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『Rusty Lake Hotel』 奇妙なホテルで5人の客をもてなす脱出系ADV 感想&考察 ※ネタバレ注意 【ラスティレイクシリーズ】

2021/07/19
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湖に浮かぶホテルで5人の宿泊客に特別なディナーをふるまう脱出系アドベンチャーゲーム、『Rusty Lake Hotel』(ラスティレイクホテル)の感想&考察記事です。ネタバレが含まれます。開発元・パブリッシャーはRusty Lake様。日本語版の公式ツイッターアカウントはこちらです。 → Rusty Lake / ラスティ レイク

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル タイトル画面 見出し画像

Rusty Lake Hotel

『Rusty Lake Hotel』(ラスティレイクホテル)は、「ラスティ湖」に浮かぶ謎多きホテルを舞台にした脱出系パズルアドベンチャーゲームです。Steamでプレイできます。クリア&トロコンまでの所要時間は2時間超でした。

ゲームの性質上、流血・グロ・残酷表現が含まれています。また、昆虫や下ネタなど生理的嫌悪感を喚起する描写も随所に存在します。苦手な方は避けるかあらかじめ心の備えをした方が良いと思います。

“Rusty Lake”を冠する3作品、ホテル/パラダイス/ルーツを一気にプレイしました(あとリメイク版の『サンサーラルーム』も)。めっちゃ面白かったです。本来ならCube Escapeシリーズも遊んでから総括すべきかもしれませんが、鉄は熱いうちに打てということで、ラスティレイク3作品の感想を順次書いていこうかなーと思います。

今回取り上げるのは、3作品の中で最初にプレイした『Rusty Lake Hotel』(ラスティレイクホテル)です。あらすじと概要を確認した後、5人の客人について個別に感想と考察を書いていきます(5人の客の並びは攻略した順ですが、料理の評価的な意味で微妙にネタバレかもしれません)。6番目の部屋とそこで待っているキャラに関しても最後に言及しています。

注意点として、後続作品の『Rusty Lake Paradise』や『Rusty Lake: Roots』を踏まえての軽い考察もしています。つまり、ラスティレイクホテルはもとより、パラダイスやルーツのネタバレも含まれることにご留意ください(パラダイスとルーツはホテルよりもストーリー性が強いので、特にこれからプレイする予定の方はネタバレを踏まない方がいいかと思います)。加えて、『Samsara Room』の内容にも軽く触れています。

『Rusty Lake Hotel』のあらすじと概要

まず、『Rusty Lake Hotel(ラスティレイクホテル)』のあらすじを書きます。

よどんだラスティ湖に浮かぶ小さな島には、瀟洒な洋館がポツンと建っていました。人里離れた場所にあるその「ラスティレイクホテル」を経営するのは、フクロウの顔を持つ謎めいた男、オーナーのミスター・アウルです。

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル 5人の宿泊客を迎えるミスターアウル

Rusty Lake Hotel

1893年、ミスターアウルは動物の頭を持つ5人の宿泊客をホテルに招じ入れます。ミスター・ディアー、ミスター・ラビット、ミセス・ピジョン、ミズ・フェザント、ミスター・ボアー。彼らにはこのホテルに滞在する理由があり、自分にもまた彼らを宿泊させる理由がある……とオーナーは語ります。

ミスター・アウルは、「5日間に渡ってディナーを提供するように」とプレイヤーに命じます。息が止まるほど素晴らしいディナーに必要なものは、血のしたたるほど新鮮な肉。プレイヤーはラスティ湖に夜が訪れるたびに宿泊客の部屋を訪ね、新鮮な肉を手に入れるべく工夫を凝らすことになります。

ミスター・アウルたちの目的とは。客人をもてなす5日間の先に待ち受けるものとは。そして、ラスティレイクホテルをいただく湖に隠された秘密とは……といったあたりが、『Rusty Lake Hotel』においてプレイヤーの興味を大いに引くポイントだと言えます。

続いて、『Rusty Lake Hotel』の概要を簡単に説明します。『Rusty Lake Hotel』は、一人称のアドベンチャーゲームです。主人公の姿形はわかりません。操作方式はポイント&クリック。マウスを使ってカーソルを気になる部分に合わせ、クリックして調べたりアイテムを使用したりして進んでいく形式のゲームです。

『Rusty Lake Hotel』は、閉鎖空間からの脱出を目指す脱出アドベンチャーゲームでもあります。プレイヤーは5日間かけて5つの部屋をめぐり「新鮮な肉」を手に入ることになりますが、その過程でいったん室内に閉じ込められます。室内をあれこれと探ってパズルを解き、見事「新鮮な肉」を手に入れたとき、プレイヤーはようやくその部屋から脱出することができます。

宿泊客は5名、部屋も5つ*。よって、プレイヤーはストーリー中に脱出ゲームを5回こなすことになります。*厳密に言えば出入り可能な部屋は6つありますが、脱出ゲームが行われる部屋は5つだけです。

部屋の攻略順はプレイヤー次第です。ただし、レシピ通りの完璧なディナーを作る(つまりその日のうちに3つの食材をすべて入手して料理長に渡す)には、特定の日に特定の客の部屋を訪問する必要があります。

1日目にはミスターアウルが、2日目にはミスタークロウが、3日目にはミスターバットが、それぞれ(食材を提示することによって)プレイヤーを特定の部屋に誘導してくれます。残る4日目と5日目についても、前日にいなくなった客人の遺留品を食材として用いる関係上、やはり訪ねるべき部屋は決まっていると言えます。

もちろん、レシピの完成や高評価の料理を目指さないのであれば攻略順にこだわる必要はありません(Steamの実績は料理の評価とは関係がなく、食材1つ1つを逃さず入手すれば獲得可能)。また、一度手に入れた食材はその日のうちに使用せずとも手元から無くなることはありません。

『Rusty Lake Hotel』の魅力――奇妙で不条理な世界

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル ディナーには新鮮な肉が必要だ

Rusty Lake Hotel

ラスティ湖に浮かぶホテルを舞台にした『Rusty Lake Hotel』。脱出系アドベンチャーゲームとしてのほどよい難易度と、謎めいた世界設定が魅力的な作品です。脱出ゲームとして面白いのはもちろんのこと、私が何より興味を引かれたのは、ミステリアスで不条理なラスティレイク世界そのものでした。

初見でプレイしたときこのゲームに関して抱いた印象は、「奇妙だ……」でした。一言で表現するなら「奇妙」がピッタリだと思います、このゲーム。strangeというよりwierdとかbizarreな感じ。プレイ中に終始付きまとう「奇妙だ/不気味だ/変だ(何これ?)」という感覚こそ同作品の、ひいてはラスティレイクシリーズの大きな魅力だと思います。

この「奇妙だ/不気味だ/変だ」といった感覚がなぜ生じ続けるのか。それは、相反するように見えてヒトの本能にダイレクトに働きかける2タイプの描写が巧妙に織り交ぜられているためではないかと私は考えます(以下、文字列だけで気持ち悪いと感じる系の描写をさらっと並べているのでご注意ください)。

1つ目の描写は、生理的嫌悪感を呼び起こすような気持ち悪いシーン。具体的には、骨から垂れるタバスコ、裂ける蛾の背中、絵の裏に詰まった白豆、拷問される子ども(鳥)、食糞、トイレからトマト……等々。書いているだけでうっとなるような気色の悪いシーンがラスティレイクホテルには多々存在します(かつ、他のシリーズ作品もその例外ではない)。

上のような場面に遭遇するたびに、私は様々に嫌悪感を抱きました。それは「グロい、エグい」と感じたがゆえの嫌悪であったり、集合体マジ無理系の嫌悪であったり、目の前のものがシンプルに下品で汚いがゆえの嫌悪であったりしました。ただ、そういったシーンに接して「気色悪~」とか「ないわ~」とつぶやいている瞬間の私は、ほとんど本能にも近い部分で物を感じていたような気がします。つまり、単純に「この描写は快くない」と感じていたわけです。

奇妙な感覚を生じさせる原因となる2つ目の描写は、大いなるものの存在のほのめかし(及びそれによって呼び覚まされる畏怖の念)です。

それはたとえば、ミスターディアーの部屋に貼られた湖の秘密を匂わせる図であったり、窓の外を横切る亡霊の姿であったり、異次元の霧の森から語りかけてくるミスタークロウであったり、最終日におけるミスターアウルとの一連のやりとりであったりします。そもそも、「ホテルの従業員(?)でありながら夜な夜な客人の命を奪い、その肉でディナーを作って客人にふるまう」というストーリー自体も、それを命じるミスターアウルたちに対する恐怖や畏怖を喚起するものかもしれません。

ちっぽけな自分には理解しがたい、常軌を逸した理によって動く世界がすぐそこ(底)にある……その事実をぼんやりと察し、あるいははっきりと気づいたときの肌が粟立つような恐れと興奮。そして「大いなるもの」に対して呼び起こされる畏怖の念。そういった感情を抱いているときの私もやはり、本能に非常に近い部分をフルに使ってゲーム世界に思いを馳せていました。

要するに、『ラスティレイクホテル』(とシリーズ作品)は、「卑近で下品で眉をしかめるようなシーン」と「人智の及ばぬ超常的な世界のほのめかし」をバランスよく意図的に両立させているゲームだと言えます。

2つの描写は一見両極端にあるように見えて、実はどちらも不快感や嫌悪感、恐怖といったヒトのより原始的な感情をクリティカルに刺激するものです。だからこそ、プレイヤーは常に嫌悪感や畏れから生じる「奇妙だ」という感覚に付きまとわれるし、そのおかげで一風変わったゲーム体験を楽しめるんだろうと思います。

奇妙な感覚と並行して、『ラスティレイクホテル』は世界設定やキャラ背景などありとあらゆる部分に深い霧(=謎)が立ちこめている作品です。かつ、エンディングでその霧がきれいに晴れるわけではなく、むしろ更なる謎をドーンと盛った上でしれっと"To be continued..."をかましてきます。

個人的な思い出を書くと、5日の間ずっと「何でこんなことをするの?」とドキドキしながらプレイし、6日目に「何この展開?えっ怖!よくわからんけど興奮する!」とテンションがブチ上がり、「でも結局どういうことなん?いきなり出てきたあの人は誰?ってここで終わるんかーい!」とツッコみつつクリアしました。

ただ不思議なことに、「じゃあラスティレイクホテルは消化不良なゲームだったのか」と言うと、まったくそんな印象はないんですよね。「結局重要なことは分からなかったな」とは思いつつも、「でもこれはこれでイイ」と感じられるゲームでした(ここで終わるんかーい系のゲームとしては稀有な感覚)。

それってどうしてかなと考えたのですが、最大の理由は「終盤の展開を見て大いに盛り上がれるから」でしょうか。ルーツやパラダイスもそうですが、ホテルはクライマックスでガツンとアゲる演出が非常に上手いんですよね。

客観的に見ると、謎に謎を積み上げた挙句に更なる謎を上掛けして終わるラストです。ただ、最大出力でガンガガーンと盛り上げてサッと幕を引く展開ゆえに、プレイヤーとしては「いったいどういうことなんや~!」と惜しがりながらも非常に気持ちよーく駆け抜けてしまいました(あくまで私自身の意見です)。

上でも述べた通り「奇妙な感覚」が醍醐味のゲームでもあるので、きっちりスッキリ解決するよりもずっと「らしい」終わり方だったのかもしれないなーとも思います。プレイ中に感じていた「なんかよくわからんが奇妙で面白い」という感覚、胸のうちがざわめくようなその興奮が、クリア後も長く尾を引いてくれるからです。謎に満ち満ちたエンドだったからこそ期待が高まって、「他のシリーズ作品をプレイしたらこの謎が少しでも解けるのかな?」と希望とやる気がムンムンわいたのも確かです。

そういうわけで、『ラスティレイクホテル』はラスティレイクシリーズ初心者にオススメなんじゃないかと思いました(発表順も3作品の中では一番早いし)。ソースは私と言うほかないですが、謎を散りばめつつもプレイヤーに不満を残さずにそれらを引っ張り、ゲーム世界およびシリーズ他作品への興味を持たせてくれる秀逸なゲームだったと思います。

5人の客人(+1)についての感想と考察 ※ネタバレ込

ここからは、5人の客人とその部屋、および最終日に入れるプライベートルームに関して個別に感想を書いていきます。シカ→ウサギ→ハト→キジ→イノシシの順番です。ネタバレがガッツリ含まれます。

先ほども書いた通り、『ラスティレイクパラダイス』や『ラスティレイク:ルーツ』、『サンサーラルーム』といった他作品の内容にも言及しています。未見の方はご注意ください。

Room1 Mr. Deer(シカ紳士)とブラッディ・マリー

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room1 ミスターディアー

Rusty Lake Hotel

1日目のターゲットは、1号室に宿泊している「ミスターディアー」。鹿の紳士です。血のように赤いブラッディ・マリーを所望する彼に、とっておきの材料を入れたスペシャルカクテルを提供するステージです。

1日目に関しては、オーナーであるミスターアウルから直々に「ミスターディアーを狙え」と誘導が入ります(絵画から飛び出るマッシュルーム。誘導を無視しても問題はない)。マッシュルーム、ローズマリー、シカの肉の3種を手に入れると、完璧なディナーを作ることができます。

さて、最初の獲物であるミスターディアーですが、ぐるりと部屋を見渡した時点で「研究者(科学者)なのかな?」と漠然と感じました。蒸留器やら秤と分銅やらビーカーやらプランターやら蝶の標本やら、一般人にはあまり縁のないアイテムが揃っているような気がしたんですよね。

特に気になるのは、壁に貼り出されたラスティレイクホテルの全体図です。「ミスターディアーの研究プラン」と銘打たれたその図には、最終日に明かされるホテル地下の存在がしっかりと示唆されています。となると、ミスターディアーはホテルの成り立ちや秘密を調査するためにラスティレイクへやってきたのかもしれません(それもあってミスターアウルは真っ先に彼を狙わせた?)。

頑張って研究プランに書きつけられた文言を読んでみました。一番上は「ホテルの高さは?」、左は「湖の中に何があるんだ?」、真ん中は「下に降りる道はあるのか?」、一番左は「XXXX 水のサンプル」……でしょうか。やはりミスターディアーは、ホテルと湖深部のつながりを疑っていたように思えます。

ミスターディアーが欲するブラッディ・マリーの材料は、ウォッカと血とタバスコとスペシャルイングリーディエント(毒)。このカクテルには本来トマトジュースを用いるそうですが、このゲームでは由来に忠実に血を使用します。ただ、その血は自分の角から垂れたものだし、タバスコは推定自分の骨から出たものです。結局自分で自分をごくごく飲んでいるわけで、この点に関しては後述する悪食イノシシ大使と似たものを感じます。

他作品との関係で気になったのは、まず特別な材料である毒液でしょうか。見た目がサンサーラルームやルーツに登場する不老不死の薬(エリクサー)にそっくりです。飲み干したミスターディアーが泡を吹いて事切れる点も、ルーツにおける不老不死の薬の効能と同じ。原料となる毒のタネも、ルーツで不老不死の薬を飲んだウィリアム・ヴァンダーブームの体内にあった例のタネを彷彿とさせます。

あと、シカ肉ステーキの材料に用いるローズマリーには、記憶力を高める効果があると言われています。その関係か、ローズマリーには「思い出」、「記憶」、「あなたは私を蘇らせる」といった花言葉が与えられています。

単純に「人の記憶」とニアリーイコールで結ばれる黒いキューブの示唆かもしれませんが、もろに「蘇り」(=シリーズ作品における「不老不死」の実際的な意味)を意識させる点でも意味深なハーブです。もしかしてミスターディアーもウィリアム・ヴァンダーブームと同じく、10の犠牲を得れば生き返るのかな~とつい考えてしまいます。

また、不老不死の薬とも絡む話ですが、ミスターディアーの服装もかなり気になるポイントです。というのも彼の服装って、後続作品のルーツに登場する「ジェームズ・ヴァンダーブーム」(中年時代)のものと同じなんですよね。(不老不死の薬の/ラスティレイクホテルの)研究者である点や、完成した薬を飲んで頓死する点も、ジェームズとミスターディアーに共通する特徴だと言えます。

それと絡んで、そもそもミスターディアーの「シカ」という属性自体が興味深いポイントだったりします。

パラダイスの描写を見るに、ラスティ湖において生け贄を伴う祭祀を主導する者には「シカ」の属性が与えられるようです。パラダイスでは、長子ジェイコブを儀式のために呼び戻した家長のニコラス・エイランダーがシカのマスクをかぶっていました。また、ルーツにて親兄弟を次々に手にかけたアルバート・ヴァンダーブームも、ブードゥーの儀式などの場面でシカの頭蓋骨をかぶっています。

まとめると、ミスターディアーの研究者属性と事切れ方を継承したキャラクターがジェームズ、シカ属性に祭祀のリーダー的地位を付与しつつ受け継いだキャラクターがニコラス、研究者属性(人体錬成に着手)とシカ属性(多くの犠牲を捧げた祭祀者)を併せ持つハイブリッドキャラがアルバートなんじゃないかなーと思います。

「シカ=ニコラス=長子ジェイコブを生け贄に捧げた者」という連関に注目すると、かつてジェイコブだったオーナーが最初の獲物にミスターディアーを指定したこともちょっと意味深に思えるポイントです。

Room4 Mr. Rabbit(ウサギの奇術師)と串刺しマジック

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room4 ミスターラビット

Rusty Lake Hotel

2日目のターゲットは、4号室に宿泊しているミスターラビット。兎のマジシャンです。奇術師である彼に串刺しマジックを実演してもらうことで、新鮮な肉が手に入ります。

2日目の誘導役を担うのは、ミスターアウルの忠実な部下であるミスタークロウ。彼のポケットに入っているニンジンが手がかりです。ニンジン、白豆、ウサギのモモ肉の3種を手に入れることで、この日の完璧なディナーを作ることができます。

ミスターラビットは唯一好感の持てるお客さんでした。カップ&ボールで「どーれだ?」してくれたり、帽子から花やら頭やらを出してくれたり、いきなりロッカーにおさまっていたり、色々な意味で愛嬌がありますよね。「マジック好き? 今晩見においで」と気軽に誘ってくれるところもグッド。

ミスターラビットに関して気になるのは2点。まず、隠し実績の“Watch Closely!”。窓の外を漂うミスターラビットの魂のようなものをクリックするとゲットできる実績です。そして、ミスターラビットの魂は、最終日に到達できる霧の森にも出現します。

ミスターラビットは室内にいるのに、なぜか彼の魂らしきものがホテルの外をさまよっている。そもそも、ミスターラビットは脈絡なく全身骨状態で出現したり、首を胴体から切り離したりできる。そういった描写の意味を考えたとき、もしかしてミスターラビットはすでに死んでいて、部屋にいるのは生前の彼の幻影なのでは……とちょっと考えてしまいました。あの串刺し失敗の死にざまは彼の死因を示唆しているのではないか、他の客4人も同様にすでにこの世を去った存在なのではないか、とか。もちろん、血のしたたるほど「新鮮な肉」と思いきり矛盾する話ですが。

2点目の気になる点は、ミスターラビットの公演ポスターです。8月7日土曜日、ミスターラビットの素敵なマジックショー。わざわざ日付が表示されていることが気になるほか、これはミスターラビットがこのホテルを訪ねた理由のヒントになるのでは、とも思いました。つまりミズフェザントと同じく、ミスターラビットも公演のためにラスティレイクにやってきたのではないか、と。

このステージでダントツで気持ち悪いなーと感じたのは、オーナーの肖像画を剥がして白豆をゲットするくだりでした(集合体っぽい)。

あと、怖かったのは謎の手をグサッと刺すくだりでしょうか。あの右手はいったい誰のものなのか。薬指に指輪を付けていることから、たぶん既婚者の手なんだろうとは思います(※オランダでは右手薬指に結婚指輪をはめるらしい)。ミスターラビットの奥さんだったりするのでしょうか(その場合、ミスターラビットがホテルに滞在しなければならない理由がそれ関係になりそう)。

最初はルーツの「愛を見つける」ステージに出てくる、手の甲に穴の空いた指輪付の手なのかなーと思いました。あるいは、パラダイスの「第7の災い ひょう」に出てきた井戸の手なのかな、とも。ただ、どちらの手も右手ではなく左手だし、肌の色や骨の感じがホテルのものとは異なっている気がするんですよね。謎は深まるばかりです。

Room5 Mrs. Pigeon(ハト夫人)と刺激的な入浴

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room3 ミセスピジョン

Rusty Lake Hotel

3日目のターゲットは、5号室に宿泊しているミセスピジョン。ハトのご婦人です。彼女が気持ちよく入浴している間に室内に電流をめぐらせることで、新鮮な肉が手に入ります。

3日目の誘導役を担うのはミスターバットです。ロビー全体が暗闇に包まれるアレ、最初は何が起きているやらサッパリ分からず、危うくミスターバットの導きを見逃すところでした。ミスターバットのくれるじゃがいも、ハトの手羽先、ブラックベリーの3点を揃えると、この日の完璧なディナーを作ることができます。

ミセスピジョンの気になるポイントは、第一に拷問じみた電気ショック器具に幼い子ども鳥を拘束していたことでしょうか。見つけた瞬間にうわっと思いました。電気ショックを何度か与えると子どもの口からブラックベリーが出てくる仕様も、けっこう悪趣味だなーと思います。ビリビリさせてしまって申し訳なかったです。

ただ、子ども鳥と絡んで、ミセスピジョンの部屋にはラスティレイクシリーズにおいて非常に重要な「キューブ」の情報がありました。

2枚のスケッチを見るに、子ども鳥の脳味噌に電気ショックを与えることで、白と黒のキューブを人為的に作り出そうとしていたようにも思えます。他作品における(ブラック)キューブの描写とスケッチでの描写を鑑みるに、「ある人物からキューブを生成する=その人物は死ぬ」という図式が成り立つ気もするので、子ども鳥の命を犠牲にしてでもキューブを得ようとしていたのかな、とも。

あの子ども鳥、いったい誰なんでしょうね。ミセスピジョンにとって実の子どもなのか、それとも赤の他人の子どもなのか(どちらにせよヤバイ)。鳥にはまったく詳しくないのでなんとも言えませんが、子ども鳥の顔つきとミセスピジョン(鳩)の顔つきはけっこう異なっているようにも見えます。となると、実子ではなく他人(他鳥?)の子どもなのかなーと個人的には思います。

どこかから違法にさらってきた、あるいは合法的に手に入れた子どもを狭い箱に入れて拷問実験を行っていた……と書き出すと、まあフツーにやばたにえんな匂いがプンプンします。子どもの口からブラックベリー(花言葉の1つに「嫉妬心」がある)が出てくることも意味深です。

ミセスピジョンは他4人と違ってこのホテルへやってきた経緯がはっきりしない人ですが、「ホテルに宿泊する=確定的に命を落とす」という風に捉えるなら、ある意味で最も新鮮な肉になる理由を持っている人物なのかもしれません。

Room3 Ms. Feasant(キジ嬢)と写真撮影

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room3 ミズフェザント

Rusty Lake Hotel

4日目のターゲットは、3号室に宿泊しているミズフェザント。キジ嬢です。女優である彼女を飾り立てて写真を撮ることで、新鮮な肉が手に入ります。

4日目はホテルの関係者による誘導が入りません。ただ、ロビーに遺されている白ワイン(前日に新鮮な肉と化したミセスピジョンの遺品)がヒントになります。白ワイン、キジの胸肉、タイムの3点を揃えることで、この日の完璧なディナーを用意することができます。

写真を撮ってちょうだいと初日から言いまくるミズフェザント。彼女の部屋で手に入る気になる手がかりと言えば、やはり演劇の告知ポスターでしょうか。8月8日の日曜日に上演されることになっていた劇、「湖の記憶 ~過去と未来をめぐる劇的なストーリー~」。ミズフェザントはどうやらその主演だったようです(まあ彼女が3役すべてを演じるようですが)。もしかすると女優として仕事をするためにホテルにやってきたのかもしれません。

配役におけるミスターアウルとミスタークロウはともかくとして、注目すべきは「ザ・レディ・イン・ブルー」という人物。「青い服の淑女」とは単にミズフェザント本人を指しているのか、それともかつてラスティレイクに実在した特定の女性を指しているのか。ミスターアウルとミスタークロウが実際に存在することから、個人的には後者なんじゃないかなーと思います。ただ、本作にもパラダイスやルーツにも青い服の女性は登場しないので、もし実在するならその去就が非常に気になるところです。

あと、脱出ゲームのキーとなる写真についても気になるポイントが色々とあります。まず、青い服の淑女の写真を撮る際には、後ろの垂れ幕に赤い刷毛で十字を描くことになります。実際に写真を撮るとミズフェザントの姿はなぜか白骨と化し、その背後には十字架が出現します。

ミスターアウルとミスタークロウがともに人間としての死を迎えた存在であることを鑑みるに、もし青い服の淑女が実在したのなら、その彼女はすでに死んでいるのではないかと思います。まあ単純に、写真はミズフェザント自身の直後の死を予告するものなのかもしれませんが(もしくは、生きているように見えるミズフェザントはすでに故人であることのほのめかしとか)。

また、ミスタークロウとミスターアウルの写真もなかなかに興味深いです。ミスタークロウの背景の垂れ幕は、霧に包まれた森の木立の暗示なのでしょうか(ルーツでの演出もあってミスタークロウといえば霧のイメージ)。ミスターボアーの部屋でもミスタークロウは木立の合間に立って出現します。

一方のミスターアウルの背景は、フクロウの眉毛を模したものなのかなーと思います。ミスターアウルの写真は妙に古ぼけていますが、これは生前の彼が1796年(約100年前)の人だったせいでしょうか。写真の右側が火にあぶられたような質感になっているのも、彼が火刑に処されてミスターアウルになったためではないかと思います。

ミスターアウルと言えば、彼とミズフェザントに関して気になる描写が存在します。それは最終日、プライベートルームにいるミスターアウルが掲げる盆の上にちょこんとミズフェザントの頭蓋骨が乗っていること。どうしてわざわざミズフェザントの骨だけを持っているのか、もしかしてもともと親しかったのか……とちょっと気になりました。

ミスターアウルの出自が明かされるパラダイスにおいて、キジのマスクを着用していたのは「エリザベス・エイランダー」(ニコラス・エイランダーの長女、生前のミスターアウルの妹)でした。エリザベスは他の家族よりもやや穏健派っぽく感じられる女性だったので、それもあってオーナーは盆にミズフェザントの頭蓋骨を乗せていたのかなーと思ったりもします。

※追記:「オーナーはなぜミズ・フェザントの頭蓋骨を持っていたのか」について、ラスティレイクホテルの元ネタと思しき建物を深掘りする中で、「1893年に命を落としたある女性を暗示する描写ではないか」という新解釈に行き着きました。詳細な話は「『Rusty Lake Hotel』の元ネタは米・シカゴに実在した“マーダー・キャッスル”か? 考察① 【ラスティレイクシリーズ】」という記事に書きましたので、ご一読いただけると嬉しいです。

Room2 Mr. Boar(イノシシ大使)と安息の時

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room2 ミスターボアー

Rusty Lake Hotel

最後のターゲットは、2号室に宿泊しているミスターボアー。イノシシ大使です。サンドウィッチをむさぼり煙を吸ってくつろぐ彼の上に斧を設置することで、新鮮な肉が手に入ります。

※ごくごく素直に感想を書いたせいで、この項目には下ネタ系の汚い表現が多分に含まれています。ご注意ください。

5日目もホテル従業員の誘導は入りませんが、生存している宿泊客はすでにミスターボアーだけなので迷いはしないはず。前日のディナーに供されたミズフェザントも、ロビーに赤ワインを遺してくれています。ミズフェザントの赤ワインとトマトとイノシシのスペアリブの3点を用意することで、本日の完璧なディナーを作る準備はバッチリです。

ミスターボアーはラストにして一番インパクトの大きなターゲットでした。斧でざっくり獲りにいくストレートなスタイル、悪夢のようなお下劣パズル、そして重要そうな情報もチラリ。本人の性格がシンプルに悪そうなのも含めて色々と“記憶”に残る宿泊客でした。

まず、部屋をざっと調べてトイレを見つけた時点でうわっと思いました。このゲームこういう方面に容赦なさそうだからな~もう嫌な予感しかしねえ~と思っていたら、案の定予想は的中。イノシシの糞がトイレから出てきた時点でげえーっと思い、それを視点人物がサンドウィッチに挟み出したときはリアルに目が点になりました。あまりにも気色が悪すぎる。堂々の一位ですマジで。

しかもその特製サンドウィッチをがぶがぶと食べてすぐさまトイレにこもり、新たなクソをせっせとひり出すイノシシ大使。しぶしぶトイレットペーパーを手渡して出てきたと思ったら、なんと再びサンドウィッチをご所望。トイレには復活したイノシシの糞が……。

上記の悪夢でしかないルームサービスを繰り返して「あっこれエンドレスや、無限回繰り返すヤツや」と気づいたときは、きったないものを2回も無駄に見せられたことに素直に吐き気を覚えました。流血とかグロとかを見たときの気持ち悪さじゃないんですよね。ゲップとかクソとか単純に汚くて単純に気持ち悪い。

気持ち悪いと言えば、極めつけはトマトの出現でしょうか。トイレをクリックしていると血がぶわっと溢れてきて、その中にオプション材料のトマトが浮かび上がります。さすがに気持ち悪すぎて声が出ました。イノシシ大使痔なのかよ、トマトって絶対血便の暗喩じゃん、とドン引きでした。

そんなゲテモノ食い食いしん坊のミスターボアーは歴史の教科書にも出てくる中毒性の高い薬物を常用している様子で、一時的に部屋中が白煙に包まれることも。この煙もびっくりポイントの1つで、煙(霧)を媒介してか部屋の中に居ながらにして空間が遷移し、ミスタークロウがぬっと出現します。この空間のつながりは謎ですね。

ミスターボアーに関して気になるのは、やはり壁に貼り出されている手紙でしょうか。オーナー自らがしたためたらしいこの招待状には、以下のようなことが書かれています(訳は超ざっくり)。

オーナーの手紙

親愛なる大使殿 私どもの共通の友人から、貴君が中毒症状と不安症を抱えていると聞き及びました。ぜひとも貴君をラスティレイクに招待したく存じます。私どもがご用意する健やかな精神状態で過ごせる環境と釣りの設備は、きっと貴君にいくらかの安息を提供することでしょう。 敬具 ミスターアウル

オーナーは冒頭で、「客は宿泊しなければならない理由を抱えてここに泊まる」と話していました。ミスターボアーの場合、その理由は「深刻なアヘン中毒と不安症」になるのでしょうか。そして手紙冒頭からも分かるとおり、ミスターボアーは「大使」らしく、かなり社会的身分の高い人物のようです。

それでは、他の4人の客についてはどうなのか。やはりオーナーに招待されたのか。社会的に見て地位の高い人々なのか。彼/彼女らもまた(精神的な)問題を抱えていて、静養のためにここに来たのか。あるいはもっと突っ込んで、命を落とすに値する罪を犯してこのホテルに滞在せざるを得なかったのか。妄想の膨らむ部分です。

Room6 Mr. Owl(オーナー)と湖の記憶

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル room6 ミスターアウル

Rusty Lake Hotel

壮絶な5日間を経て姿を消した5人の宿泊客。イノシシ大使の肉を用いた最後のディナーは、ホテルのオーナーであるミスターアウルに提供することになります。2階奥の6号室(オーナーのプライベートルーム)へ行く前に、5人の宿泊客のルームキーを捧げて1889年のラスティレイク葉巻をお土産にしましょう。

「ホテルの宿泊客を材料にしてディナーを作れ(意訳)」という常軌を逸した指示を下したオーナーとの対面は、正真正銘このゲームで一番盛り上がる場面でした。クライマックスに合わせて最大の盛り上がりどころを持ってくるラスティレイクホテル、やはり素晴らしい構成の作品だなーと思います。

オーナーとの対面でまず気になったのは、「記憶を集めてくれてありがとう」という言葉です。オーナーはディナーの材料を用意したことではなく、記憶を集めたことに対して感謝の意を述べるんですよね。プレイヤーとしては肉を集めはしても記憶を集めたつもりはまったくなかったので、最初は「???」状態になりました。

後の会話も含めて考えると、オーナーの言う「記憶」とは、ラスティ湖で人が命を落とした際に生成される黒いキューブのことなんだろうと思います。プライベートルームにある5つの大型タンクの中には、ブラックキューブが1つずつ入っていました。クリックすると見覚えのあるシルエットが浮かぶことを踏まえても、あの黒いキューブこそ今回宿泊した5人の魂の写し絵、記憶そのものなのだろうと思います。

5つの大型タンクには、それぞれパイプのようなものが備わっていました。パイプの先は5人が宿泊した部屋まで伸びていて、彼らの死後にブラックキューブが生成されると、オーナーのいる6号室のタンクへとパイプを通じて運ばれる仕組みになっていたのではないでしょうか。

オーナーの目的は、5人の客の記憶=ブラックキューブを集めることだった。そう考えたとき、疑問が2つほど生じます。すなわち、オーナーが視点人物に新鮮な肉集めを命じてディナーを振る舞わせた理由とは何か、そしてそもそも視点人物は誰なのか。

前者については、「どうして客の肉を採取して調理して他の客に食べさせるなんてことをしたんだろう」ということが疑問です。単純に襲って命を奪う方が手間を省けるのに、どうしてあんなに迂遠なやり方を選んだんだろう、ということですね。

ただ、ここで発想を逆転すると、オーナーはそれだけ面倒なことをする必要があると確信していたんだろうとも思います。つまり、黒いキューブを得るためには、個室に滞在している客人を1人ずつ遠回りな手段を通じてほふっていく必要があった。そして、彼らの遺体から切り取った肉を食卓に供し、他の客に食らわせる必要があったんだろうな、と。黒いキューブの生成条件にも関わっていそうなこのトピックに関しては、もう少ししっかりと考えたいところです。

次に後者の疑問、「視点人物は誰なのか」ということに関しては、実は答えらしきものが作中で提示されています。オーナーは私達プレイヤーと対面しているときに、「ハーヴィー」と口にしています。つまり、視点人物はハーヴィーなる人物ではないかと考えられるわけです。

ではハーヴィーとはいったい何者なのか。1つ考えられる線は、『ラスティレイク:ルーツ』に登場する鳥のハーヴィーでしょうか。ハーヴィーは、エマ・ヴァンダーブームが息子フランクに宛てた手紙を託した長寿の鳥です。『ラスティレイクパラダイス』(1790年代のラスティレイク)にも登場します(ハーヴィーの姿を確認すると、“Harvey”という実績が手に入る)。

「いや、ハーヴィーって鳥であって人とちゃうやん」という話ですが、ホテルの関係者は基本的に翼を持っていますよね。ミスターアウルはフクロウ、ミスタークロウはカラス、ミスターバットはコウモリ(例外はカエルの料理長)。そうなると、鳥のハーヴィーもこの世界では人の肢体を持っていて、ホテルの従業員の1人として働いているのではないか……と思えてきます(ルーツでの描写を見るに、ミスタークロウも人形ではなくカラスに身をやつしているときがある様子)。

まあ視点人物が鳥のハーヴィーだとしても、その彼がオーナーに命じられるがまま5人の客の命を奪った理由はまったくの謎ですが。

ちなみに最初は、エレベーターに乗って突然登場する眼をしょぼしょぼさせているおじさんがハーヴィーなのかなーと思いました。しかし、彼は「デール」という他のシリーズ作品(たぶん『Cube Escape』シリーズ)に登場するキャラクターだそうです。

また、気になることは他にもあります。タンクをクリックすると浮かぶ黒いゴーストです。パラダイスやルーツを見ると、浮かばれない死者の魂が黒いゴースト(飢えた幽霊)となって現れる描写があります。

ただ、ミスターラビットの感想の中でも書きましたが、ミスターラビットがまだ生きているタイミングで彼のゴーストが出現しているんですよね。本人は部屋の中で生きているのに、どうして窓の外に彼のゴーストがいるのか。この1点において、「そもそも5人の客はホテルにやってきた時点でまっとうに生きていたのだろうか」とも思ってしまいます。

謎だらけのクライマックスの感想を簡単にまとめると、「何が何だかよく分からない、でもめっちゃ興奮する」に尽きます。プレイした方には分かっていただけると思うのですが、オーナーとのやりとりって最高にドキドキするんですよね。5つの頭蓋骨をはべらすオーナー、料理かと思ったらホワイトキューブ、ゴーストがさまよう霧の木立、湖底から上昇するエレベーター、その先に待ち受けるラスティレイクホテル。

たしかに冷静になって振り返ると、何一つハッキリとしたことが分からない謎&謎なエンディングです。しかしクリアした瞬間、とんでもない秘密に気づいてしまったとき特有のハンパない高揚感が胸のうちにあったのも確かな事実(その高揚感に急かされるようにしてパラダイスやルーツを遊んでしまったのもまた事実)。『Rusty Lake Hotel』、まこと摩訶不思議でパワフルにもほどがある面白いゲームでした。

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最近サイトの更新が滞っていてもどかしい限りです。ラスティレイクシリーズにハマり、拍手コメで教えていただいたフリゲに没頭し、Steamサマーセールで買ったゲームに手を出し、ポケモンスナップもちょこちょこ遊び……とゲーム生活はすごく充実しているのですが、感想をアウトプットする段階にまではなかなか進めずにいます。

とりあえず、ラスティレイクシリーズについてはいくつか感想記事を書く予定です。特にルーツがめっちゃ面白かったので、色々と考えたことを書きたいなーと思います。あと、ホテルについても書いているうちにもっと考えたい欲が出てきたので、考察系の記事を別にアップするかもしれません。

※追記(09/27):「『Rusty Lake Hotel』の元ネタと思われるアメリカのシカゴに実在したいわくつきの建物」について深掘りする考察記事その1をアップしました!

『Rusty Lake Hotel』の元ネタは米・シカゴに実在した“マーダー・キャッスル”か? 考察① 【ラスティレイクシリーズ】

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かーめるん
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