『冠を持つ神の手』 サニャ 感想 攻略 その8

かーめるん

異世界ファンタジー育成系ADV、『冠を持つ神の手』(かもかて)の感想や考察、攻略記事です。制作サークルは小麦畑様。

その8では、攻略キャラクターの一人、サニャについての感想を書きます。攻略についても触れます。

全イベントとエンドを見た上での感想なので、ネタバレしかありません。未見の方はご注意ください。考察みたいなものも書いていますが、あくまで個人的な考えです。主観まみれです。

◇サニャ・イニッテ=コノラ

16歳の女性。主人公の部屋付きの侍従。大叔母のつてを頼って王城で働き始めた。
村育ちであり、容姿も言葉遣いも素朴。貴族の後ろ盾を持たないがゆえに主人公の側仕えに選ばれたが、慣れない城勤めにややホームシック気味になっている。出身の似ている主人公に親しみを感じている。

冠を持つ神の手 かもかて サニャ スクショ
用語説明

※リタントでの性別関連の呼称について
主人公たち三足族は性別を持たずに生まれる。そのため、「姉」「妹」「令嬢」「(子供としての)娘」といった呼び方は存在せず、女性であっても一律「兄」「弟」「令息」「息子」と呼ばれる。

サニャについて

サニャは、主人公の部屋付きの侍従です。担当パラは休息(強いて言うなら)。

サニャはローニカと同じく、主人公にとって身近なキャラクターです。もともと村育ちであり、少し前までは主人公と同じような暮らしをしていました。今もどちらかと言うと野暮ったい雰囲気があり、所作も口調も洗練されていません。そのせいか彼女は、自分と同じ田舎出身の主人公に親しみを覚えています(好愛好友がともにプラス)。

サニャは16歳であり、1年ほど前から城勤めをしているそうです。おそらく、成人後すぐに登城して働き始めたのでしょう。しかし通常、王城で仕事を得るのは簡単なことではありません。

王城で働く平民出身のキャラクターは、サニャの他には文官のモゼーラ衛士のグレオニーの2人です(ローニカは素性が特殊なので外します)。2人とも選考に合格して王城での勤め口を得ていますが、その前段階として、どちらも縁のある貴族の推挙を貰っています(衛士の登城試験はもう少し間口が広いようですが)。

王城は当然ながら、人の出入りが厳しくチェックされる場所です。内部で働こうとする者には、それなりの地位にある人間のお墨付きが必要だというなのことでしょう。

選考の有無はさておき、侍従もやはり、貴族などの地位ある人間の縁故が無ければ採用されるのは難しいようです。言い換えれば多くの場合、王城で働く侍従は貴族家との何らかの繋がりを持っているということでもあります。

しかし、サニャは他の多くの侍従とは違い、貴族の後ろ盾を持っていないのです。村育ちの彼女が王城で働き口を得ることができたのは、長年城勤めをしていた大叔母が推薦してくれたからです。

そしてサニャの出自は、貴族たちから主人公を遠ざけたいと思うリリアノにとってはもってこいでした。

部屋付の侍従は、主人に朝から晩まで寄り添うものです。ただでさえ王城に不慣れな主人公にとって、身近な存在である侍従が与える影響は大きいことでしょう。
たとえば貴族と関わりのある侍従の場合、婚姻のことで妙なそそのかしをしたり、もっと言えば誘拐の手引きをするといったことも考えられます(実際、7年前にヴァイル誘拐を手引きしたのは部屋付きの侍従頭だったそうです)。

サニャが寵愛者のお側付きに配置されたのは、そういったリスクをできる限り避けるためなのだろうと思います。

また、部屋付き任命には、サニャ自身の素朴な風体も関係しているようです。

貴人の部屋付きになる侍従はたいていの場合、それなりの家柄と能力を持っています。ところがサニャは、前者だけでなく後者の条件も満たしているとは言い難いところです。しかし主人公は村育ちですから、リリアノは通常求められる条件よりも親しみやすさを重視し、出自の似通うサニャを差配したのだと思います。

サニャの美徳は、素直で何事にも一生懸命なところだと思います。けして要領が良いわけではないですが、頑張る子は応援したくなります。家族思いで毎月実家に仕送りしているところも立派ですね。

サニャの台詞の中で私が特に好きだったのはこれです。

サニャの名台詞

田舎者、田舎者って、ここにいるだけのあんたたちがどれだけ偉いっていうの! ばっかみたい! あんたたち、ジャムのひとつも作れないくせに! 土豚をいなすことすら出来ないくせに! (【主人の器量】より)

この反論から溢れる素朴などっしり感というか、地に足のついた感じがツボでした。サニャ可愛い。

実はサニャは、弟が何人も(5人ほど)いるお兄さんです。パッと見は幼い外見とおどおどとした態度もあって妹キャラっぽく見えますが、親しくなると年上らしい面倒見の良さや包容力が見えてきます。たとえば膝枕をして頭を撫でてくれたり。

彼女の王城での気弱な態度は、主に礼儀作法や言葉遣いへの自信のなさに起因しているのだろうと思います。親しくなったとき、または追い詰められたときの取り繕わないサニャは、意外に落ち着きのある女性です。
グレオニーとの対話イベントである【育まれた性質】は、(たぶん)長男ポジのサニャ末っ子ポジのグレオニーの対比がよく表れていて好きでした。

また、サニャの趣味は刺繍です。その腕前は魅力担当キャラで目の肥えたユリリエも褒めるほどのもの。刺繍に限らず縫物全般は得意のようで、衣裳係に勧誘されたりもしています。【懐かしい歌】では、ランプの灯りのもと刺繍をするサニャの姿が非常に印象的でした。

サニャ攻略は、ルートによって振れ幅が大きいと思います。主に、愛情ルートと憎悪ルートで主人公との間に流れる雰囲気が様変わりするからでしょうか。

サニャは主人公にとって身近なキャラです。言ってみれば同じ田舎者なので、共感を覚えずにはいられません。しかし、その共感から、「愛情」と「憎悪」のどちらが芽生えるかは蓋を開けてみなければわからないものです。

タイミングや状況次第で人の感情がどのようにも転がりうること、それが周囲の人に様々な影響を及ぼすことについて、少し考えさせられてしまうキャラクターでした。

憎悪や殺害といった負のエンディングが存在するかもかてでは、「愛情・友情ルートではあんなにいい未来が描けたのになあ」と不思議な気持ちになることがしばしばです。個人の感じ方にもよると思いますが、サニャやグレオニーといった主人公と視点が近いキャラを攻略すると、より強くそういうことを感じます。

攻略にあたっての注意点

サニャ愛情・友情攻略において最も重要なもの、それは名声(パラメータ)です。

名声は、王城での主人公の評判の高さを表します。御前試合、もしくは舞踏会で良い結果を出すと主人公の名声は上がり、名実ともに貴人として扱われることになります。

実は名声が上がると、サニャは遠慮して主人公と距離を置くようになります。田舎者から貴人になった主人公は、侍従であるサニャにとって遠い人物になってしまうからです。詳しくは後述します。しかし、名声の値はサニャの好感度に直結するということは常に念頭に置いておきましょう。

また、モゼーラについては登場段階で印友をマイナスにしておくことをオススメします。サニャの前半の好友イベントは図書室で発生します。早めにモゼーラに忌避判定を入れて場所を譲ってもらうと、イベント発生のタイミングを掴みやすいです。

愛情

愛情エンドは3通り存在します。結婚を申し込んでOKをもらったの場合、最終結果:王で愛情Aに、王以外で愛情Bになります。愛情Cは結婚を諦めた場合の現状維持エンドであり、具体的な最終結果に関わらず到達可能です。

基本的には、主人と使用人という線引きを意識し、一歩引いた立ち位置をキープしましょう。これはサニャに対して偉そうに振るまえということではなく、立場を考えて必要な距離を保てということです。

サニャが愛情を抱くのは、主人として彼女を見守り、誤りがあればきちんと諭してくれるような人です。
たとえ自分が苛められているときであっても、サニャは使用人同士のいさかいの場に主人が同レベルで介入してくることを望みません。お茶が不味いならはっきりとそう伝えると、誤魔化さずに指導してくれることに感謝と尊敬の念を抱くのです。

サニャの愛情は相手への尊敬と強くリンクするらしく、自分とはかけ離れた優秀で高貴な人に対しても、憧れにも似た好意を持つようです。

それでは、攻略の方針を説明します。サニャ愛情エンドで最も難易度が高いのは、彼女を王配(王の伴侶)に据える必要のある愛情Aです。

そして一度にエンディングを回収したいなら、「王位を継承するか否か」でBエンドに、「正式な婚姻を申し込むか否か」でCエンドに派生できる、愛情Aを目指すのがベストだと思います。そこで、以下には愛情Aまでの道筋を書きます。

愛情Aの攻略方法

まず大前提として、愛情Aを迎えるには王になる必要があります。つまり、名声は100以上必要です。

しかしサニャ攻略においては、以下のような名声の高まりによるリスクが存在します。

  • 印象による好感の引きずられ修正が無くなる
  • 必須イベントで必要条件を満たせない
  • サニャの好感度にキャップがかかる(上限が発生する)

特に下の2つは深刻で、発生した時点でやり直し確定です。しかし、名声はどうしても100まで上げなければならない。いったいどうすればいいのでしょうか。

このジレンマを解決するために、やや強引ですが次のような手法を用います。すなわち、序盤は名声を低く抑えてサニャの好愛(と好友)を十分に高め、一旦サニャを王城から故郷に帰すのです。そして、彼女が最終月最終週(黒の月黒の週)に王城に戻ってくるまでの間に、名声を100以上にします。

このようにすれば、サニャの好感度が下がるイベントが発生する余地はなくなります。

また、愛情A攻略には好愛だけでなく、非常に高い好友が必要であるという点は押さえておきましょう。エンド条件のみならず、必須イベントを起こすためにも高い好友が必要です。

ただし、サニャルートには、名声と絡んで好友にキャップがかかるイベントがいくつか存在します。つまり、そういったイベントをうまく避けつつ好友を上げなければならないわけです。

名声と好友の重要性を踏まえて、押さえるべきポイントは以下の4点です。

  1. 【告白】する*
  2. 【屋上の鳥文小屋】でサニャと一緒に小屋に入る
  3. 【懐かしい歌】で友達口調を承認する
  4. サニャを里帰りさせ【これまでのご無礼】を回避

①「【告白】する」については、印愛をどんどんと振って35以上にし、中日にサニャに【告白】しましょう。印愛をガンガン振るこの方針には、好感の引きずられ修正が起きやすいというメリットもあります。

告白しておけば、【最後の日】にサニャの好愛が35以上ある場合、自動的に愛情エンドの前段階に入ります(ちなみに、もし告白にOKを貰えれば、【お休みを与えて】というサニャとイチャイチャできるイベントが発生します)。

注意点として、告白を承諾してもらう必要はないです。告白したという事実さえあれば準備としては十分。

サニャは好意があるくらいだと主人公の告白を受け入れてくれますが、本当に主人公のことを愛すると、身分の差と主人公の評判を気遣って告白を断ってきます。もし断られたとしてもエンドを迎えるにあたって影響はないのでそのまま進めましょう。

※実は、【告白】しなくても愛情Aを迎えることは可能です。最終日の選択肢を工夫すればOKで、場合によってはそのデータで友情エンド殺害Aを一気に回収することもできます。

ただ、その【最後の日】の選択肢の選び方がやや難しいのです。これを選ぶとこうなるって気づかないのではという感じです。そこで【最後の日】の分かりやすさを重視し、この項では告白する前提で説明します。
告白なしルートについては、下に別項を設けて書きました(告白なしの愛情エンド)。

②【屋上の鳥文小屋】は、青の月(3月)以降に発生する、サニャ愛情攻略における必須イベントです。ここを越えれば5割はクリアしたようなもの、ひとまずは安心です。

愛情攻略なので、このイベントが発生する頃にはサニャの好愛はそれなりに高まっているはずです。その状態でサニャと一緒に小屋に入るには、名声19以下でなければいけません。具体的に言うと、称号を「田舎者」「闖入者」に留めましょう。「城の一員」になるとアウトです。

このイベントを早めに発生させるために、序盤は好友を意識して上げた方がいいかもしれません。このイベントを導く【村への鳥文】の発生条件は、好友20以上なので。どうせ好友は最後まで必要になるので無駄にはなりません。

このイベントをクリアした後は、名声を少しだけ上げてもOKです。とはいえほんの少しだけです。

③【懐かしい歌】は、赤の月(4月)以降に発生する、サニャの好友キャップを外すための必須イベントです。友情ルートの最重要イベントと言ってもいいと思いますが、愛情Aを攻略する上でも大切です。

このイベント以前は、サニャの好友にはキャップがかかり35以上になりません。このイベントで友達口調を拒否した場合、それ以後もキャップは継続します(友達口調を拒否すれば【これまでのご無礼】を回避できるのでは、という考えは愛情A攻略においては甘い)。

好友キャップが解除されるのは、友達口調を認めたときだけです。

ここで気をつけたいのは、そもそもサニャが友達口調にしてもいいかと尋ねてこない場合があるということです。どういう場合かといえば、名声が50以上あるときです。具体的に言うと、称号が「俊英」になっているとアウトです。

【屋上の鳥文小屋】をクリアした気の緩みでつい名声を上げすぎてしまい、このイベントでサニャに遠慮させてしまった……ということが実際のプレイ中にありました。けっこう盲点だと思います、この条件。

このイベントをクリアした後は、また名声を少し上げてもOKです。

④【これまでのご無礼】は、【懐かしい歌】で友達口調を承認した場合、名声70以上になると発生するイベントです。

このイベントが発生すると、サニャの好友は強制的に35未満に下がります。キャップが再び復活し、その後好友が35以上になることはありません。つまり、このイベントが出た時点で愛情Aクリアは不可能になります。

このイベントを回避するために、【朝の失敗】→【村からの鳥文】→【暇乞い】の順でイベントをサクサクと起こし、サニャに里帰りしてもらいましょう。タイミングとしては、できれば黄の月(5月)第四週までに終えるのが理想です。

【朝の失敗】は、②の【屋上の鳥文小屋】で小屋を訪問していれば自動的に発生します。 念のために、里帰りまでにサニャの好愛好友を十分に上げておきましょう。

①~④を終えた後、名声を100以上にします。イベントを消化しつつこまめに上げていれば、残る御前試合と舞踏会によって名声は100に届くと思います。

それでも不安だという場合は、雨の日に広間でギッセニ男爵*に会いましょう。彼の協力を得れば名声値は万全の状態になるはずです。

*ギッセニ男爵は、王城付きの肖像画家です。魅力50以上のときに無人の広間を訪ねると、この男爵が肖像画を描かせてくれないかと打診してきます。これを承諾すると、以後中日に何度か彼のもとに通うことで、主人公の肖像画が完成します。

ギッセニ男爵は相当の腕前のようで、この肖像画によって名声が上がるのです。巨躯の髭面らしいこの男爵、なんとなくクリムトっぽいイメージです。

王になる条件を満たした後は、【帰還の日】と【最後の日】を待つのみです。【帰還の日】は選択肢次第で好感度が大きくアップするボーナスイベントなので、サニャの好感度不足を心配する必要はないかと思います。

【最後の日】以降の選択によって3つの愛情エンドに分岐します。

【告白】をしている場合、【最後の日】にサニャは身を引きます。ここで正式な結婚を諦めれば、愛情Cです。

一方結婚の申し込みを決意すると、【移譲の儀】のあとに【共に二人で】が発生します。もし事前に王を辞退していれば、愛情Bになります。

そして、王に内定した上で見事プロポーズを受け入れてもらえれば、愛情Aクリア達成です。

愛情Cはサニャの印象に似合わない生々しいエンドだと思いますが、切ない後味が好きです。愛情Bは抱きしめたりキスしたりとやり放題。

とはいえ、ローニカリリアノに祝福される愛情Aの幸福感は、何ものにも代えがたいですね。

村育ちの娘が王配になる決心をするのは、相当覚悟のいることだと思います。シンデレラストーリーと喜ぶにはつらいことだらけです。ただ王城で働いているだけでも身分の低い田舎者と揶揄されるのに、王配となれば浴びる非難や侮蔑は凄まじいものになるはずですから。

だからこそ、愛情Aを迎えるには、好愛だけでなく好友も必要だったのだと思います。

自分以上に慣れない環境で頑張る似た者同士の主人公への友情と共感が、最後にサニャの背中を押した……という。構成として綺麗だと思います。ローニカの援護射撃とリリアノの激励も心強かったです。

愛情Aの後日談によればサニャは民衆に支持されたとのことで、我が事のように嬉しくなりました。何ら後ろ盾のない平民身分から王配へ、なんてサニャくらい芯の強い人でないと無理だと思います。

憎悪

攻略方法は2つあり、愛情派生と、真正面から憎悪しつついびり倒すルートに大別されます。

エンディングは3通りです。愛情派生の場合、憎悪Aになります。また、正攻法憎悪ルートのうち名声が高ければ憎悪Bに、低ければ憎悪Cになります。

愛情派生については、シンプルに愛情ルートで印象反転を利用するのが一番だと思います。ちなみに【告白】は必須です(告白無しだと殺害Aになります)。

正攻法憎悪ルートでは、【解任】からサニャの「しつけ」を開始し、ひたすらサニャを苛めます。注意すべきは以下の2点です。

  1. 好友を下げ過ぎない
  2. 【村からの鳥文】後、黄の月(5月)中に【暇乞い】を発生させる

①「好友を下げ過ぎない」については、好友が一定のラインを割ると【限界】が発生し、サニャが辞任してしまうからです。ゆえに、好愛だけをマイナスしていくことを意識しましょう。とはいえ、序盤は単にそっけなく接するだけでは好友の方が下がることもあるので、見極めは難しいかもしれません。

しつけフェイズに入ってからは、感情的なくらいに叱っていびり、しつける時は自分の分かる分野のことだけを指摘しましょう(自分でもよく分かっていないのにしつけようとすると、好友も下がってしまいます)。

②「黄の月中に【暇乞い】発生」については、たとえ数値が足りていても、【暇乞い】が起こらないと憎悪エンドを迎えることができないからです。

【暇乞い】が未発生の場合、サニャは比較的冷静に主人公に今までの不満をぶつけてから辞任してしまいます。【暇乞い】は最終月(黒の月)に入ると発生しなくなるので要注意です。

また、発生時期と絡んで、憎悪ルートの起点となる【解任】は早めに起こした方がいいと思います。印象はさっさとマイナス30にしましょう。

愛情派生は、主人公のレハトの思考が意味不明すぎて怖かったです。心変わりが極端すぎるこの主人公、サニャを逃がさないように結婚にまでこぎつけてしまいます。

この憎悪Aの凄さは、王になる条件を満たしていてもあっさりとサニャをかき口説いて王配にできることです。愛情Aではあれだけ苦労したというのに。まあ憎悪Aのレハトはサニャの心の負担をまったく考えていないので、強引な態度に出られるのも当然ではあります。

このエンドの後日談では、サニャは若くして亡くなっています。サニャは逃げられない状況に追い込まれることが多いですが、このエンドはとりわけ気の毒でした。主人公は本当に村一つを潰したのでしょうか。うーん鬼畜。

とはいえ、心底可哀想に思ったのは、正攻法憎悪ルートの方です。正直なところ、ここまで誰かをいびり倒せるゲームがあるとは思いませんでした。このゲームヤバくない? と再び思った瞬間でした。

たた、個人的には面白くてやりがいのあるルートだと思いました。誤解しないでほしいのですが、サニャのことは可愛いと思うし大好きです。

このルートのハイライトはおそらく、【村からの鳥文】から【神様の間違い】への流れでしょう。手紙を無理やり奪ってビリビリに破き、初めてこちらを罵ったサニャを平手打ちすると、清々しいほどに鬼畜な主人公になります。

正攻法憎悪ルートは、最初から最後まで駆け抜けるのが一番いいと思います。最初は申し訳ない気持ちで一杯になるのですが、やり始めるとゾクゾクして楽しくなってくるので、ハイになったままやりきった方がいいです。サニャがどことなく加虐心を煽るような反応をするせいもあるのでしょうか。

手紙を破り捨てるのはその内容を知っているだけに酷過ぎて絶句しましたが、一方で可哀想なサニャにドキドキしてしまいました。【神様の間違い】までくるとサニャもようやくこちらに憎悪をぶつけてくれるようになるので、なんとなく嬉しくなってきます。

私見ですが、サニャ憎悪には、かもかて憎悪ルートの醍醐味が詰まっていると思います。

まさに一対一でお互いしか見えない憎み合いだから、あの優しいサニャを憎悪に狂わせることができた時点で、申し訳ないと思う反面達成感でテンションマックスでした。リアルで大っぴらには言えないことですが、どっぷり浸るとこの上なく楽しいルートです。

もう一度言っておくと、サニャのことは好きです。そしてサニャ個人は特に悪いことはしていません(使用人としての技量がまだまだとはいえ、あそこまで憎まれる筋合いはないはず)。主人公の行いは、客観的に見てひどいことだとも思います。
ただ、どうして主人公がサニャを激しく憎悪したのか、想像しようとしてできないこともなかったです。

このルートでは、主人公を単なるPCとしてではなく、「レハト」という一キャラクターとしてとらえてしまいがちでした。主人公のやることなすことがあまりにひどいから、納得が欲しくてその心情を色々と考えずにはいられなかったというか。

その結果、サニャを憎む「レハト」の気持ちもなんとなく理解できるようになったので、最後はわりとノリノリでサニャをいびることができました。理解さえあれば感情の齟齬が生まれないのでプレイしやすいです。

サニャ憎悪の状況を端的に表すのは、おそらく、人は己に似たものを最も憎むというローニカの言葉だろうと思います。いわゆる同族嫌悪の感情です。

主人公とサニャは、王城においてはとても似通った出自を持っています。リリアノは、主人公がサニャの存在に安心と慰めを見出すようにと思い、彼女を部屋付きに据えたのでしょう。しかし2人の関係は、主人公の感情が憎悪に傾いた場合、どこまでもこじれていく最悪の巡り合わせでしかありませんでした。

個人的に、サニャ憎悪の「レハト」は村大好きで城嫌いな人だろうなと想像しつつプレイしていました。その場合憎悪の根本にあるのは、サニャには帰る場所があるけどレハトには無いという事実だったのかな、と。

サニャは故郷に帰ることができるし、そこには家族も待っています。しかしレハトはそうではありません。故郷にはもう帰れない上、唯一の身内も亡くなってひとりぼっちです。サニャが侍従としてなってないとか覚えが悪いとか色々と引っかかるポイントがあったとしても、根本にあるのは、そういうやるせない感情だったのではないかと思いました。

その理不尽さは、苛められるサニャもそれを止めようとしたローニカも、そして苛めているレハト自身も分かっていたのではないかと思います。名声や能力が高ければまだしも、どれもパッとしないレハトの場合、2人の雰囲気は痛々しくて見ていられないだろうな、とも。

正攻法憎悪ルートで印象的だったのは、以下の3点でした。

  • 憎悪Cの手紙の内容
  • 村に帰さなかった理由を問うサニャに「うらやましかったから」と返したときの反応
  • 【改めての指導】で「サニャが嫌いだから」を選んだときのローニカの反応

憎悪Cで届くつたない手紙は、主人公の心理を見事に言い当てたものだったと思います。

シミュゲーなのでそのあたりは好きにできるんですが、サニャ憎悪の場合は、誰とも仲良くなれない(ならない)主人公だとしっくりくるなと個人的に思います。ちょうど、城の住人を冷たい人たちだと思って王城に馴染めずにいたサニャと同じように。

自分とよく似ていて四六時中部屋で顔をつき合わせるサニャを憎むって、同じ憎悪ルートだとしても、他よりずっと閉じこもっていると思うんですよね。「さみしい人」という表現はそういう状態を的確に表している気がします。

また、「うらやましかったから」の後の反応は、主人公を完全には憎み切れなかったサニャの優しさと悲しさが胸に痛かったです。おそらく初めて主人公が本音を漏らした場面であり、うすうす勘付いていただけに、サニャも一瞬何も言えなくなったのでしょう。

というより、サニャって本当に優しい子だとここであらためて思いました。この場面で主人公に同情し慰めさえするなんて。あそこまで酷い仕打ちを受けても完全には人を憎み切れない、そういうサニャが好きです。「レハト様も……帰りたかったんですね」という言葉には涙腺を刺激されました。最初からこの気持ちを共有できていれば、きっとこんなことにはならなかったのに。

そして【改めての指導】では、上記の選択肢を選んだ場合にのみローニカの好愛が上がることに心底驚き、また納得もしました。レハトを辺境の村から連れ出したローニカにとっては、レハトもサニャも同じくらいに気の毒に思えていたのかもしれません。

終始荒み切っていますが、これぞかもかてならではの面白さだと個人的には思います。若干後ろめたいものの、サニャの正攻法憎悪ルートは大好きです。

友情

エンディングは1通りで、【最後の日】に今後の話をすればOKです。

攻略の方針としては、名声を抑えることが第一です。そして、村の印象度は多めにプラスしておくことをオススメします。好愛が高くても【告白】さえしなければ友情エンドは迎えられるので、好愛の高まりを気にする必要はないです。

基本的には、サニャの共感を得られるように振る舞いましょう。彼女と視点を同じくし、故郷を懐かしんだり、一緒に遊んだり、彼女の悩みに同調したりするのが吉です。

また、侍従としての技量はまだまだ低いキャラなので、こちらがダメダメでも幻滅されることはありません。むしろ好友が上がります。しかし、大事な場面では必要なパラ条件を満たせるように注意しましょう。

友情ルートで押さえるべきポイントは、以下の2つです。

  1. 【懐かしい歌】で友達口調を承認
  2. 【これまでのご無礼】を出さない

まず、①「【懐かしい歌】で友達口調承認」について。愛情攻略でも説明しましたが、友情攻略における第一のターニング・ポイントは、好友30以上で赤の月(4月)に発生する、【懐かしい歌】です。

このイベントを正しく消化するまでは、サニャの好友にはキャップがかかります(おそらく30~34あたりに上限が設けられている)。 テンポよくイベントを消化して好友を上げていると、青の月(3月)中に上限に引っかかることがあります。その場合は、【懐かしい歌】が発生するまで一旦待ちましょう。

【懐かしい歌】で友達口調を承認すれば、サニャの好友のキャップは消えます。

友達口調を許可しない、もしくはそもそも友達口調で話していいかと尋ねられない場合、キャップは消えません(後者については、好愛がマイナス、あるいは名声がある程度高いとサニャが遠慮してしまうようです)。その場合は好友を35以上にできず、友情エンドを迎えられなくなるので注意しましょう。

②【これまでのご無礼】は、【懐かしい歌】で友達口調を承認した場合、名声70以上になると発生するイベントです。

このイベントが黒の月(最終月)に発生すると、サニャの好友が34以下になり、キャップが設けられます。この場合も友情エンドを迎えられなくなります。

【これまでのご無礼】を避ける方法は、ざっくり分けると2つです。

1つ目は、名声を69以下にとどめておくこと。サニャ友情エンドは「最終結果:王or王以外」の分岐がないので、そもそも名声を上げないというのは悪くないチョイスです。

王になりたい場合は2つ目の、【暇乞い】を出してサニャを里帰りさせその間に名声を上げる方法でいきましょう。手順は愛情攻略の中で説明した通りです。

※一連のサニャ鳥文→里帰りイベントを導く【屋上の鳥文小屋】ですが、実は友情ルートであれば、名声が高くても鳥文小屋に入ることは可能です。好友だけを高め、好愛は低く抑えておけば、サニャは必要以上に遠慮せずに主人公を小屋に連れていってくれます。

友情エンドの安定感は、サニャルートでも揺らぎませんでした。

サニャを里帰りさせたかどうかで【最後の日】の内容は変化します。里帰りさせた場合は、山に登ったサニャのお父さんの名言を聴くことができます。

個人的には、里帰りしなかった(【暇乞い】未発生の)場合の方が好きでした。主人公への共感から、自分が今まで王城に馴染めなかった本当の理由を導いたサニャの告白が印象的だったからです。

サニャはずっと城勤めに馴染めずにいました。それはあか抜けないところや身分の低さを同僚たちに笑われるせいでもあったでしょう。しかし一番の原因は、サニャ自身がいつもすまし顔の城の一員になるのを怖がっていたことだったのだと思います。サニャは変わることを恐れていたのです。

サニャは村と家族を愛し、自己を形成するアイデンティティーとして大切にしている節があります。城での生活に染まることで、そういったものを大事にする自分がすっかり塗り替えられてしまうのではないか、と不安な気持ちだったのではないでしょうか。
村で育まれた口調や所作を笑われることが殊更に多いから、反動として城に馴染むことを拒否していた部分もあったのかもしれません。

サニャのある意味頑なだった心を変えたのは、主人公との交流でした。神に選ばれた特別な人間であるはずの主人公を見たとき、サニャは自分とあまり変わらないと思ったそうです。その印象は、主人公と親しくなってからも変わりませんでした。

どんなに偉い人もすごい人も、根っこは村の人間と変わらない……そのことに気づいてから、訳の分からなかった事情や城の人間の心の動きを察することができるようになったとサニャは言います。冷たい人達と思っていたけど、本当は自分が彼らを拒否していたのかもしれない、と。

成人した主人公に対し、サニャはあらためて告白してくれます。これからどんどんと今の私は変わっていくだろうけど、その変化は自分が望んだことであって、本質はいつも変わらず「私」でありたい。だから主人公もずっと「主人公」のままであり続けてほしい、今までもこれからも主人公のことが大好きで大切だ……と。

特にエンディングの告白には、涙腺を思い切りやられました。「サニャ」「私」と、一人称を使い分けていることにグッときます。

変わることへの躊躇いと自らの不寛容に自力で気づき、そこから成長できるサニャは立派な人だと思います。そのことに気づいたのは頑張る主人公を見ていたから、という言葉も、主人公とサニャの対比を思うと自然に受け止められました。かもかて友情ルートの内省的な雰囲気キャラクターの成長要素が好きです。

サニャは後に侍従頭にまで登りつめるらしいので、主人公も王位を継承すると、物語として綺麗かなと思います。成長したサニャの晴れやかな笑顔が印象深いエンディングでした。

裏切

エンディングは、【最後の裏切】からの1通りです。

主人公と正式な婚姻はできなくてもせめて傍に、というサニャのささやかな気持ちさえ裏切ってしまう結末でした。衣裳部屋での再会は、気丈な風を装おうとしてできないサニャが切なかったです。

身分が上でどうにでもやりようのある主人公の方からサニャを突き放す形になっているので、不誠実な終わり方だと思いました。まあ裏切エンドの中で、誠実な対応と言えるものはあまり無いですが。

殺害

エンディングは、友情派生のAエンドと、憎悪派生(サニャ殺意有)のBエンドの2通りです。どちらも処刑エンドです。

友情派生は、表面上は仲良くしつつ裏で憎しみをつのらせましょう。最初から印憎が高いと好感度UPの選択肢が選べず、怯えさせてしまうことが多くなるので要注意です。

主人公がサニャに近い存在である間(つまり名声が低い間)は、サニャの好感度は印象度に大きく引きずられるということにも留意しましょう。

村に良い印象を抱き、印友10印憎5くらいの割り振りから、じわじわと印憎を加算するのがいいかと思います。【最後の日】にはこちらの印憎さえ足りていれば問題はないので、サニャの好友が35以下でも気にする必要はありません。

不安要素があるとすれば、サニャの好憎度の高まりです。ときどきは好愛を上げる選択肢を混ぜると、バランスよく最終日を迎えられます。

※告白なしで印愛印友を高め、最終日手前で反転してこの殺害Aに派生することも可能。(参考:「告白なしの愛情エンド」

憎悪派生は、いびり倒して城に留めおき、サニャに主人公への殺意を抱かせればOKです。【最後の日】に憎しみをぶつけようとするとハサミで斬りかかってくるので、取り押さえるか助けを呼ぶかして、衛士に引き渡しましょう。

主人公の満足度はともかく、プレイヤーとしてはどちらも後味の悪いエンドでした。サニャはハサミを振り上げはしても、主人公を殺せるかというとそんなことはありません。「(サニャのことが)うらやましかった」と素直に理由を答えれば、主人公に同情し慰めさえしてくれるような子です。

心優しい彼女の人生をここまで狂わせたことを、あらためて痛感してしまう終わり方でした。

サニャの村、主人公の村

サニャと主人公は2人ともで育ちました。情報はかなり少ないですが、2人の村についての話を探してみました。

まず、サニャの村について。【村はどっち?】でサニャは屋上から故郷の村が見えないかと頑張っています。

もちろん、サニャの村は王城から目視できるほど近くはありません。しかし「近く思えるけど」という言葉のニュアンスから考えるに、主人公がいた辺境の村ほど遠いわけではないのでしょうか。

【市での交流】では、故郷の村について盛り上がるサニャとトッズの会話を見ることができます。サニャの村は、神殿の横手にカニレの木があり、その隣に鳥文屋を兼ねた雑貨屋があるそうです。またトッズ曰く、「綺麗なとこだから良く覚えてた」とのこと。

次に、主人公の村について。OPでも出てくる主人公の村は、「壁」の近くに位置しています。

壁は、分裂戦役の停戦とともに建てられ始めた長大なものです。北から南へ三足族の国リタント他二種族の国ホリーラを区切っています。この壁はリタントでは国境の東に位置するので、主人公の村は東の辺境にあるようです。

公式HPの質問企画によれば、主人公の村の位置は「王城とディットンの中間ぐらいの壁近く」とのこと。ディットンはリタント南端、フィアカントの王城はリタント中央にあるので、やはりそれなりに王城からは離れているのでしょう。

同じく質問企画によれば、リタントは大体30日ほどで縦断・横断できるらしいです。そうなるとフィアカントの王城から主人公の村までは、徒歩7日~10日くらいの距離になるのでしょうか。

その他、モゼーラのイベント【舞踏会の日に】で、特産品と景観の話が出ていました。主人公の村のすぐ近くには、「小さな黄色い花」が広い範囲で群生していたそうです。この花は昼の太陽の強い時間にだけ開くそうで、花から採れる「黄花油」が地域の特産品でした。

また、正門イベントの【見覚えのあるラベル】から、村の近隣で果実酒の生産も行われていたらしいことがわかります。

ところでトッズのイベントの一つ、【彼に飲ませるお茶】に少し引っかかる話がありました。「一番驚いた時の話」としてトッズが話してくれる、小さな村の話です。何の変哲もないのに、そこはトッズの理想通りの完璧に調った村だったそうです。

気になったというのは、その村の話の中の「囲む黄色い花畑」という情報でした。主人公の村のすぐ近くに「小さな黄色い花」が一面の絨毯になっていたのは、【舞踏会の日に】からも確かです。

特に意図があってのものではないのでしょうが、トッズの思い出の村はもしかして主人公のいた村なのか? と思ってしまいました。

告白なしの愛情エンド

【告白】をしなくても、サニャとすべての愛情エンドを迎えることは可能です。そしてその場合にポイントとなるのは、【最後の日】の選択肢です。

印愛35以上かつ【告白】なしで最終日を迎えると、「愛の告白をする」という選択肢が出現します。

これを選択すると、サニャの好愛が35以上の場合、今の告白について「本気」「冗談」「遊び」という3つの選択肢が出現します。さて、正解はどれでしょうか。

「本気」を選ぶと、動揺していたサニャは神妙な顔になり、主人公の告白を断ります。彼女は自分以上に主人公を優先し、自分のせいで主人公の頑張りが評価されないのは我慢ならないと身を引くのです。健気すぎる。

「冗談」を選ぶと、サニャはその態度にドン引きして去ってしまいます。デリカシー不足。

ということで、実は正解は「遊び」です。どう見てもハズレに見えますが、主人公はサニャがこう言って欲しがっているのを察して「遊び」と誤魔化すのです。
「遊び」というのは、正式な結婚はできないが傍にいてくれということです。サニャはそれなら貴族にはよくあることだから、と受け入れてくれます。

この選択肢の後、正式にプロポーズするか否かという選択肢が現れます。ここでプロポーズを決意すれば、【共に二人で】が発生します。好感度が十分ならば、愛情Aを迎えることも可能です。

【告白】なし愛情エンドのメリットは、同時に友情エンドや殺害エンドを迎えられることです(殺害Aは最終日手前に印象反転を使用)。※もし中日に【告白】をしていると、【最後の日】には強制的に愛情エンドに誘導されてしまいます。

サニャは好愛が高くても友情エンドを迎えられるキャラなので、効率を考えれば、【告白】せずに「一心同体」プレイをして愛情エンド3つと友情エンドを見てしまうのが楽かもしれません。

また、色々と試したのですが、愛情Aの必須条件は「好友の高さ」であって「告白」ではないようです。告白〇でも告白×でも告白なしでも、好友が好愛同様に高ければ愛情Aは迎えられます。

正攻法憎悪ルートでの【親しき夢】

サニャ正攻法憎悪ルートでは、好友をそこそこ高く保ったまま攻略を進めることが可能です。そこで、ふと思ったことがあります。それは、「【神様の間違い】の後にサニャの好友を占いで3回上げるとどうなるんだろう」ということです。

占いで好友を3回上げると、通常中日に【親しき夢】が発生します。このイベントは、主人公と相手キャラの仲が深まるイベントです。

しかし、【神様の間違い】と言えば、サニャとの関係が修復不可能な状態に陥るイベント。そんなイベントを見た後に、はたして友情の夢イベントは発生するのだろうか……ということが気になりました。

というわけで、「完全にサニャに恨まれた後ではそもそも発生しないのではないか」と予想を立ててから、実際に検証しました。

結果から言うと、正確な意味では発生しませんでした。【親しき夢】というイベントは名目上発生します。しかしその中身は、サニャがさっさとどこかへ行ってしまい、話すこともできないというものに差し替えられてしまいます。

サニャの反応は、ヴァイル反転憎悪ルートで、【告白】後に起こる憎悪イベントを見たときのヴァイルの反応と同じでした。つまり、数値的・システム的には条件を満たしているから発生するものの、ストーリー上の辻褄が合わないため、イベントの内容自体は見られなくなるのでしょう。おそらくヴァイルの場合と同じく、イベントリストにも登録されないのだろうと思います。

ちなみにこの【親しき夢】ですが、なぜか3週連続で発生しました。イベント未消化という判定になって起こり続けるのでしょうか。びっくりしましたが、サニャが主人公を気にしてくれているように思えてちょっと面白かったです。

冠を持つ神の手 かもかて サニャ憎悪 親しき夢

嫉妬・夢イベント/ヴァイル憎悪監禁エンド

嫉妬イベントは、可愛いとしか言いようがないです。サニャ可愛いよサニャ。はっきりと言えない立場&意地悪がうまく言えない性格だからか、一生懸命にアピールをしてくれるのがいじらしかったです。ただただ凹んだり、頑張って相手の悪口を言ってみたり(ただし上手くない)。

唯一タナッセに対してだけは押しが強めで笑いました。意味のわからない展開なので、ああ言いたくなる気持ちも分かります。

夢イベントについて。

【愛しき夢】は、恒例のニヤニヤ感でした。村でちょっといい感じだった子とかサニャにはいそうなものですが、どうなんでしょうか。一方の【親しき夢】は、サニャの村での平和な日常がうかがえてほのぼのとします。

ヴァイル憎悪監禁エンドとサニャ愛情エンドを並行しました。サニャは部屋付を外された後、辞任して村に帰ったらしいです。

つらい。一介の使用人が王様に勝てるはずもない。身分が低いキャラは大抵がこうなるのがやるせないところです。

*****

サニャは生粋の(という言い方も変ですが)庶民キャラであり、ローニカよりもっと一般的な意味の「仕える人」です。ヴァイルとはまた違う意味で、主人公と共通点の多いキャラでもあります。また、恋愛方面における身分差恋愛要素を担うのもサニャ(とグレオニー)という印象です。

サニャはわりと普通の女の子ですが、かもかての女性キャラらしくいざとなるとタフで強いキャラですね。彼女の芯の強さは、いわゆる庶民らしい強さなのだろうと思います。サニャの強みはモゼーラユリリエ、そしてリリアノとはまた違う強さ、有り体に言えばたくましさです。

主人公に近いキャラであるローニカを早めに攻略したこともあり、同じく近しいサニャは逆に後に回していました。

最初はパッとしないメイドさんだなという印象でしたが、いざ攻略してみるとサニャたん可愛いと頬が緩みっぱなしでした。憎悪ルートを見ると今度は頬が引きつりましたが。主人公と一緒に成長するルートが多いのが、キャラの造形とも合っていて良かったです。

他キャラとの絡みで印象に残ったのは、ヴァイルとの猫イベントでした。ヴァイルは使用人に人気らしいですが、サニャは彼を苦手視しています。私にも普通に話しかけてくれるし、他の貴族のように嫌味も言わないのに……とサニャ自身もその苦手意識の理由を見つけられずにいるようです。

印象による好感の引きずられ修正が起きるキャラは、だいたい勘が良いなと思います(例外は鈍感と言われるタナッセ)。ヴァイルの一見誰に対しても分け隔てない態度は、すべてに対する拒絶なんですよね。なんとなくとはいえ、サニャはその違和感を察しているのかもしれません。

記事を書くにあたって改めてルートをやり直しましたが、愛情Aとともに友情エンドの頼もしさが心に染みました。サニャのような心強い伴侶、あるいは親友がいれば、主人公は孤独を知らない善い王になれるのだろうと思います。

その9は、王城に仕える衛士グレオニーについての感想です。

次回:『冠を持つ神の手』 グレオニー 感想 攻略 その9

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