッキリしたし自分の選択に納得もしたわけです。

ファイアーエムブレム 風花雪月 スクショ FE 紅花の章 帝国・覇道ルート ベレスの決断

ファイアーエムブレム 風花雪月

「大事な人に指輪を渡す」という局面に至ったとき、私は上述のことを思い返し、「ここまで来て『誰も選ばない』で終わって本当にいいのか?」と真面目に思いました。これまではっきりと自分の意思を反映させてプレイしてきたのに、最後の最後で訳知り顔をしてフェードアウトしてしまっていいのか、と。そして、「やっぱり、少なくとも初回プレイで『選ばない』はやめておこう」と思いました。

もちろん、「誰も選ばない」を積極的に選ぶことは、選択の1つとして称えられるべきだと思います。しかし私の最初の「選ばない」は、選ぶことへの躊躇いからきたものでした。つまり、選択からの逃げでしかなかったわけです。

戦後の人生を考える大事な局面で突然神視点に立ち戻り、すました態度でサイコロを振る行為は誠実であると言えるのか。人の世を求めていばらの道を突き進んできたエルたちとのこれまでを振り返ったとき、そんな態度に自分自身が納得できるのか。そういったことを考えたとき、「やっぱりちゃんと選ばないとどう考えてもアカン」と無性に感じました。

ただ、どうしてこうもぐだぐだと考え込むほど、支援S相手を選ぶことにためらいがあったのか。それは、端的に言ってしまえば「恥ずかしかったから」です。

支援Sの特権は主人公にのみにあるため、先生は指輪を渡した相手と絶対に連れ添うことができます。つまり、最終決戦を控えてのあの選択場面は、「好きな相手との将来を先に確定させてあげるから自由に選んでね」というシーンであるわけです。

「ベレス=プレイヤーの私」としてこのシーンに直面したとき、支援S相手を選ぶのがもう本気で恥ずかしくなりました。「1人でプレイしてるゲームなんやから好きに選んでええやん何が恥ずかしいねん」と内心でツッコむ自分もいましたが、やっぱりどうしても決定ボタンを押すまでに時間がかかりました。

「ベレス先生」というキャラが誰と連れ添ったら戦後いい感じになるのかなーとかあれこれ考えてくっつけるのならまだしも、強いて「ベレス=私」として選択しようとするなら、そこにはキャラの好みがもろに反映されるじゃないですか。風花雪月の世界に没頭していたからこそ、羞恥心を強烈に刺激されるような思いでした。

そういったわけで、ベレス先生には墓前で長すぎる物思いをさせてしまいました。ただ、「支援S相手を選ぶかどうか」という部分で大いに悩みはしても、「誰を支援S相手に選ぶか」という部分ではほとんど迷いませんでした。

結局支援Sにしたのはリンハルトです。一部から良いキャラだなーと思っていたものの、いつの間にかすごく好きなキャラに変わっていました。可愛いしカッコいいし、「怠惰な天才」、「寝るのが大好き」といった表面的な特徴に終始せず、意外性や繊細なところをしっかりと見せてくれるキャラクターだと思います。支援Sの内容も一枚絵も後日談も超よかったので、選んでよかったと思いました。

リンハルトを選んで一段落ついた後は、他のみんなはどうなるのかなと興味津々でエンドロールを見ていました。後日談回収のことを考えて直前に全員の支援Aを開けたとはいえ、最終戦がタルティーンとフェルディアの二連戦だったこともあり、誰と誰がペアエンドになるのか予想がつかなかったんですよね。

ヒューベルトとフェルディナント、カスパルとドロテア、ペトラとアッシュあたりは正直意外な組合せでした(意外というのは戦闘中に意識して隣接させていたわけではなかったという意味です)。でもどの後日談も今後の帝国の発展が確約されていたり、味わい深かったり爽やかだったりで良いなあと思いました。

そして、何よりびっくりしたのはエーデルガルトとベルナデッタのペアエンドでした。可愛い×可愛いは当然可愛い。内容的にもすごく好きです(ちなみに、初回プレイでエルを支援S相手に選ぶ予定はもともとなかったです。ベレス先生と級長のエルを支援Sにするのは他のペアエンド後日談を回収した後にして、2周目に行くクリアデータ用に取っておきたいと思っていたので)。

ハンネマン先生とマヌエラ先生、レオニーとシャミアは予想通りのペアエンドでした。一番ショックだったのはリシテアが単独エンドだったことです。まさかリンハルトが先生と組んだからかと罪悪感に駆られました(ただ、後で支援値ランキングを確認して、リンハルトがフリーでもリシテア以外とペアエンドになり、下手をすると単独エンドキャラが増えるだけだったのかもなーと思いました)。もともとリシテアとペアになれるキャラをあまり引き抜いていなかったせいかもしれません。悲しい後味のソロエンドだったので、回収作業中にハンネマン先生やリンハルトとのペアエンドを見て本当にほっとしました。

現在4周して、リンハルト、ヒューベルト、イエリッツァ先生、ハンネマン先生とのペアエンドを確認しました。他のみんなのペアエンドもかぶらないように注意して少しずつ回収しています。

「エルを守りたい」という個人的な願望は、ヒューベルトと先生のペアエンドでも満たされるのかもしれないなーと感じました(外伝で彼が語った戦後の目標もそうですが、何よりフェルディア突入前のヒューベルトの決意表明が、プレイヤーの私がエルの今後に望むこととほぼ完全に一致していたので)。支援Aの内容を踏まえると、エルの両翼として生涯彼女を支え続けるということにもなります。

支援Aのヒューベルトは「なかなか踏み込んだことを言ってくるなあ」という印象でしたが、あれは覇道ルートの主人公の称号に由来する台詞だったのかもしれないと思いました。

先生以外の生徒たちの支援A&ペアエンドも、色々と意外だったり納得だったりで見ていて飽きません。エーデルガルト関連では、フェルディナント、カスパル、リンハルトとの支援内容&ペアエンドがそれぞれ非常に良かったです。

わけても好きなのは、リンハルト&エーデルガルトでしょうか。「この二人絶対そりが合わない気がする」という予想を裏切らない支援C~B、リンハルトが若干譲歩しつつも不敬すぎる支援A、そしてエルがリンハルトの称賛と敬意を勝ち取っての支援A+……という流れが最高でした。後日談も2人らしい上にすごく好きなタイプの寄り添い方で個人的にはツボでした。

まだすべての関連支援を見ていないので早計かもしれませんが、リンハルトって基本的に、女の子に対して「負けました」状態にならない人という印象があります。あと、愚痴はこぼしてもあまり他人に対する苛立ちや嫌悪感を露わにしない人だとも思います。

だからこそ、支援Bで「貴方はちょっと面倒臭すぎる」と感情的に言い放ち、支援A+ではっきりと「貴方には参りました」と意思表示する対エルのリンハルトは異彩を放っているように感じました。リンハルトとエルについては、また色々と考えて書きたいなーと思います。

その他にいいなあと思った組合せは、ヒューベルト&ベルナデッタ、フェルディナント&ドロテア、ハンネマン&マヌエラなどです。対立関係orそりの合わない関係から、互いに歩み寄り認め合う2人が個人的に好きなのかもしれません。

まだ見ていないペアエンドの方が多いので、今後も回収作業を続けたいと思います(ヒューベルト&エーデルガルトやエーデルガルト&リシテア、リンハルト&ドロテア、カスパル&ペトラなどは未見です。あと、何よりエルと先生の支援Sを早く観たいです)。いずれ支援会話とペアエンドについて延々と感想を書くだけの記事も挙げる予定です。

*****

あらためて見返すに、まったくまとまりなく一気に書いてしまいました。支援S云々のくだりは自分でも「何言うてんねん」な感がありますが、それだけ『FE 風花雪月』に没入した&楽しかったという話なので、適当に流していただけると嬉しいです。

今後は、とりあえずもう一度覇道ルートを遊ぶ予定です。コツをつかんだ状態で育成をちゃんとやりたいし、支援会話をもう少し色々と回収したいので。その後のことはちゃんと決まっていませんが、教会ルートに行こうかなーとぼんやりと思っています。エル大好きなのでどう考えてもつらい気分になるだろうなとは思いますが、敵対したときのエルとヒューベルトに会うのは楽しみです。

あと、黒鷲の生徒全員が敵に回るルートも楽しみにしています。アドラークラッセのみんなが可愛くて大好きだからこそ見てみたい。なんというかこの風花雪月というゲーム、かもかてが好きな人はガッツリとハマるんじゃないかという気がします(たぶんその逆も然り)。

※『FE 風花雪月』について、他にもいくつか感想記事を書いています。

前回の記事:『ファイアーエムブレム 風花雪月』を買いました(黒鷲の学級で攻略中) ※ジョジョピタ近況報告+今後の予定
DLC感想記事:【FE 風花雪月】 アビスルート(煤闇の章)をクリアしました 感想 ※ネタバレ注意 【エキスパンション・パス】

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かーめるん
Admin: かーめるん
フリーゲーム、映画、本を読むことなどが好きです。コンソールゲームもプレイしています。ジョジョと逆転裁判は昔からハマっているシリーズです。どこかに出かけるのも好きです。草木や川や古い建築物を見ると癒されます。

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