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『Rusty Lake Hotel』の元ネタは米・シカゴに実在した“マーダー・キャッスル”か? 考察① 【ラスティレイクシリーズ】

2021/09/27
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『Rusty Lake Hotel(ラスティレイクホテル)』と、19世紀末のアメリカに実在した「マーダー・キャッスル」の関連性を考察する記事です。ネタバレが含まれます。開発元・パブリッシャーはRusty Lake様。日本語版の公式ツイッターアカウントはこちらです。 → Rusty Lake / ラスティ レイク

Rusty Lake Hotelの元ネタはアメリカ・シカゴのマーダー・キャッスルか ラスティレイクシリーズ 考察 見出し画像 Photo by Josh Hild on Unsplash

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謎多き「ラスティ湖」を世界設定の軸に据え、様々なゲーム作品を展開しているラスティレイクシリーズ。今回は、同シリーズの『Rusty Lake Hotel(ラスティレイクホテル)』の元ネタを考察する記事を書きました。

元ネタ考察とは言いつつも、今回の記事その1の前半は「調べたことのまとめ」的な内容です(次の記事その2の前段階みたいな感じ)。そもそも、元ネタらしき建物(と人物)の情報はゲーム冒頭に出現する「1893年」についてググるとすぐに出てきます。たぶんコアなシリーズファンの方にとっては周知の事実だろうし、二番煎じも良いところな記事かもしれません。

もっとも、当然ながら某百科事典の情報をそっくりそのまま引っ張ってきたわけではなく、それなりに信憑性がありそうで面白そうな記事やソース(当時の新聞とか)に目を通した上で記事を書きました(参考文献は一番下にまとめて記載しました)。記事の前半では元ネタと思しき建物とそれを建てた人物の概要をまとめ、後半ではその建物とラスティレイクホテルの比較&共通点をピックアップしています。

以下には『Rusty Lake Hotel』のネタバレと、現実に発生したシリアルキラーによる犯罪への言及が含まれます。『Rusty Lake Hotel』のストーリーやエンディングを未見の方や、怖くて胸糞な犯罪事件の描写が苦手な方はご注意ください。

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ゲーム冒頭の「ラスティレイク 1893年」が暗示するもの

Rusty Lake Hotel 元ネタ考察 スクショ ゲーム冒頭のラスティレイク1893年の暗示

Rusty Lake Hotel

最初に、「なぜ『Rusty Lake Hotel』の元ネタについて考えようと思ったのか」という経緯について書きます。

5人の客がボートに乗ってやってくる『Rusty Lake Hotel』のオープニング。このオープニング冒頭では、“Rusty Lake 1893”と表示が出ます。単純に受け取るなら、ミスター・アウルが例の5人の客を招じ入れ、5日間かけて彼ら全員をディナーに供した年は、1893年であった……ということになりそうです。

この意味深に提示される「1893年」について、「何かいわくのある年だったのかなー」と思ってクリア後にググってみました。すると、サジェストに「殺人ホテル」と表示されてぎょっとしたことを覚えています。

そう、実はアメリカのシカゴには、「マーダー・キャッスル」と呼ばれたホテル(として操業される予定だった建物)が存在しました。その建物を建設したのは、1880年代後半から1890年代前半にかけて27件もの殺人(あるいは200件とも言われる)を犯した伝説的なシリアルキラー、H.H.ホームズ(本名はH.W.マジェット)という人物です。

「19世紀末に実在したシリアルキラーか~ちょっぴり興味そそられるなァ~」と思いつつ、私はH.H.ホームズの某百科事典のページに軽く目を通しました。その結果、何度となく背筋に怖気が走るような感覚を覚えました。というのも、『Rusty Lake Hotel』におけるミスター・アウルが所有する湖畔のホテルと、ホームズが建設したマーダー・キャッスルには、符合する部分が数多く見受けられたからです。

というわけで、今回は「『Rusty Lake Hotel』の元ネタはシカゴのマーダー・キャッスルなのか?」というテーマを立てて考えていきます。具体的には、実在したその建築物に関する情報を整理してから、ラスティレイクホテルの描写と比較していきます。

ところで、そもそもラスティレイクホテルの元ネタを深掘りしようと思った理由は、謎多きミスター・アウルの正体や目的を考えるヒントになるかもしれないと感じたからです。つまり、ラスティレイクホテルと実在したマーダー・キャッスルに共通点が数多くあるならば、その所有者であるミスター・アウルと実在のシリアルキラーにも何かしら類似する要素があるのではないかと考えました。

結論から言えば、『Rusty Lake Hotel』の舞台となったホテルは、シカゴのマーダー・キャッスルをモチーフに造形された可能性が高いと私は考えています。少なくとも、マーダー・キャッスルの構造や内部のカラクリがRLHの元ネタの1つであることはほぼ間違いないのではないか……という印象です。

そして、その前提からミスター・アウルと実在のシリアルキラーに共通点が見出せるか否か……という点については、ちょっと長くなりそうなので考察記事その2で考えたいと思います。更新したら追記します。

H.H.ホームズ――19世紀末のアメリカに実在したシリアルキラー

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル 元ネタ考察 アメリカのシカゴに実在したシリアルキラー ホームズについて Photo by Clem Onojeghuo on Unsplash

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マーダー・キャッスルの話題に入る前に、まずはその建物を建てた人物――当時の紙面で「現代の青髭」、「現代史における第1級犯罪者」とも呼ばれた「H.H.ホームズ」なる男性についてざっくりとまとめます。

ヘンリー・ハワード・ホームズ(本名はハーマン・ウェブスター・マジェット)は、1861年にアメリカ合衆国の北東部に位置するニューハンプシャー州に生まれました。長じてのちミシガン大学に入学した彼は、医学部で学びます。ここで学んだ薬や人体に関する知識は、のちの犯罪に大いに役立てられることになったようです。

同大学を卒業後、ホームズはいくつかの都市を転々とし、1885~1886年にシカゴの薬局で働き始めます。「H.H.ホームズ」という偽名を使い始めたのもこの時期から。ホームズは勤勉な働きぶりから薬局のオーナーであるホルトン夫人に気に入られ、最終的には彼女の薬局を買い取っています。

1887年、ホームズは薬局の向かいの空き地を購入し、そこに3階建ての雑居ビルを建て始めました。"The Castle"と呼ばれた悪名高い「マーダー・キャッスル(殺人の城)」です。ホームズは出資者に「1893年のシカゴ万博に合わせホテルとして操業する」と説明していましたが、当該建物がホテルとして使用されることはついぞありませんでした。

この時点までに何件もの殺人を犯していたホームズは、それとは関係のない犯罪で禁固刑をくらい、短期間ながら刑務所に入ることになります。そして出所後、彼は刑務所内で得た知識をもとに保険金詐取を目的とした計画殺人を企てました。ターゲットは忠実な部下であったベンジャミン・ピツェル。クロロホルムと火を用いてピツェルを死に至らしめたホームズは、その後、彼の幼い子ども3人をも手にかけます。

しかし、この邪悪な犯罪計画によってホームズは破滅することになります。高飛びするためにアメリカ北部に逃れるも、ピツェル殺害の容疑でボストンにて逮捕されたのです。最終的に27件もの殺人を告白したホームズは、1896年に絞首刑に処されました。享年34歳。シリアルキラーの草分け的存在でもある彼に関しては煽情的な報道も多々なされ、「実際に手にかけた被害者は200人にものぼる」という噂もまことしやかに囁かれたそうです。

上記に示した経歴に(個人的な興味もあって)書き添えたいのは、ホームズは非常によくモテる(かつ不実な)男性であったということです。根っからの詐欺師気質、かつ殺人を好む本性にもかかわらず、ホームズは一見して紳士的で穏やかな好人物だったようです。そのため、多くの女性がホームズの外面に騙され利用されました。

まず、ホームズは34歳で亡くなるまでに3人の女性と婚姻関係を結んでいます。ただ、その都度ちゃんと離婚していたわけではなく、法律的にはどうも重婚状態だったようです。つまり、最初の妻であるクララ・ラヴァリングとの婚姻関係を正式に解消しないまま、2人目の妻であるマータ・ベルクナップ、さらには3人目の妻であるジョージアナ・ヨークと結婚しています。

クララとはニューハンプシャー州で、マータとはイリノイ州で、ジョージアナとはコロラド州で結婚し、それぞれ記録が残っているようです(いくらなんでもガバい。戸籍制度がない&州単位で婚姻関係を管理する仕組みを悪用した?)。

ホームズの遍歴と照らし合わせると、最初の妻クララとは大学卒業後に別居状態になり、2番目の妻マータとはシカゴで働いた期間に一緒に暮らし、3番目の妻ジョージアナとは逮捕された1894年初頭に結婚したことになります。特にジョージアナについては、ピツェル殺害直後、逃亡の旅に出かけた夫に事情を知らずに同行していたようです。

ホームズの不実な姿勢はけして3人の妻に限った話ではありません。彼は生涯で何人もの愛人を持ち、くだんのマーダー・キャッスルに住まわせました。逮捕後の告白により、いずれも不審な失踪を遂げたホームズの愛人たちは彼の餌食となったことがわかっています。

実像を超えて膨張するホームズと恐怖の城のイメージ

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル 元ネタ考察 ホームズが建てたマーダー・キャッスルの詳細 Photo by Raluca Seceleanu on Unsplash

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ところで、最初期のシリアルキラーであるH.H.ホームズと彼の城に関しては、事件発覚後から様々にセンセーショナルな報道がなされたようです。結果としてホームズの犯罪と彼の根城であったマーダー・キャッスルは、その実像以上に誇張・脚色され、大衆の耳目をより強く引くものへと変容し伝えられていった節があります。

たとえば、ホームズの雑居ビルはホテルとして操業されたことがないし、建物内に拷問器具が多数揃っていたという証拠もありません。ただ、そんな事実よりも、「ホームズは19世紀シカゴの闇に巣食った伝説的なシリアルキラーであり、シカゴ万博に訪れた数多くの客――特に女性――を自身が建築した殺人ホテルに誘い込んでは死に至らしめた」という物語の方が、マスコミと大衆にとってははるかに刺激的で面白かったのでしょう。

そんな背景もあってか、H.H.ホームズと彼のマーダー・キャッスルが語られるとき、そこにはおのずと都市伝説的・怪奇譚的なイメージがつきまとうようになりました。「さすがに200人殺したってのはフカシだろう」と頭では思いつつも、「まあでも、そっちの方が話として怖いよな~」と怪談話特有の誇張をあえて好んでしまう感覚、それを語り手・聞き手ともに共有しているような感じですね。

だから、現代に語り継がれるH.H.ホームズとマーダー・キャッスルの物語は、事実の輪郭を超えてイメージが膨張し続けた結果の産物としての側面を持っていると言えます。

むしろ現代においては、大衆が恐怖を求めてあることないこと肉付けして膨らませていったイメージを含んだ総体、いわば事実の虚像こそが、ホームズと彼の城の物語の「核心」になってしまっているのかもしれません。少なくともホームズとマーダー・キャッスルが創作物のモチーフとなるとき、創作者を惹きつけるのは正確な事実ではなく、虚偽を含みつつ膨張したおぞましいイメージの方なのではないか……と個人的には感じました。

そういった前提に注目しつつ、続いてはホームズが建てたいわゆる「マーダー・キャッスル」について確認しましょう。

ホームズが建てた「殺人の城」の詳細を紐解く

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル 考察 ホームズのマーダー・キャッスル 1895年8月18日に書かれたシカゴトリビューンの記事の見出し

この項目では、H.H.ホームズが建てた雑居ビル、通称「マーダー・キャッスル」の内部構造を紐解いていきます。参考文献は、1895年8月18日(日)に発行された新聞、Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)の40ページです。ホームズが逮捕された約9か月後に書かれた記事であり、マーダー・キャッスルの内部構造について紙幅を割いて詳しく解説しています。

この貴重な史料に注目する理由は2つ。1つ目は、ホームズと彼の城に関しては、事実以上にそこに付されたイメージ&物語に注目すべきだと思うからです。ホームズを「現代の青髭」と呼称するところから始まるこの記事は、当時のホームズと彼の城に対する人々の眼差しを感じることのできる貴重な資料だと言えます。

2つ目は、『Rusty Lake Hotel』の描写を念頭に置いたとき、この新聞で詳説されている内容と符合する部分が多々見受けられたからです。もちろんすべてがすべてピッタリ同じというわけではないものの、「もしかするとこの新聞での解説を参考にしたんじゃない?」と感じてしまう部分がいくつも存在しました。

というわけで、以下では記事の内容をざっくりと要約しつつ、当時の人々の興味を大いに引きつけたマーダー・キャッスルの内部構造に迫ります(※胸糞で凄惨な内容も含まれているので、そういった描写が苦手な方はご注意ください)。紙面にみっちり詰まった文字に目を凝らしつつ読んだので、誤訳とか認識違いがあったらすみません、と先にことわっておきます。該当ページへのリンクは記事の一番下に記載しました。原文が気になる方はぜひご一読ください。

まず、マーダー・キャッスルに関するこの記事が書かれた時点で、ホームズ(本名マジェット)は少なくとも11人を殺害した容疑に問われ、フィラデルフィアの刑務所に収監されていました。ホームズの建てた雑居ビルにはすでに警察が立ち入り、作業員を入れての作業も行われていたようです(記事には先週の金曜日に建物に入った作業員の証言が記載されている)。幾人かの目撃者の証言もあり、その内部構造は詳しいところまで把握されていたと言えます。

マーダー・キャッスルはそもそもホテルとして操業されるはずだった建物です。1893年、シカゴでは"World’s Columbian Exposition"、いわゆる「シカゴ万博」が開催される予定でした。ホームズは「シカゴ万博のために訪れる観光客を狙う」と銘打って、万博会場の近くにあった雑居ビルを改築し始めました。しかし結局のところ、その建物がホテルとして使用されることはありませんでした。それどころか賃金の未支払いで訴えられたり出火*があったり……とトラブルが様々に発生したようです。

*マーダー・キャッスルが火事に見舞われたのは奇しくも1893年の8月のこと。この出火については、保険金を狙っての自作自演、つまりホームズ自身による放火ではないかと疑われていた節があります。

マーダー・キャッスルは、63番通りとウォレス通りに面する3階建ての建物でした。土地の区画は縦162フィート×横50フィート。特筆すべき点として、ホームズは建築家を雇わず、作業員を頻繁に変えながらマーダー・キャッスルを建て続けました。ゆえに、奇妙で不可解な建物の内部構造を把握していたのはオーナーのホームズのみだったようです。

それでは、シカゴ・トリビューンの記事を参考に建物内部を見ていきましょう。同記事はマーダー・キャッスルの常軌を逸した奇怪な構造に着目。「宿泊客を死に導くデストラップ満載の2階」、「壁に埋め込まれた鋼鉄製の部屋とホームズのオフィスがあった3階」、そして「哀れな犠牲者の遺体を処理する場所であった地下」の3か所にフォーカスして詳述しています。

最初にマーダー・キャッスルの2階について。ここはマーダー・キャッスルが「迷宮」と表現される所以とも言えるフロアです。というのも、曲がりくねった通路や秘密の小部屋、光も空気も入らない密閉された部屋、隠し通路、トラップドアなど、明らかに普通ではない構造が2階には多々存在したからです。

ある目撃者は2階の部屋に3つの遺体を垣間見、またある目撃者は暗い部屋から命からがら逃げだした……と記事は語ります。また、部屋はアスベストで覆われ、たとえ室内にいる被害者が金切り声を上げても外にいる人間には聞こえなかったそうです。2階こそは「殺人ホテル」としてのマーダー・キャッスルのイメージを増幅し強調したフロアだと言えるのかもしれません(先述通り、当該建物が実際にホテルとして操業した記録はなく、犠牲になったのはホームズが個人的に誘い込んだ人たちだと思われます)。

2階には6つのホールと35の部屋、そしてドアが51個あったと書かれています。部屋の数とドアの数が合致しませんが、それもそのはず。2階のいくつかの部屋にはドアが4つあり(つまり1つの部屋にドア4つ)、違う部屋と繋がっているドアもありました。また、どの部屋にも繋がっていないドアやどちらの方向にも開くドア等もあったそうです。

この2階には、ホームズが寝室として使っていた部屋がありました。作業員の1人がこの部屋に立ち入った際、フロア中に続くガスパイプを発見したと記事には書かれています。パイプはミセス・コナーの殺害現場である窓のない部屋と直接つながっていた、とも。

つまり、ホームズの私室とターゲットの部屋はパイプで繋がっていたことになります。私室に居ながらにしてパイプからガスを送り、密閉された部屋にいるターゲットを死に至らしめる……ホームズにはそういった犯行が可能だったわけです。

続いてマーダー・キャッスルの3階について。この3階について注目すべきポイントは2つ。1つ目は、このフロアの1番北の角にホームズのオフィスがあったことです。ちなみにこのオフィスには、後述するホームズの愛人、ミニー・ウィリアムズが寝泊まりしていたと言われています。

2つ目の注目すべきポイントは、3階には壁に埋め込まれた鋼鉄製の部屋があったこと。鋼鉄の線、防音のアスベストの覆いに加えて重い両開きの鋼鉄のドアが搭載されたこの部屋は、3階における唯一のデストラップルームだったようです。室内に閉じ込められたが最後、ターゲットはじわじわと酸素不足に追い込まれ、窒息するほかありませんでした。

この鋼鉄製の部屋にもまた、表向きには採光用のガスパイプが引かれていました。「このパイプが被害者の死を早めた」と当局者は語ったそうです。

さて、マーダー・キャッスルには「デス・シャフト」が存在しました。シャフトとはダクトや配管を通すためのたて穴式のスペースです。ホームズは2階や3階で被害者を殺害すると、シャフトを通じて地上から地下へと遺体を運び込んでいました(シャフトに備え付けられていたかどうかは不明ですが、遺体を運ぶための小型エレベータもあったようです)。

最後に、マーダー・キャッスル地下の貯蔵室について。遺体の処理施設として使用された地下は、ホームズの城の陰惨でおぞましい性格を象徴する場所でした。「ここには遺体を破壊するための道具がすべて揃っている」と記者は書いています。

ホームズが遺体処理に用いた装置は3つ。1つ目は「オイルタンク」です。タンクは致死性のオイルで満たされていたらしく、このタンクを掘り出して開ける際に、3人の作業員が危うく命を落としかけたとも言われています。

2つ目の処理装置は、「石灰の入った2つの大きな容器」です。地下の捜索が行われたとき、うち1つには人骨が入っていたそうです。ホームズはオイルタンクと石灰の容器を同時に稼働させることで、被害者の遺体を手早く処理したのではないか、と記事は推測しています。

3つ目の処理装置はレトルト炉、いわゆる「焼却炉」です。遺体を焼くというのは、言ってみれば最もオーソドックスな処理方法かもしれません。一方、致死性のオイルや石灰の使用は、ホームズの来歴(医学部で学び薬学の知識を持つ)ならではの手段という感じがします。

また、地下室の一角を掘り返すと、地上から4フィート(=約1.2m)ほど下にたくさんの人骨が埋まっていたとの記述がありました。その中には6歳~8歳の子供の骨もあったそうです。

人骨のみならず、地下からは多くの遺留品が見つかっています。記事が取り上げているのは、被害者の1人であるミニー・ウィリアムズの痕跡です。前述した通り、ミニーはマーダー・キャッスル内のホームズのオフィスで起居していました。ミニーの姉妹であるナニーは、ホームズを指して「義理の兄弟」と呼んでいたそうです。しかし、ミニーもナニーも1893年7月5日を境に姿を消してしまいます。

マーダー・キャッスルの地下室からは、ミニーが所有していた金時計のチェーンが発見されました(彼女にその時計を売り、2回修理した宝石店の人間が証言)。周囲からは女性の毛髪と靴の片割れも発見されています。また、同じく地下にあった女性の足跡についても、記事はミニー・ウィリアムズのものだろうと推測しています。その他、地下には雑に隠された人間の髪の房や血の付いたリネン、服の断片などもあったそうです。

以上、当時の新聞記事を参考にマーダー・キャッスルの内部を概説しました。この建物は2つの通りが交差する角に位置し、1階部分には薬局がありました。おそらく日常的に利用する地元住民もいたことでしょう。そんな建物の中でこれだけ凄惨な所業が繰り広げられていたというのは、当時の人にとっては非常にショッキングな話だったのではないか……と思わずにはいられません。

ホームズの「殺人の城」とミスター・アウルの「ラスティレイクホテル」の共通点

Rusty Lake Hotel 元ネタ サイコキラーが建築したシカゴのマーダー・キャッスル 地下に通じるパイプ ラスティレイクシリーズ Photo by Denny Müller on Unsplash

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さて、ここまでH.H.ホームズと彼のマーダー・キャッスルの概要を確認しました。ここからようやく本題です。「ホームズのマーダー・キャッスルと、オーナーことミスター・アウルが所有するラスティレイクホテルには、多くの共通点が見受けられる」という仮説に基づき、両者を詳しく比較していきます。

まず『Rusty Lake Hotel』は、1893年に、5人の客がラスティ湖に浮かぶホテルを訪れることで始まる物語です。ラスティレイクホテルは3階建て。1階にはロビーとフロントがあり、2階と3階には客室があります。1階はごく普通のホテルと言った雰囲気ですが、2階と3階の客室には、宿泊客を死に至らしめる様々なデストラップが仕掛けられています。

プレイヤーは夜な夜な宿泊客の部屋を訪れ、その命を奪っていくことになります。一度特定の部屋に入ると、その部屋は実質的に密室となり、プレイヤーは目的を達成する(=客人が命を落とす)まで外に出られなくなります。

5人の客人は一緒にやってきた他の客が1人また1人と姿を消していくことにまったく無頓着であり、最終的には全員が命を落とします。実行犯はもちろんプレイヤー(視点の何者か)ですが、全体の流れを見るに、5人をターゲットに据えた犯行計画を企てたのは実質的にオーナーことミスター・アウルです。

ミスター・アウルは、ホテル3階廊下の突き当りに位置する6号室をプライベートルームとして使用しています。不思議な話ですが、エンディングの描写より、この6号室はラスティ湖の地下と空間的な繋がりを持っています

6号室(≒湖地下)にて、オーナーはミズ・フェザントの頭蓋骨を掲げ持ち、他の犠牲者の頭蓋骨もずらりと並べてプレイヤーを待ち受けます。室内には液体で満たされた5つのタンクがあり、その中にはターゲット5人の記憶そのものである黒いキューブが保管されていました。

このタンクですが、それぞれ太いパイプが接続されどこかへと繋がっています。ここから、「オーナーの部屋にあるパイプは各ターゲットの部屋へと伸びているのではないか」、また「5人の死後に生成された黒いキューブは、パイプを通じてオーナーの部屋のタンクへと運ばれてきたのではないか」といった推測を立てることが可能です。

さて、『Rusty Lake Hotel』における以上の描写を念頭におきつつ、今度はホームズと彼の城について振り返ります。

ホームズは「ホテルとして操業する」という触れ込みでマーダー・キャッスルの建造を進めていました。客人として見込んでいたのは、1893年に開催される「シカゴ万博」に訪れる観光客たちです。ここから、「ホームズは万博目当てにシカゴにやってきた人間を自分のホテルに宿泊させ、夜な夜な襲っていた」というイメージが生まれたのでしょう。

ちなみに、1893年シカゴ万博は半年の開催期間中に2752万9000人もの入場者を集めた、19世紀においてはアメリカ最大規模の万博です(※2752万9000人は当時のアメリカ国民の人口の約半数)。電気の応用事例が多数示されたこと、広大なミシガン湖を臨むジャクソン公園とその付近を会場として開催されたことなどが特徴。後者に関して、多くのパビリオンは湖畔に建てられたことが当時の写真から確認できます。

つまり、事実とは異なる都市伝説的な誇張も含む話ですが、「1893年に訪れた客を狙っての連続殺人」、「ホテルでの計画的な犯行」、「首謀者は建物のオーナー」、「湖と建物のイメージ」といった部分がラスティレイクホテルとマーダー・キャッスルとで重なり合ってくるわけです。

続いてはマーダー・キャッスルの構造について、繰り返しになる部分もありますが簡単にまとめます。同建物は3階建てでした。1階には特段目を引く部分はなく、小売店などが入っていたそうです。一方、客室のある2階と3階は明らかに異様な構造になっていて、いくつかの部屋にはデストラップが仕掛けられていました。

たとえば2階のある部屋は、ホームズが寝室として利用していた部屋とパイプで繋がっていました。ホームズはこのパイプからガスを送り込み、自分の部屋に居ながらにしてターゲットを死に追いやったと言われています。また、3階には鋼鉄製の部屋があり、この部屋に閉じ込められたが最後、宿泊客は自力で外に出ることができず、酸素不足で息絶えるほかありませんでした。

2階と3階で発生した被害者の遺体は、シャフト(竪穴)を通じて秘密裏に地下室へと運ばれました。地下には遺体を処理するためのオイルタンクや石灰の入った容器、焼却炉があり、のちの捜査で多くの人骨が発見されたほか、被害者の遺留品もいくつか遺されていました。

加えて、マーダー・キャッスル3階の一番北の角にはホームズのオフィスがありました。先述した通り、このオフィスには一時期ミニー・ウィリアムズなる女性が滞在していました。彼女は元女優であり、ホームズと親しく交際していましたが、1893年7月初旬を境に行方をくらませました。のちの捜査により、彼女はホームズの毒牙にかかって亡くなり、その遺体は地下で処理されたらしいことが分かっています(地下に彼女のものと思われる足跡があったことから地下で殺された可能性もある?)。

こうして書き出すと一目瞭然ですが、マーダー・キャッスルの構造は、ラスティレイクホテルのそれと明らかに酷似しています。

一見普通に見える1階と、宿泊客の命を奪う仕掛け満載の2階と3階。私室に居ながらにして宿泊客を死に追いやるオーナー。オーナーのプライベートルームと宿泊客の部屋を結ぶパイプ。入ったが最後自力では出られない部屋。遺体を建物の地下へと運ぶシャフト(垂直方向)。遺体を保管する液体で満たされた大きなタンク。そして、地下に遺された哀れな犠牲者たちの人骨。単なる偶然と言うには重なり合う部分が多すぎる印象です。

ミスター・アウルのプライベートルームに集められたブラックキューブは、「死とともに生成される記憶そのものの物体」という点で犠牲者の遺留品と言えなくもありません。また、ホームズのオフィスとミスター・アウルの私室がともに3階(それも一番奥/北の部屋)にあるのも、偶然にしては出来すぎな合致だと感じます。

あと、これは思いつきレベルの描写ですが、マーダー・キャッスルの構造を踏まえると、『Rusty Lake Hotel』において宿泊客が毎夜の惨劇に気づいていなかったらしい不思議にも一定納得が行きました。というのも、マーダー・キャッスルの客室は防音目的のアスベストで覆われていたそうです。だから犠牲者がいくら悲鳴を上げようが、部屋の外にその声が聞こえることはなかったと言われています。

もちろん『Rusty Lake Hotel』の場合、単に聞こえなかったというより、何か大きな力のようなものが働いて5人の客人をホテルから逃がさなかった……と考える方がしっくりきます。ただ、「1人1人消えていくのになんでまったく怪しまないの?」という疑問について、「他の客には騒音も悲鳴も一切聞こえていなかったから」というアンサーが考えられるのはちょっと面白いなーと思いました。

私室にてミズ・フェザントの頭蓋骨を掲げるミスター・アウル、その背景

Rusty Lake Hotel ラスティレイクホテル 考察 ホテル3階の6号室でミスター・アウルに頭蓋骨を掲げられたミズ・フェザント マーダー・キャッスル3階のオフィスで暮らし地下室でホームズに命を奪われたミニー・ウィリアムズ min

ところで、『Rusty Lake Hotel』のラストを初めて見たとき、個人的に気になった箇所があります。それは、プレイヤーを出迎えたミスター・アウルがミズ・フェザントの頭蓋骨が載ったお皿を持っていたことです。5人の中からミズ・フェザントの骨だけをチョイスしてわざわざ、それもなんだか丁重に掲げているように見えたため、やや違和感を覚えました。

以前書いた感想記事の中では、上記に関して、『Rusty Lake Paradise』に登場する生前のミスター・アウルの妹、エリザベス由来の描写かなーと想像しました。キジマスク担当で比較的兄に優しい(正しくは他4人に比べてさほど不快なことをしてこない)彼女ですね。世界観設定を共有する関係上、『ホテル』制作の時点で『パラダイス』の構想があったとしても不思議ではありません。

ただ、よくよく振り返ってみると、わざわざミスター・アウルにキジ嬢の頭蓋骨を持たせたわりには、『パラダイス』におけるキジ=エリザベスにはそこまで突出した存在感・特別感がなかったような気もします。赤毛、盲目、意味深な言動と個性は強いものの、(他4人と同じく)兄と一対一の深い関係が描写されたわけではなく、あくまで不気味な家族の一員としての印象が強いせいでしょうか。

以上のようにやや消化不良の感はありつつも、「ミズ・フェザントの頭蓋骨に特別な意味を見出すとしたら、キジマスクのエリザベスの線くらいしか思い浮かばないな~」と思ってとりあえずスルーしていました。しかし今回「マーダー・キャッスル元ネタ説」を深掘りしてみて、「もしかするとミズ・フェザントの頭蓋骨もマーダー・キャッスル由来の描写だったんじゃない?」と思うようになりました。

鍵を握るのは、H.H.ホームズの関係者であるミニー・ウィリアムズです。上でも述べた通り、ミニーは元女優であり、おそらくは独身でした。これは女優であり、おそらくは独身であるミズ・フェザント(ミセス・ピジョンとは異なり、ミセス・フェザントとは呼称されていないから)と重なる部分です。

かつ、ミニー・ウィリアムズに関して注目したいのは、彼女がホームズのオフィスで寝泊まりしていたことと、最終的には地下でその遺体が処理された(=骨になった)ことです。つまり、ミニーはホームズのオフィスと死体処理場であった地下の両方に立ち入った女性ということになります(地下室の生石灰層には女性の足跡があり、ミニーのものではないかと推測された。わざわざ遺体の足だけを押し当てたのでない限り、ミニーは生きている間に地下室に入った可能性がある)。

ここで思い出したいのが、『Rusty Lake Hotel』のラストです。ホテル3階の6号室に入ったはずが、ホワイトキューブから森のような空間に遷移して、しかもそこは湖の地下であったとわかるあのシーン。あの場面より、「3階にあるミスター・アウルの私室」と「(湖)地下」はイコールで結ばれ得るのではないかと思います(あの世界の空間謎すぎるけど)。そして、ともに3階にある「H.H.ホームズのオフィス」と「ミスター・アウルの私室」の対比については先ほども述べた通りです。

こう考えていくと、3階でもあり地下でもある私室にて、女優であるミズ・フェザントの頭蓋骨をこれ見よがしに掲げるミスター・アウルには、まったく別の意味が込められているように思えてきます。

すなわちそこには、最初は3階のオフィスで起居していたが、最後は愛する男に裏切られ地下で骨となったミニー・ウィリアムズのイメージが投影されているのではないでしょうか(参考:ホテルとキャッスルの対比を図示した上の画像)。奇しくも(あるいは当然と言うべきか)、ミズ・フェザントとミニー・ウィリアムズが命を落としたのは同じ1893年だったりします。

おさらいと結論

結論としては、最初に述べた通り、「『Rusty Lake Hotel』の舞台となったホテルは、アメリカのシカゴに実在したマーダー・キャッスルに着想を得て造形された可能性が高い」と私は考えています。

  • 1893年にやってくる客をターゲットにした連続殺人
  • 3階建てのホテル(として操業されるはずだった建物)が舞台
  • 湖と建物のイメージ連関
  • (実質的な)犯人は建物のオーナー
  • 普通に見える1階と、デストラップを搭載した客室のある2階と3階
  • 3階の一番北/奥の部屋=オーナーのオフィス/私室
  • オーナーの私室から各客室に這わされたパイプ
  • 地上と地下を垂直に繋ぐシャフト(遺体を運ぶエレベータも存在)
  • 遺体を保管し処理する場所としての地下
  • 液体で満たされた大きな容器に入れられる遺体/黒いキューブ
  • オフィスと地下に立ち入ったミニー(元女優)/6号室(≒湖地下)で掲げられたキジ嬢(女優)の頭蓋骨

繰り返しになりますが、上記の通り、似通っているポイントが偶然で流すにはもったいないくらいに多いからです。少なくとも、マーダー・キャッスルは、『ホテル』の構想を練る際の参考資料の1つではあったんじゃないかなーと思います。H.H.ホームズとその城は、現代においてもしばしば演劇やドラマなどでモチーフとして登場するようなので。

もちろん、「これとこれって似てるね~」で話を終えるつもりはありません。そもそも『Rusty Lake Hotel』の元ネタに注目したのは、黒幕とも言えるミスター・アウルの目的を考えるヒントになるのではないか……と思ったからです。つまり、「ラスティレイクホテルとマーダー・キャッスルに共通点が多いのなら、その所有者2人にも似通う部分があるのでは?」という方向性で攻めたかったわけです。

というわけで、次回の記事では「H.H.ホームズとミスター・アウルに共通点はあるのか?」という部分から始めて、ミスター・アウルの目的や5人の客の素性などを考えたいなーと思います。

*****

※関連記事:『Rusty Lake Hotel』 奇妙なホテルで5人の客をもてなす脱出系ADV 感想&考察 ※ネタバレ注意 【ラスティレイクシリーズ】

H.H.ホームズに関しては、伝記がいくつか出ているようです。たとえば、Wikipediaの記述を読んでいると、"H. H. Holmes: The True History of the White City Devil"というAdam Selzer氏による2017年の著作を典拠とする記述が目立ちます。比較的最近書かれた本かつアマレビューも高評価なので、読みたいな~と興味を引かれました(ただ、日本語版は出版されていないようですね)。

※今回の記事を書くにあたって参考にさせていただいた記事やサイト、文献は以下の通りです(クリックすると外部のページに飛びます)。

H・H・ホームズ - Wikipedia(2021年9月20日閲覧)
“Modern Bluebeard: H. H. Holmes' Castles (sic) Reveals His True Character.”(1895年8月18日のシカゴ・トリビューンの40ページ。2021年9月20日閲覧)
1893年シカゴ万博 | 第1部 1900年までに開催された博覧会(国立国会図書館による1893年シカゴ万博に関する説明。2021年9月20日閲覧)
Herman Webster Mudgett: 'Dr. H.H Holmes or Beast of Chicago' (PDF)(ラドフォード大学の心理学部で2012年に作成されたH.H.ホームズの年表。2021年9月20日閲覧)
MAKING THE H. H. HOLMES MURDER CASTLE - Carden Illustration(往時のマーダー・キャッスルの内部構造を想像も交えて図解した緻密なイラストが掲載されている。2021年9月23日閲覧)

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かーめるん
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