『冠を持つ神の手』 グレオニー 感想&攻略 その9
異世界ファンタジー育成系ADV、『冠を持つ神の手』(かもかて)に登場するキャラクター、「グレオニー」の感想&考察&攻略記事です。制作サークルは小麦畑様。
全イベントとエンドを見た上での感想なので、ネタバレしかありません。未見の方はご注意ください。考察みたいなものも書いていますが、あくまで個人的な考えです。主観まみれです。
◆グレオニー・サリダ=ルクエス
19歳の男性。王城の衛士。まだまだ下っ端であり、主な業務は哨戒や番兵など。
男ばかりの五人兄弟の末っ子であり、鉱山貴族に代々仕える衛士の家に生まれた。貴人護衛職に憧れているものの、実力からも出身からも無理かもしれないと思い始めている。
単純実直で人の好い性格だが、ネガティヴ思考に陥りやすく、御前試合でも空回りしがち。筋金入りの雨男であり、同僚たちからはそのことでよくからかわれている。
冠を持つ神の手
登場条件:武勇10以上
グレオニーについて
「グレオニー・サリダ=ルクエス」は、王城の衛士です。担当パラは「武勇」。
主人公とグレオニーの出会いの場は訓練場です。グレオニーはなぜか主人公の選定印を見過ごし、タメ口で気さくに話しかけてきます。うーん節穴。 「武芸に熱心に励む主人公を見かけてからずっと気になっていた」という話を後で聞くことができます。好友の初期値が高いキャラです。
グレオニーは平民出身のキャラクターです。「平民出身者」と言える攻略対象キャラは、グレオニーにサニャとモゼーラを加えた3名(ローニカとトッズは特殊な素性を持つ人間なので省きます。ティントアとルージョンも出自は平民ですが、現在の所属が特殊なのでやはり省きます)。
サニャは「侍従」、モゼーラは「文官」、そしてグレオニーは「武官」(という言い方が正しいのかどうか)と、その役割はきれいに分担されています。
グレオニーは代々地方貴族の衛士を務めてきた家系の生まれです。だから田舎の村育ちのサニャより、両親が役人であるモゼーラ寄りと言えるのでしょうか。王城の衛士は「貴族階級の者」と「衛士階級の者」に大別されますが、グレオニーは後者にカテゴライズされる人間です。
ところで、主人公たち三足族は独立戦争を経て百数十年前にリタントを建国しました。「分裂戦役」と呼ばれるその戦いは過酷を極めました。戦争体験者を祖母(育ての人)に持つローニカによれば、当時は戦力の確保のために性別を選択する余地さえ与えられなかったそうです。
しかし「分裂戦役」が終わり、「壁」が完成してから百年と少し、現在のリタントは平和そのものです。外敵はなく、内部は神に選ばれた王の下(表面上は)静まり返っています。たとえばタナッセは、「現在は【知恵の時代】であり武力は必要とされない」と語ります。実際その通りであり、いくら武芸を磨いたとして、それが表立って認められる機会は非常に限られているのです。
そしてこの事実はそのまま、グレオニーを含む王城の衛士たちの漠然とした悩みと鬱屈のタネとなっています。何を目指せばいいのか、何のために強くなるのか。そういったことへの答えを見出しにくい状況に、彼らは置かれているからです。
己が目指すものは何か。グレオニールートのテーマはそれに尽きると思います。今まで「なんとなく」衛士として生きてきたグレオニーは、自分の将来への展望を持てずにいるのです。
王城の衛士の出世パターンはある程度決まっています。階級アップをひたすらに求めるか、あるいは貴人の護衛に抜擢されるかの2通りです。しかし、貴族出身の衛士ならともかく、家柄のない衛士にとってはどちらもそう容易いことではありません。
というのも、王や貴人の側近くに仕える者には、身分の高さのみならず、教養や礼儀作法なども必要とされます。身分はもちろんのこと独力で教養などを培うのは、平民身分の衛士たちにとってかなりハードルの高いことです。
また、単純に名を上げるなら御前試合で活躍するのが手っ取り早いですが、それもやはり簡単なことではありません。相応の実力が求められることもそうですが、後述する「ある事件」のせいで御前試合に対する衛士全体のモチベーションが落ちているからです(参考:「一年前の事件と「後日談」」)。委縮していると言ってもいいかもしれません。
とにかく、後ろ盾もなく実力もパッとしない衛士は、数年ほど働くと「自分の限界のようなもの」を直視せざるを得ないのです。
グレオニーは16歳で選考に通り、王城に出仕しました。強く望んでのことではなく、試験を受けたらたまたま受かってしまったという感じです。だからこそグレオニーにはこれといった目標がありません。そもそも衛士になったのもそういう家系に生まれたからです。
もちろん、王城で働くことに対するやりがいや貴人護衛職への憧れはグレオニーにもあります。ただ、それは漠然としたものであり、身分の低さや実力不足が壁として立ちはだかると、あっという間に霧散してしまうレベルのものでした。
それでもグレオニーは自分の今の在り方に納得ができず、とりあえず御前試合にチャレンジしてみたりします。しかし本番に弱いこともあってなかなかうまくいきません。焦りと自己嫌悪ばかりが募っていく毎日です。
主人公が現れたのはちょうど、グレオニーがそうやって空回りを重ねている時期のことでした。そしてグレオニーは偶然にも、寵愛者である主人公との縁を得てしまいます。
序盤のグレオニーは、人懐こく主人公に話しかけては御前試合に誘ってくれます。それは純粋な好意から出たものではなく、彼自身の「あわよくば」という野心からくるものでもあるわけです。こういうところはまさにかもかてらしいリアリティーだと思います(その野心を貫徹できず、情が移った主人公にいざ登用されると申し訳なく思うあたりがグレオニーらしいとも思いますが)。
悩み迷うグレオニーにどう接するか、それがグレオニー攻略の主眼です。主人公の選択が与える影響はどのキャラルートにおいても大きなものです。ただ、グレオニールートのそれはとりわけ劇的な変化をもたらすことが多い印象です。
また、グレオニーのルートには、ローニカたち裏仕事に関わる人間がチラリと顔を見せることがあります。
先ほど(憎悪ルートでのテーマの1つである)寵愛者の御前試合出場について、「一年前のある事件のせいで衛士間に微妙な緊張状態が生まれた」と書きました。しかし、一年前の事件には実は恐ろしい後日談があり、グレオニーはその話を偶然知り得ています。彼が憎悪ルートで過敏な反応を見せるのもそれが理由の一つだと言えるでしょう。
グレオニーが知ってしまった事件の後日談、その黒幕はある裏の仕事人です。その人物はヴァイルルートの重要イベントである【すれ違いの果てに】の真相にも深く関わっています。グレオニールートでも注意して見てみると面白いかもしれません。
かもかてで最初にキャラエンドを見た(攻略に成功した)キャラクターはグレオニーでした。エンドは友情C。ヴァイルに振られ、ローニカと仲良くなれず……と長い迷走を重ねていた私にとって、グレオニーは神様のようなキャラに見えたものです。そのためか、グレオニーはこのゲームで一番愛着のあるキャラです。特に意識していたわけではないですが、初めてイベントをコンプしたキャラもグレオニーでした。
初登場時のグレオニーは、明るく頼りがいのあるお兄さんっぽい雰囲気を漂わせています。上背があり、外見はいかにも頼もしげです。しかし実はカラッとした明るさのあるキャラではなく、頼れるというわけでも(最初は)ないキャラクターです。
そもそも彼は兄キャラではなく、文字通りの末っ子です(男ばかりの五人兄弟の一番下)。本番に弱く、要領がいまいち悪く、なにかと落ち込みやすく、ついでに筋金入りの雨男。裏表がなく人が好いので、衛士仲間の多くには(いじられつつも)好かれている……実際に攻略するとそういったイメージを抱きます。
制作者様によれば、グレオニーは「普通の人」だそうです。「良くも悪くも」をつけるとよりしっくりくるような気がします。明るい兄貴キャラかと思って攻略すると、その外見と内面のギャップに戸惑うこと必至です。というのも、たくましい外見に見合わずウジウジグダグダとしたところがあり、生々しく湿っぽい感情をぶつけてくるからです。
人間臭いと言えば人間臭い、面倒くさいと言えば面倒くさい。そこで幻滅するか、「そこが良い!」となるかは、完全にプレイヤーの受け取り方次第だと思います。
個人的な意見を言うと、そういう面倒くささを含めて大好きなキャラです。「面倒くさいなーホントにー」とツッコみながら攻略するのがすごく楽しいというか。この場合の「面倒くさい」は褒め言葉です。悩み多きキャラ、なかなか割り切れないキャラって魅力的だと思います。
また、グレオニーは攻略対象キャラの中で一番攻略が難しいという印象があります。難しいというか、個人的に苦手です。「攻略における定石」を見出しにくいんですよね。
ヴァイルやリリアノあたりは、そもそも好感度が上がりやすかったり、何を言えば好愛好友どちらが上がるのかが分かりやすいです。ユリリエやティントアは攻略に隠し条件があって難易度は高いですが、その条件さえ押さえてしまえばむしろ楽々と進めることができます。
しかしグレオニーは、なぜか楽に攻略できたと思えることが少ないです。エンディングを迎えられても、どういうわけか他キャラよりもずっと手こずったような気分になります。ちょっと考えてみましたが、以下の4点がその原因かと思います。
- 気を抜くとすぐにスケジュールがカツカツになる(特定の週に起こるイベントが多い)
- 好友ばかり上がる、あるいは好愛ばかり上がる、といったことが起こりにくい
- 選択肢による好感度の上げ下げ具合が印象好感その他に左右されやすい
- 印象度による好感度の引きずられ修正が起きない
特に一番下は、難易度アップに確実に寄与していると同時に、非常にグレオニーらしい特徴です。要するに鈍感なんですね。攻略対象キャラ11名の中で、引きずられ修正が起きないキャラクターはグレオニーだけらしいです。
記事を書くにあたって軽い気持ちで、「愛情C・一心同体・最終結果:王」にチャレンジしました。しかし何度か失敗してしまい、その都度やり直しました。キャラ本人はけっこうわかりやすいのに、攻略はそうでもないという。今後もこの苦手意識は消えそうにないです。
愛情
グレオニーの愛情エンディングは3通り存在します。【最後の試合】優勝“のみ”の愛情A、護衛就任の愛情B、そして護衛就任かつ【衛士の決心】を経た愛情Cです。
複数の条件を満たしている場合、エンディングの優先順位は、愛情C>愛情B>愛情Aです。
大前提として、愛情ルートでは御前試合出場はNGです。名声を上げたいなら舞踏会へ行きましょう。御前試合は見物にとどめ、試合の翌週に足しげく訓練場に通ってグレオニーの悩みを聞いてあげましょう。
基本的には、「一歩引いて見守る貴人」を意識すればOKです。グレオニーは傾向的にサニャと似通っています。目線が同じ気さくな人には友情を、普段は見守り時々フォローしてくれる人には愛情を抱くあたりは特にそうです。また、自分とは違う遠い存在に憧れめいた恋情を抱きやすいのも同じですね。
かつ、グレオニーの場合はそれらにプラスして、「守られる者」として振る舞うと好感を得やすいと思います。
能力値に関しては、知力を早めに上げておきましょう。また、魅力を高めて【魅力に励み】を出すことをオススメします(選択肢次第で好愛が大きくアップする)。
愛情エンドの概観 3つの決定条件
グレオニー愛情ルートは分岐が多くそこそこ複雑です。サニャルートのように主人公の能力値によってエンドが分岐するわけではなく、イベント単位で分岐します。
つまり、エンディングを迎えるにあたって必要なイベント条件が複数存在し、条件を満たせば満たすほど、愛情Aから愛情Cへとエンドが推移するようなイメージです。ゆえに、愛情Cはそこそこ難易度が高いと言えます。
まず、おおまかにグレオニー愛情エンドの条件を挙げます(※印愛好愛は当然35以上必要です)。
- 【最後の試合】優勝
- グレオニー護衛就任(【最後の日】まで継続)
- 【彼の責任】で引き止め成功かつ名声80以上
①「【最後の試合】優勝」のみを満たすと愛情Aです。愛情Bと愛情Cは、②「グレオニーの護衛就任」が前提となります。
②の延長線上で③関連のイベントを起こし、能力値の必要を満たすと愛情Cです(②かつ③)。一方、③関連のイベントを回避すれば愛情Bです。ちなみに、①かつ②の場合は愛情Bとなります。
したがって一番難易度が低いのは愛情Aの攻略です。愛情Aを狙う場合、護衛フラグはスルー一択です。黒の月に【覚悟の誘い】が発生すればほぼエンディング確定なので、黒の月黄の週までに好愛を35以上にしましょう。
※ちなみに、【最後の試合】でグレオニーが優勝するところを観戦しないと、たとえ数値的にエンド条件を満たしていても、自分に自信の持てないグレオニーは身を引いて郷里に帰ってしまいます。
それでは、グレオニー愛情Aの攻略方針を説明します。最初は「試合見物→翌週に訓練場へ」を2回ほど繰り返し、凹みやすいグレオニーを辛抱強く見守りましょう。
- 【試合の後】ではそっとしておく
- 【落ちていた手紙】でちゃんと手紙を届ける
- 【詩を書く】は好愛が高まってから見る
- 【魅力に励み】を出して「追及する」
- 【怪我】では見学→フォロー
以上のポイントを押さえつつ、選択肢ではぶれずにグレオニーを信じ、必要なら【告白】でダメ押ししましょう。どうしても足りないならプレゼント攻撃に頼ってもいいかと思います。
愛情A攻略のハイライトである【最後の試合】は、【勝利のコイン】(withトッズ)を発生させると内容が微妙に変化することがあります。ちなみに、【勝利のコイン】は選択肢によってグレオニーとイチャつける楽しいイベントです。トッズ様様です。
次に、愛情Bと愛情Cについて説明します。この2つのエンドを狙うにはまず、グレオニーを護衛に任命する必要があります。現在主人公には護衛がいない(ということになっている)ので、その空いた枠にグレオニーを抜擢するわけです。
しかし現在、主人公に人事裁量権はありません。そこで全権を握っているリリアノに、「グレオニーを護衛にしてほしい」とお願いしなければなりません。
グレオニーを護衛にするにあたっては、【彼に出来ること】&【護衛要請】の2つを見る必要があります。
【彼に出来ること】は、「悩み相談」イベントを4つこなすと発生します(※グレオニーのイベント群には、グレオニーが将来に悩んでいることが匂わされるものがいくつか含まれている)。「悩み相談」イベントは好友の高さが発生条件になるものも多いので、好愛だけでなく好友も意識して上げておきましょう。
注意点として、【詩を書く】と【海へ至る道】を出そうと思うのなら、図書室のモゼーラと神殿のティントア、それぞれの初回イベントを早めにこなしておきましょう。出ない出ないとやきもきしていたら、単に2人をどかすのを忘れていただけだったということはままあります。
また、【海へ至る道】は対話イベント【勘違い】を見ないと発生しません。グレオニーの印友を15以上にするのはもちろん、ティントア登場時、彼に印友を15ポイント振っておきましょう。
「悩み相談」イベントを4つ見ると、【彼に出来ること】が発生します。このイベント内で「何とかしてあげたい」を選ぶと、【護衛要請】のフラグが立ちます。
【護衛要請】は、リリアノ【訪問の用件】から派生するイベントです。【訪問の用件】を出すために、序盤からグレオニーと並行してリリアノとも仲良くしておく必要があります。【訪問の用件】の発生条件は、以下の2つです。
- リリアノの好感20以上
- 「陛下とお昼」シリーズ(全4つ)をすべて見るorイベントを6回見る
上記の条件を満たすには、お昼イベント×4をこなすが吉です。護衛ルートはスケジュールがカツカツになりがちです。そのため、グレオニー以外のキャラと絡む機会は最小限に抑える必要があります。緑の月や青の月には、白・青の週(第1週・第3週)の休日をリリアノに割きましょう。
備考として【訪問の用件】発生が黄の月以降にずれ込むと、好感20以上でまず【己の行く先】が発生することがあります。このイベントはその他のイベントに優先されるお邪魔イベントなので、さっさと見て終わらせてしまいましょう。
また、「好感20以上」について、リリアノの「好愛」だけを狙って上げていくことをオススメします。というのも、好友を上げると魚釣りイベントが次々に発生し、【訪問の用件】の発生が遅れてしまうことがあるからです。一方好愛高めで起こるイベントは【いずれ着く処】の1つであり、発生タイミングも早めです(好愛10以上)。
魚釣りイベントは白・青の週限定であり、緑・赤の週には発生しません。よって好友狙いでも、【訪問の用件】を早めに発生させること自体は可能です。
好友狙いと好愛狙い、目的達成の早さを比べるなら結局は同じくらいではないかと思います。ただ、魚釣りイベントが起こるとスケジュールにラグが出やすくなるのが個人的には微妙でした。好愛上げ狙いだと発生イベント数を抑えられるので把握が楽だと思います。
幸い、グレオニー愛情ルートの序盤は名声値が自然と低くなるので、リリアノ愛情ルートの理想を満たすのは簡単です。最初は王を目指さずに田舎を恋しがって城を嫌い、リリアノの母性をくすぐっていきましょう。
【護衛要請】で「どうしてもグレオニーを護衛にしたい」と頼み込むと、リリアノも首を縦に振ってくれます。肝心のグレオニーは好愛の高さによって護衛を辞退しようとすることがありますが、多少強引にでも護衛に任命しましょう。グレオニーを護衛に据えることができれば、愛情Bはほぼ確実です。
愛情Cと愛情Bの分かれ目は、【ついてくる気配】という中庭イベントを起こすか否かにあります。愛情Bを狙う場合は、【ついてくる気配】を起こさないように注意しましょう。
最後に最難関のグレオニー愛情Cの攻略ですが、グレオニーを護衛にした上でもう少し頑張る必要があります。まず、愛情Cを導く【衛士の決心】の発生条件は以下の通りです。
- 好愛35以上
- 【彼の責任】引き止め
- 名声80以上
①「好愛35以上」は当然の条件なので割愛します。問題は②と③です。まず、②【彼の責任】で引き止めるについて説明します。
【彼の責任】は、【ついてくる気配】から派生する中日イベントです。【ついてくる気配】で「グレオニーの指示に従う」と、後日【彼の責任】が起こります。
【彼の責任】では、自分の指示によって主人公に怪我をさせたグレオニーが責任を感じ、護衛をやめようとします。ここで彼を引き止めるには好愛が35以上必要です。時期を考えるとそれなりにシビアな条件なので、事前に数値を揃えてからイベントを起こしましょう。
最後に③名声80以上は、愛情Cエンドを狙う上で一番難しい条件だと思います。というのも、「試合見物→訓練場へ」という流れを繰り返さざるを得ないがゆえに、序盤はまともに名声値を稼ぐことができないからです。後半もやはり御前試合に出場することができないので、実質的に舞踏会だけで挽回を図る必要があります。
しかし、いくつかの点に気をつけていれば、舞踏会だけでも名声条件は満たせます。それどころか「最終結果:王」も達成可能です。
1つ目のポイントとして、【試合に出る意味】を見た後は、赤の月黒の週に舞踏会に出席しましょう。【試合に出る意味】の後、黒の週に【衛士の思惑】が発生するようになります。しかし、これは捨てるべきイベントです。貴重な舞踏会1回分と比べれば重要性は限りなく低く、逃しても好感度不足にはならないはずです。
2つ目のポイントとして、舞踏会ではリロードを繰り返し、30前後の名声値を稼ぎましょう(舞踏会後の「気力回復の数値」は稼いだ名声値と連動しています。目安にしましょう)。コマンドは「歓談する」がおすすめです。場合によっては大成功1回で会場から連れ出されるので、成功+成功+大成功といった結果が出るまで粘ることも必要です。
また、ヴァイル【いざ尋常に】もおそらく名声値に影響するイベントです。勝ちましょう。
※実際のデータを見ると、試合見物2回、舞踏会2回、ヴァイルに勝利で「最終結果:王」条件を満たしました。
舞踏会を1回にとどめ、ギッセニ男爵に頼るのもアリです。しかし、舞踏会2回で普通に条件を満たせることを思うと、広間からキャラをどかして中日に通って……というステップを踏むのはやや面倒です。
赤の月まではグレオニー(とリリアノ)にかかりっきり、黄の月も数値的な意味で余裕はなく、王を目指す場合は黒の月に入るとリリアノカットインが連続しがちなので、絵が完成が間に合わないという最悪の事態もあり得ます。
【彼の責任】を起こし、グレオニーを引き止め、名声を80以上にする。これだけの条件を満たせば、【最後の日】に【衛士の決心】が発生し、ほぼエンディングが確定します。
愛情ルートのドラマチックさで言えば、グレオニー愛情Aが一番だと個人的には思います(タナッセ愛情は波乱万丈)。BGMと相まって、初見での【最後の試合】の盛り上がりは天井知らずでした。
選択肢によってグレオニーが相当クサい台詞を言いますが、覚醒グレオニーにあの場面で言われると不思議とカッコいいんですよね。【最後の日】の仲の良さと、めずらしく切実な感情が滲んでいる主人公のモノローグも好きです。
愛情Aの後日談では、グレオニーは衛士長にまで登りつめています。平民出身者としては破格の出世っぷりではないでしょうか。
ちょっと気になったのは、「愛情Aで正式な結婚はできるのか否か」でした。リリアノもグレオニーも意欲を見せていましたが、主人公が王になった場合はかなり難しい気がします。
周りがうるさいだろうこともそうですが、「王配グレオニー」という構図は本人のメンタル的になかなか想像しにくいです。たとえば、王配サニャはきっと大丈夫だろうと思えるのですが。こう感じるのは、かもかて特有の男女のタフさの違いゆえでしょうか。
一方、愛情Bと愛情Cは、「主君と護衛の関係性」を掘り下げるルートでした。そのテーマ上、グレオニーと似た立場にあるローニカが要所要所で登場します。
【護衛要請】では、ざっくり言うなら好愛が高い場合、グレオニーは「自信がないから」と護衛を辞退しようとします。これは、主人公の寵ゆえに引き立てられたことへの遠慮や、自分の実力不足のせいで主人公が害されかねないことへの恐れからくるものでしょう。後々の展開を見るに、後者の理由が大きいのかなと思います。
なんとなく護衛職に憧れていたものの、いざ就任するとその役職の重みや自分の覚悟のなさ、実力のなさを痛感するのはグレオニーらしい展開だと思いました。
【衛士の思惑】でハイラが辛辣にコメントしていた通り、護衛職は、これから成長するからが通用するような甘い仕事ではないんですよね。実力不足はすぐさま主君の命の危険に繋がります。自分の至らなさははっきりと分かるのに絶対に失敗は許されないというのは、相当なプレッシャーだったはずです。護衛対象に恋愛的な情を持っているのなら尚更です。
この護衛ルートの面白さは、主人公自身が主君としての器量を問われる場面があることでしょう。具体的には、【ついている気配】において、「グレオニーの指示に従うか背くか」を選択するシーンです。
このイベントでグレオニーの指示に背いた場合、彼は確定的に護衛を辞めてしまいます。選択肢の結果だけを見ると、指示に従えば主人公は怪我をし、従わなければ無傷で切り抜けられます。だから、「指示に背く」という主人公の判断はきっと正しかったのです。
しかしローニカはそれを認めた上で、「主人公は誤った選択をした」ときっぱりと指摘します。仕える者にとっての【何よりの報酬】は、主君からの信頼です。たとえ結果がどうなろうとも、護衛の本領が発揮されるあの場面では主人公はグレオニーに従うべきだった、それができないならばそもそもグレオニーを護衛にするべきではなかったのだ、と彼は主張するわけです。
このローニカの意見には、なるほどと納得する他ありませんでした。引き立てた以上は信頼を以て部下に報いる、それが主君の責任なのでしょう。つくづく仕える者仕えられる者、それぞれの葛藤が映えるルートだと思います。
【彼の責任】でのローニカは、口調に普段の物柔らかさがなく、その話しぶりはかなり断定的です。長年主君に仕えた身としては、ここぞという時に信頼してもらえなかったグレオニーに同情する気持ちが強かったのかもしれません。
愛情Cは、グレオニーが利き手にハンディキャップを背負ってしまう展開が衝撃であり、上手いとも思いました。今まで実力のなさや地位の低さを盾にして逃げ腰だったグレオニーが、本当の意味で衛士として深刻な障害を背負ってしまったわけです。
自分の技量不足のために主人公に怪我を負わせてしまい、主人公を護ることへの自信を無くしたグレオニーにとって、そのハンディキャップは普通なら辞任の決定打となるはずでした。
しかし、ここでもローニカが登場し、グレオニーを叱咤します。その言葉は淡々としているようで、仕える者としての矜持と熱意に満ちたものでした。
ローニカがグレオニーに言いたかったのは、「本当は誰よりも傍で主人公を護りたいんだろう?」に尽きると思います。
グレオニーは「利き手の使えない衛士では主君を護れない」、「下手に居残って主人公を危険に晒したくない」という思いから身を引こうとしていました。しかしローニカに言わせれば、技量より何よりなんとしても主君を守り抜く気概が大切なのです。だからこそローニカは、主人公への気持ちを押し隠して辞任しようとするグレオニーに、「技量は問題ではない」と伝えたかったのだと思います。
「力ではなく主君を思う気持ちにおいて強くあれ」という諭しは、熟練の先輩であるローニカが言うからこそ輝くのだと思います(ローニカ裏切エンドの最期を思うと尚更胸に迫るものもある)。「蚊帳の外に置かれて自分の手で大事な人を護れなくてもいいのか」という問いかけも、死に誘われるリリアノをそのまま逝かせるしかない彼の立場を思うと真に迫るものがありました。
ローニカの励ましを受け、グレオニーは護衛継続を決心します。本当に追い詰められたこの場面で逃げないと決めたグレオニーに、心からの拍手を送りたい気持ちでした。愛することで強くなるというのはベタですが素敵ですね。
一旦護衛を辞任する愛情Bもグレオニーの成長が感じられて好きです。しかし、大先輩の励ましを得て腹をくくる男前な愛情Cは、やはり格別だなあと思います。
憎悪
グレオニー憎悪エンドは2通りです。【重なる剣】で負傷すると、【適切な処罰】が起こって憎悪Aになります。それ以外は憎悪Bです。
憎悪Aを狙うなら、【最後の日】にグレオニーを告発しないようにしましょう。一方憎悪Bは、【重なる剣】でグレオニーに勝利するか、そもそも【重なる剣】を起こさなければOKです。
グレオニーはもともと、主人公が御前試合に出場し勝利を重ね続ければ、たとえ面識が薄くても嫉妬して憎悪をつのらせてくるキャラです。よって憎悪ルート攻略の基本は、「何度も御前試合に出場して勝ち進む」に尽きます。【御前試合に向けて】を見た後、試合で対決するイベントを数回起こしましょう。
試合以外でグレオニーと顔を合わせる機会も何度かあります。そのときは、凡人の努力も気持ちも理解できない野心と自信に溢れた天才を意識して振る舞えばOKです。
試合に勝ち進むだけで好愛はどんどんと下がっていきますが、最重要イベントである【重なる剣】での負傷を狙うなら、グレオニーの好愛は低ければ低いほどグッドです。
というのも、【重なる剣】では、グレオニーが主人公を憎んでいればいるほど主人公が負傷しやすくなります。主人公の能力値ではなく、グレオニーの好愛の低さが重要になるわけです。よって、【重なる剣】での負傷必須の憎悪Aを想定し、日ごろから無神経かつ生意気な言動を心がけましょう。
特に、黒の月に好感マイナスで発生する【衛士の本音は】では、きっちりとグレオニーを馬鹿にすることが必要です。馬鹿にするには印象マイナス30以下でなければなりません(印友にポイントを振っていて馬鹿にできなかった等のうっかりミスに注意)。
好愛を要所要所で下げつつ、【衛士の本音は】でグレオニーを馬鹿にしていれば、「武勇170かつ体力気力100以上」くらいの高ステ条件でも重傷を負うことは可能です。
あらためて、グレオニーの好感度の上下の複雑さを実感したルートでした。好感のプラスマイナスによってイベントの反応がああも変化するとは。
たとえばグレオニーに「弱い」と言ったとして、好感がプラスでさえあれば、やる気を引き出すための挑発として受け取ってくれます。ついでに軽口を返してくれたりもします。また、「本気で来い」と叱ったとしても、好感プラスであれば(カチンとしつつも)好友が大きく上がります。
しかし好感マイナスの場合、グレオニーの反応はまったく異なってきます。たとえば「本気で来い」と叱ると、好友好愛がどちらも下がるのです。
以上のような細かい変化が他キャラのルートと比べても多く、なんとも複雑だなーと思ってしまいました。「単純なようでややこしい」というグレオニーへの印象は、この先も変わりそうにありません。
グレオニー憎悪ルートの根っこにあるのは、「凡人が天才に出逢った悲劇」だと思います。「衛士の領分」云々は一旦うっちゃっておきます。グレオニーも薄々はそれが言い訳に過ぎないことをわかっていただろうと思うので。
主人公はたった一年で大人と肩を並べるほどに強くなりました。そして、他者への傲慢と己の能力への自信を隠すこともなくさらに高みを目指し、王にもなれる実力を示しかけています。
前に進めずにグズグズしているとき、そんな天才が身近に彗星のように現れたとしたら、多少なりとも嫉妬せずにはいられないだろうと思います。器の小ささは否定できません。寵愛者が試合に出ると衛士は困る云々ともっともらしい(実際もっともなことですが)ことを言いつつ、グレオニーの内心にあったのは、主人公への羨望と憎しみと恐怖でしかなかったでしょうから。
弱い部分が人間の愛おしいところと制作者様は所感でコメントされていました。まさにその通りだと思います。
とはいえ、グレオニーを含む衛士たちの不満自体は理解できました。御前試合に出世の望みを賭けている衛士たちにとっては、寵愛者はどうあっても目障りだと思います。手を抜けば外聞が悪くなるが、本気でやっては怪我をさせてしまうかもしれない。もし万が一主人公に傷を負わせてしまえばクビが飛ぶこともあり得ます。そんな相手と当たるのはたまったものではないはずです。
衛士たちから放たれる「衛士の領分を侵すな」というプレッシャーは、不愉快ではあってもしごく真っ当なものだと思います。
しかし主人公にとっても、【移譲の儀】までに名声を高められるかどうかは死活問題でした。一年前のヴァイルとは状況が違うのです。飼い殺しにされるか地位と力を得るかの瀬戸際なので、他人の事情を斟酌している余裕はありません。御前試合は名を上げる手っ取り早い手段であり、主人公にしてみれば、「機会を活用して何が悪い」と言いたくもなるだろうと思います。
どっちもどっちで事情があり、一概に誰が悪いとは言い切れないのがこの問題の難しさです。とりあえず、「衛士たちの言い分」という大きな建前を使って、私的な感情を押し隠そうとしたグレオニーはずるいなと思いました。グレオニーは一年前の事件のその後を知っているので、それによる強迫観念も加味する必要があるとは思いますが(「一年前の事件と後日談」で後述)。
最後まで恨み言と嫌味を残して去っていく憎悪Bはグレオニーらしくて好きです。また、衛士たちと主人公の間に修復しがたい溝を作ってから姿を消す憎悪Aも印象的でした。
とりわけ憎悪Aについては、ヴァイルの事件でひびが入っていた関係に完全な決定打が入った気がします。日和見のフェルツでさえ寵愛者に対してあんなことを言うのだから、衛士たちには相当疎まれてしまったのではないでしょうか。
「グレオニー→主人公」は、「共感できる(が憎い)」というベクトルのイメージでした。まさに「理解はできるけれど」です。主人公が必死になる理由を頭では分かっていても、圧倒的な才能を前に妬みで目が曇ったのだろうな、と。
また、「主人公→グレオニー」は、「共感できない(し憎い)」というイメージでした。初対面からグレオニーに敵意を募らせる理由はないと個人的には思うので、最初は気分が乗りにくいです。しかし途中からグチグチと理不尽なことを言われるようになると、遠慮なく憎悪にポイントを振れるようになります。
だから、最初はほぼ無関心→途中から微妙な反応に気づいて「何やこいつ鬱陶しいな」が主人公側の感情の変遷としてはしっくりくる気がします。
友情
グレオニーの友情エンディングは3通り存在します。グレオニーが城を出ていく友情A、城に残留する友情B、護衛を継続する友情Cです(友情Cはやや特殊な条件下でのエンディングです。主人公の印象度を考えると、実質的には愛情エンド亜種と言えます)。
注意事項として、護衛に就任している場合、グレオニーは必ず城から出奔してしまいます。友情Aと友情Bを同時に回収したいのなら、護衛ルートは回避しましょう。
基本的には目線を同じくしてフランクな態度で接しましょう。やはりサニャと傾向は似通っていて、共感が何より大切です。
武勇担当キャラなので、武芸に熱心な態度は好まれます。武勇100以上だと好友が上がりやすいので、武勇は早めに上げましょう。また、知力と交渉も高い方が望ましいです。
攻略の方針としては、【自然の振る舞い】で友達口調を承認してもらうことを目指します。このイベントは、赤の月(4月)以降にグレオニーの好友30以上で発生する中日イベントです。
【自然の振る舞い】で友達口調にNGを出された場合、以後グレオニーの好友にはキャップがかかり、35以上になることはありません。つまり、このイベントで失敗すると友情エンドを迎えることはできないわけです。サニャルートの【懐かしい歌】とよく似たイベントですね。
友達口調を承認してもらうには、グレオニーへの印友が35以上必要です。ただ「普通に喋ってほしい」と頼むだけでは、グレオニーは主人公との立場の違いを意識して遠慮してしまいます。しかし、主人公にとってグレオニーが大切な友人であるならば、彼は友達口調を承認してくれます。
よって、印友は序盤からどんどんと振っていきましょう。この【自然の振る舞い】をクリアすれば、数値的にも友情エンドはすぐ目の前です。
友情ルートでは御前試合で3回対決して友情を育むのもアリです(【第二試合】→【再びの対決】→【重なる剣】)。選択肢を間違えさえしなければ、好友がかなり上がる爽やかルートになります。
ただし、憎悪ルートからも明らかですが、勝ちすぎると憎まれます。そして好愛がマイナスになると、【おそれおおいこと】が起こることがあるので危険です。
【おそれおおいこと】は、友達口調承認済かつ名声70以上で発生します。発生時期は最終月最終週です。発生した時点でグレオニーの好友は34以下になり、エンド条件を満たせなくなります。御前試合で戦いつつ友情エンドを狙う場合に発生しやすい、罠イベントと言ってもいいと思います。
【おそれおおいこと】を回避するには、「試合イベントの選択肢で極力好愛を下げないようにする」&「試合以外のイベントでグレオニーの好愛を意識して上げておく」の2点を意識するといいのではないかと思います。
実際のプレイ時の話ですが、初めて3回対決する友情エンドを狙ったとき、きれいに【おそれおおいこと】を喰らって失敗した記憶が鮮明です。時期的な問題もあって思わずため息が出ました。そのせいか、グレオニールートでは御前試合を避けた方が安パイという印象が強いです。
グレオニー友情Cは、グレオニーの護衛就任が前提です。特殊な条件は、グレオニーの好友35以上かつ好愛34以下。「主人公は大事な友達だけど恋愛対象としては見られない」状態のグレオニーに対し、【最後の日】に好意を伝えることを断念するエンドです。
主人公の印愛は35以上必要ですが、【自然の振る舞い】との関係上、印友も35以上必要です。よって、最初は印友に振って【自然の振る舞い】をクリアし、後半に印愛を上げていくのがいいと思います。数値の調整がやや難しいエンドと言えます。
個人的な感想ですが、護衛ルートの愛情エンド狙いの周回で、グレオニーの好愛を下げて回収してしまうのが楽だと思います。御前試合に出場して勝ち進むだけで、グレオニーの好愛はさくっと下がるので(場合によっては2回ほど出場しなければならないかもしれませんが)。
友情Aと友情Bは、一歩前に進むことのできた人間は強いとひしひしと感じるエンドでした。一歩踏み出す、現状を思い切って脱することの難しさは、年を重ねるたびに意識してしまうことです。
主人公の進路に合わせ、グレオニーは城に居残るか城を出るかを選びます。つまりグレオニーにとって働く場所は大きな問題ではなかったのでしょう。「どの仕事を選ぶかではなく、その人がその仕事にどれだけ賭けているかが重要だ」という言葉を昔聞いたことがあります。ぐるぐると同じところで迷っていたグレオニーに必要だったのは、何か一つに賭ける覚悟だったのだろうと思います。
腹を決めて城に残った場合も、自分を見つめ直して城を出た場合も、自らの選択によってグレオニーが現状に納得を得たことがうかがえて感慨深かったです。
友情Cは、内容としては愛情エンド失敗のビターエンドと言えます。主人公はグレオニーが好きだが向こうは同じ気持ちではなかった、だから気持ちを押し隠し、せめて傍に居てもらうことにした……という。グレオニーは鈍感なまま逃げ切り、主人公もそれを許容した感じでした。
後日談では、グレオニーは業績を積み上げて衛士頭になっています。いまいちよく分かりませんが、衛士頭というのは「侍従頭」と同じで側付きの人間たちを統括するトップを指すのでしょうか。
友情エンドはバージョンに関わらず、グレオニーが社会的な成功を収めて安定するんですよね。だからこの友情Cもけして悪いエンディングではないと思います。
ただ、主人公の心情を思うと切ない終わり方だと思いました。やはり、「【最後の日】に思いを確かめ合うか否か」は相当重要なことであり、そこを飛ばして主君と護衛という枠に嵌ってしまうと、もう二度と発展的な関係に至ることはできないのでしょう。
裏切
グレオニーの裏切エンディングは2通りです。グレオニーが護衛に就任せず【最後の試合】に優勝した場合は裏切A、護衛に就任した場合は裏切Bです。「護衛就任」は「【最後の試合】優勝」に優先されます。
裏切エンドは相手が誰であっても申し訳ない気持ちになりますが、個人的にはグレオニー裏切が一番きつかったです(特に裏切B)。【最後の裏切】でのグレオニーの取り乱しっぷりを見ると罪悪感がマッハになります。「馬鹿だ、俺……」あたりの泣き笑いとかもう見ていられません。
あれだけドラマチックな愛情ルートを経て裏切られるグレオニーが本当に気の毒で、落差にいたたまれない気持ちになりました。ようやく将来の道を見つけてこれからって時に裏切られたらそりゃ傷つくよね、と。後日談では故郷にも戻らず失踪しているし、つくづく裏切エンドは罪作りだと思います。
殺害
該当エンディングは1つです。【適切な処罰】を経て【最後の日・憎悪】を迎え、殺意を告白されたら告発しましょう。
なかなか憎悪ルートに食指が伸びず、必然的にエンド回収を後回しにしていました。ただ、全キャラ殺害エンドの中でも特に人気との噂は聞いていました。しばらくしてイベント回収がてらこのエンドを見ましたが、期待以上の濃さでした。つくづくグレオニールートはドラマチックな展開が多いと思います。
エンド内容は、処刑を控えて牢獄にいるグレオニーに主人公が面会するというもの。ただし、「分化後の主人公の性別」によって一部台詞の内容が変化します。
男ならば「貴方のようになりたかった」という素直な告白を、女ならば「貴方のことがとても好きだったのかもしれません」という皮肉めいた告白をグレオニーは遺します。
特に後者を見たときはびっくりしました。若干ヤンデレっぽい気がします。好きなあまりに病んでしまうというより憎いあまりに病んでしまった感じですが、そこは愛憎紙一重ということで。
愛ゆえに加害に走るヤンデレはあまり好きではないですが、キャラが愛憎をこじらせて病んでしまうこと自体は大好きです。それでもグレオニーがこういうことを言うとは思わなかったので動揺しました。
もっとも、その性別ごとの台詞以上に衝撃だったのは、「傷が消えなければいいと思っている」という旨の発言でした。自分はもうすぐ消えるから、とその理由を挙げた上で、「どうかお元気で」とグレオニーは締めくくります。
これはある種の呪いだなと思う一方で、グレオニーの振り切れっぷりに感心してしまいました。拗らせすぎ。実際のところ、分化してもグレオニーのつけた傷は消えない気がします。そして主人公としても、傷を負わせた上でそんなことを言った相手を忘れられないだろうと思います。「さようなら」には正直しんみりとしました。
せっかくだから主人公も拗らせようかと思い、最終結果は印象反転して「運命の人」にしておきました。我ながら気持ち悪いですが、グレオニー殺害の劇的さはクセになります。ほとんどのキャラクターが普段とはまったく違う顔を見せてくれるという点で、かもかての負のルートは本当に面白いですね。
一年前の事件と「後日談」
グレオニールートの鍵を握る一年前の事件について、その後の知られざる惨事と現在に至る衛士たちの動向を中心にゲーム内の情報をまとめてみました。
約一年前、ヴァイルが御前試合で重傷を負いました。衛士たちにとってその事故がどれほど重大事だったか言うまでもありません。守るべき存在を傷つけたこと、それ以前にあっさりと人が死にかける姿を見たことは、特にグレオニーたち若い衛士にとって衝撃だったそうです。平和な時代で実戦経験に乏しいからこそ、この事故は彼らを委縮させる結果に繋がりました。
そして事故とはいえ、寵愛者を傷つけた人間がただで許されるはずはありません。相手の衛士は責任をとる形で辞任してしまいます。
もともとヴァイルは力試しとして御前試合に出場したようです。悪く言えば完全に遊び感覚です。そして、それなりに実力はあったとはいえ、未成年の寵愛者に対する手加減を求めてもいました。生活や出世のために本気で勝ち抜きたいと思っている衛士にとっては、この上なく邪魔な存在だったことでしょう。
結果として事故が起こります。ある意味では当然のことです。しかし、誰しも可能性のあったそのハズレくじを引いた衛士は、辞職せざるを得ない状況に追い込まれました。もともとはヴァイルが「衛士の領分」を犯したことが悪いのに、と衛士の誰もが内心で思わずにはいられなかったのではないでしょうか。
一年前の事件は、衛士と寵愛者、仕える者と仕えられる者の間に禍根を残しました。そこに2人目の寵愛者である主人公が現れ、一年前のヴァイルのように御前試合に意欲を示し始めたわけです。衛士たちにしてみれば、「悪夢再び」としか言いようのない状況です。
継承の儀が行われる来年は半年間御前試合が行われないので、ただでさえ実力を示せる場は限られてきます。それなのに寵愛者に気を遣って戦わねばならず、手を抜けば弱腰と陰口を叩かれ、うっかり傷つけてしまえばクビが飛びかねない。「やってられねぇ」と気分がくさくさするのも無理はないでしょう。
しかし意識的に、あるいは無意識下で寵愛者に反感を抱いている衛士たちと比べて、グレオニーの反応はやや頑なすぎるようにも思えます。彼が焦っているせいでもあるのでしょうが、実のところそれだけではありません。
上でも書きましたが、一年前の事故には「後日談」があります。実はヴァイルに傷を負わせて辞任した衛士は、郷里に戻った後で惨殺されたのです。一目で他殺と分かる死に方をしたその遺体には、肩から腹にかけて斬り傷が走っていました。下手人は、衛士を命を奪った後にわざわざ傷を付けたのです。そしてその傷は、ヴァイルが負わされたものと酷似していたと言います。
「見せしめ」かつ「個人的な復讐」として上記の事件を起こしたのは、王に仕える裏の仕事人です。名を「テエロ」といい、表向きはヴァイルの御典医として王城の医務室で働いています。
事件の下手人であるテエロに関しては、ローニカは完全に下手を打ったと思います。仕事人たちの長として監督不行届きであり、事件後にテエロをヴァイルから遠ざけなかったことも致命的です。結果論とはいえ、テエロは増長したのかヴァイルルートで更なる事件を起こしてしまうわけですから。
ヴァイルに盲目的な思慕を捧げるテエロに、自分の姿を重ねてお目こぼししてしまったのでしょうか。立場を同じくする者への甘さ(そしてそこから逸脱しようとする者への厳しさ)が、仕事人ローニカの数少ない欠点なのかもしれません。
くだんの衛士が城を辞した後に命を奪われたことをほとんどの王城の衛士は知りません。しかしグレオニーは、命を落とした衛士と郷里が近かったこともあり、偶然に事件を知ってしまった*のです。グレオニーが主人公の言行に過敏になるのは、寵愛者の介入で職どころか命まで奪われた衛士の悲惨な末路を知っているせいでもあるのだろうと思います。
まとめると、一年前の事件は衛士たちのモチベーションの低下や、衛士の領分を侵犯する者への反感の高まりを招いたようです。そしてもっと小さい範囲では、介入者に対するグレオニーの態度を硬化させたと言ってもいいのかもしれません。
*「里帰りした際に噂を聞いた」とグレオニーは【衛士の本音は】にて語っています。しかしこれは【落ちていた手紙】での手紙の内容と少し食い違う話です。
というのも、ヴァイルの事故が起こったのは一年前のことなので、グレオニーはここ一年の間に里帰りして衛士の死を知ったことになります。しかしグレオニーの父・エレモニア(可愛い名前ですね)によれば、グレオニーはここ数年里帰りしていません。
矛盾を無くそうとするなら、グレオニーは手紙が届いた後に一時的に里帰りしたのかもしれません。該当期間は【落ちていた手紙】の後、黒の月(6月)に【衛士の本音は】が起こるまでです。
ただ、これはやや考えにくい話だとも思います。現在王城の人々は継承の儀を控えて忙しくしていること、里帰りしたとしてその期間は行き帰りの時間を含めて9日未満である(休日イベント発生的な意味で)こと、手紙に「継承の儀の時に(=来年のまとまった休みがとれる時期に)」会えることを楽しみにしていると書かれていること……などが理由です。
もっとも、仮にグレオニーの郷里がフィアカントから徒歩1、2日ほどの距離なら、ちょっと帰るくらい問題はないのかもしれません。ただそれなら今度は数年間里帰りしていないことが不自然に思えてきます。
色々と考えると、火急の用事(身内の不幸など)があって特別に休みを貰って里帰り→そのときに噂を聞いた……という線が濃厚かなという気がします。
雨男グレオニー
「大事な時にはいつも雨」という発言通り、グレオニーは自他ともに認める雨男です。この認識が【最後の日】にもバッチリ活きるのが乙だと思います。
というわけで、今回はグレオニーが絡む雨関連のイベントをまとめてみました。イベントリスト順です。
【自然の振る舞い】
友情ルートの重要イベントです。雨というよりは嵐の気配が濃いですね。「空の荒れ模様を知ったグレオニーが屋上を封鎖しに来る」という流れなので、雨を呼んだというよりは雨に呼ばれたといった方が正しいかもしれません。しかし、大事な時には雨が降るというジンクスはきっちりと守られています。
【ひそやかな噂・グレオニー1】
衛士たちの間の噂話です。グレオニーと一緒に門番→「あーあ、雨降るんじゃないか」という反応を見るに、グレオニー=雨男は衛士間では共通認識のようです。「外回りの任務の時には雨が降らない時の方が珍しい」と基本情報にも書かれているように、正門の警備や巡回任務の際には高確率で雨に見舞われているらしいことがうかがえます。
【信仰に励み】
「雨=アネキウスの恵み」と見なされていることについてグレオニーが言及します。彼自身は何かある時いつも雨に降られているので、晴れの時の方が好きらしいです。雨男はアネキウスに好かれているのか嫌われているのか。微妙なところです。
【巡回中・中庭】
中庭の市を巡回中のグレオニーですが、当然のように雨が降り出します。グレオニーイベントで降り出す雨はたいていポツポツではなく、すぐに激しい勢いになる印象です。
【いつものこと】
雨の日イベントその1です。休日に正門の警備をしているグレオニーですが、やはり雨に降られています。同僚も呆れ顔。余談ですが、このイベントでグレオニーと話すと好友が大きく上がります。
【規則と融通】
トッズとのイベントです。正門にやって来たトッズは、警備中のグレオニーと入れろ入れないで揉めます。グレオニーが正門に詰めているのでもちろん天候は雨です。グレオニーとトッズは性格的に合わないらしいですね。このイベントは分岐がかなり細やかで面白いです。
【大事な日には】
雨の日イベントその2です。このイベントでは、「城を出たい」と言うとグレオニーの真摯な対応を見ることができます。憎悪ルートであっても同じ対応をしてくれるのは、なぜか被り物もせず濡れ鼠になり、外に出たいと言い出す主人公に思うところがあったからでしょうか。
好感度が高い場合、グレオニーは初めて登城したときの思い出話をしてくれます。グレオニーは16歳で家族と離れて王城にやってきました。もちろんそのときにも雨が降っていたそうです。つくづくもって雨男。この思い出話、オチがないので関西人にはダメ出しされそうですが、そこがまたグレオニーらしくて個人的には好きです。
【最後の日】【衛士の決心】
グレオニーの行く末を決する大事な日ということで、主人公が訓練場に足を向けるや否や雨が降り出します。ここまでくるとその徹底っぷりに脱帽です。アネキウスも粋なことをするものです。
この項目的には、「好愛35以上&印愛印友35以上&護衛未就任&【最後の試合】優勝×」という条件を満たし、「引き止める」を選んだときのグレオニーの別れの台詞に注目したくなります。雨はアネキウスの恵みなので、今度は主人公が雨男ないし雨女になりそうです。
感想:予想以上の降られっぷり。アネキウスかどうかは分かりませんが、何かに愛されているか憑かれているのは間違いないと思います。
【衛士の本音は】後のグレオニー
以前、サニャの感想記事で、「【神様の間違い】の後に【親しき夢】は起こるか否か」を検証しました。「関係が完全に険悪になった後に好友高イベントは起こるのだろうか」と疑問を抱いたからです。
グレオニールートにも、【衛士の本音は】という分かりやすい関係決裂イベントがあります。そこで、【衛士の本音は】でグレオニーを馬鹿にした後に【親しき夢】が起こるのかどうか試してみました。
結論から言うと、【親しき夢】は正常に発生しました。正直言ってびっくりです。【親しき夢】だけでなく他のイベントも滞りなく起こり、好友30以上で発生する【自然の振る舞い】さえ見ることができました。
「憎悪ルートで友達口調OKになったらどうなるのか」もついでに見たかったのですが、さすがにそれは無理でした。【衛士の本音は】は最速で、黒の月第一週に起こります。かつイベント内でグレオニーを馬鹿にするには、印友を抑えておく必要があります。そのため、イベント後に印友を急いで上げても、35以上にする余裕はないようです。
とりあえず、あれだけ啖呵を切った相手に対してニコニコと話しかけてくるグレオニーってすごいと思いました。すごいというか怖い。
嫉妬・夢イベント/ヴァイル憎悪監禁エンド
グレオニーの嫉妬イベントは、休みの日に主人公に会いたくて待ち伏せるものの……という空回りパターンです。彼の要領の悪さがよく表れていました。
たいてい押し負けるグレオニーですが、サニャやモゼーラ相手にはじりじりと譲りません。対する2人もグレオニー相手にはかなり押しが強くて笑いました。具体的な身分差がないぶん、フィフティーフィフティーで張り合えるのでしょうか。
気の毒だったのはヴァイル嫉妬とユリリエ嫉妬です。グレオニーはローニカやトッズと同じく護衛に就任することのあるキャラクターですが、思考や性格的には、ローニカにとても近いのだろうなと思います(というよりトッズがイレギュラー)。傍に居られるだけで……としょげかえっているグレオニーを見ると、どうにも雨ざらしになった大型犬を見ているようで心が痛みました。
また、印象的だったのはルージョン嫉妬です。鈍感キャラなのに主人公の魔力の気配に気づいている節があって驚きました。「あれって本当にティントア?」と疑うキャラは何人かいても、「主人公自身が魔力を持っている」(尋常ではない気配がする、他と違う)と気づくキャラはリリアノくらいだったと思います。やけに察しが良くてびっくりです。
夢イベントは、どちらものんびりとした雰囲気でした。成人して数年経っているはずなのに、思春期の高校生っぽい反応が多いことは謎です。さすがにタナッセほどヘタレてはいませんが。
ヴァイル憎悪監禁エンドとグレオニー愛情エンドを並行しました。グレオニーは年が明けて少し後、解雇されて城を去ったそうです。無謀にも新王に逆らったのが原因らしいです。
モゼーラと同じ流れですね。つらい。とはいえ、グレオニーがヴァイルに楯突いたのかと少し驚きました。申し訳ないですがサニャと同じく泣く泣く城を去るだけかと思っていました。
思いがけず長い記事になりました。攻略の複雑さにかけては、グレオニー愛情ルートは全キャラルートの中でも五指には入ると思います。
久々にプレイして、「グレオニーは色々な一面を見せてくれるなあ」と思いました。嫉妬したり拗ねたりといったネガティヴな一面が目につきやすいキャラですが、基本的に人が好く、まだ幼い主人公を何かと気遣ってくれるのも確かなんですよね。
人の性格は一概に割り切れるものではなく、良いところや悪いところが複層的に積み重なっているものだと思います。そういう意味でグレオニーは、見せ方がリアル寄りのキャラクターという印象です。
他キャラとの絡みで好きなのは、サニャとの【育まれた性質】、ティントアとの【勘違い】です。前者は兄キャラと弟キャラの対比が面白く、後者は聖句の解釈によってグレオニーの悩みの本質をつくティントアが印象的でした。また、withルージョンの【人違い】はアレですね、ラッキースケベすぎる。ルージョン可愛い。
ところで、公式HPには「動作確認版 Flash Movie」がいくつか公開されています。このうち、「動作確認版 予告結合版」では、キャラクターの台詞群(実際には使われなかったものも含め)と、キャラルートのテーマを暗示するようなキャッチコピーを見ることができます。
そのFlash Movieから、グレオニーのキャッチコピーを引用させていただきます。
迷わぬ剣は神の手に。迷う剣は人の手に。
冠を持つ神の手
このキャッチコピーを初めて見たとき、あまりのカッコよさにガツンともっていかれたことをよく覚えています。たった2つの文によってグレオニールートの印象をこの上なく的確に表現する、感性、語彙力、そしてストーリーコントロールの力。まさにシビあこです。
ともかく、アネキウスは神なればこそ、迷わず剣を振るって魔物を屠りました。しかし、人間が迷いのない剣を持つのは難しいことです。あの仕事人ローニカでさえ後悔や未練を抱えずにはいられません。とはいえ、迷うからこそ人は人であり、成長もできるのだろうと思います。
制作者様の所感通り、自分の嫌な部分と向き合わずに済むならば、人間誰もが善人でいられます。そしてきちんと向き合えたならば、きっと一つ強くなれるのです。
主人公が来たときのグレオニーは、自分の弱さと向き合おうとしてうまくできず、必死でもがいている状態だったのだと思います。成長過程のグダグダっぷりをきちんと見せてくれたという意味で、グレオニーは本当にいいキャラだと思います。大好きです。
その10は、王城の神殿に仕える神官ティントアについての感想です。
関連記事:『冠を持つ神の手』 ティントア 感想 攻略 その10
- 関連記事
-
- 『冠を持つ神の手』 トッズ 感想 攻略 その12 (2017/10/26)
- 共通友情エンド×2とヴァイル憎悪監禁エンドを並行して攻略 【冠を持つ神の手/かもかて】 (2017/05/01)
- 『冠を持つ神の手』 ルージョン 感想 攻略 その11 (2017/02/17)
- 『冠を持つ神の手』 ティントア 感想&攻略 その10 (2016/10/15)
- 『冠を持つ神の手』 グレオニー 感想&攻略 その9 (2016/05/13)
- 『冠を持つ神の手』 サニャ 感想&攻略 その8 (2016/04/23)
- 『冠を持つ神の手』 ローニカ 感想&攻略 その7 (2016/04/13)
- ユリリエ愛情ルート 「一心同体」攻略 ※チャート付 【冠を持つ神の手/かもかて】 (2016/04/01)
- 『冠を持つ神の手』 モゼーラ 感想&攻略 その6 (2016/03/27)