『WIZMAZE』(ウィズメイズ) ストーリー攻略&エンディング感想(Aルート・Bルート・Cルート) ※ネタバレ注意 その2
マルチシナリオ型ファンタジーRPG、『WIZMAZE』(ウィズメイズ)の各ルート攻略&エンディング感想記事です。考察とネタバレが含まれます。制作者はJakalope(ジャカロープ)様。作品の公式サイトはこちらです。 → WIZMAZE
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前回は『WIZMAZE』の魅力を考えつつ、ゲームの世界観設定をおさらいしました。今回は、「3つのルート&エンディング」について、詳細な感想を書きます。ストーリーやゲーム内資料のネタバレを大いに含むので、未見の方はご注意ください。
※『WIZMAZE』感想記事一覧
・その1:『WIZMAZE』 マルチシナリオ型ファンタジーRPG レビュー&世界設定まとめ
・その2:『WIZMAZE』 ストーリー&エンディング感想(Aルート/Bルート/Cルート)(現在閲覧中)
・その3:『WIZMAZE』 キャラクター感想(ナジーシャ・アルマヴィタ・痩身の男)
・その4:「人間界の王」とは何か? 『WIZMAZE』の伏線&元ネタ考察
『WIZMAZE』 3つのルートの概要
アーカイブのヒントを閲覧すると、『WIZMAZE』には以下の3つのルートが存在することがわかります。
- 血まみれの覇道を孤独に歩むAルート(虚無/魔人王ルート)
- 仲間と協力し英雄となるBルート(星霜/英雄ルート)
- 謎の賢者と共に真理を追うCルート(強いて言うなら人間/真理ルート)
前回の記事(「『WIZMAZE』 レビュー&世界設定を解説 その1」)で領域と領域存在についてまとめたとき、「虚無界のコガンノオウと星霜界のアドラールは対立している」と書きました。上記の3ルートの内容は、その対立関係を前提にすると理解しやすいです。
要するに、周囲の者を無慈悲に斬り捨て虚無に与すればAルートに突入し、仲間のウィザードと歩調を合わせ星霜王のお目に適えばBルートに入ります。残るCルートはAルートとBルートの中間に位置し、覇道と王道のどちらにも傾かず、あくまで人として試練を乗り越え、その過程で真理を見出すルートです。
Aルートを選ぶ場合、序盤から終盤まで主人公1人だけで攻略を進めることになります(難易度高め&1周目ではほぼ入れない)。一方、Bルートでは主人公と同じ見習いウィザード2人が仲間になり、Cルートでは後半から痩身の男がパーティに加わります。ルートの分岐条件は、各ルート感想の冒頭に書きました。
私は、「Bルート(星霜/英雄)」→「Aルート(虚無/魔人王)」→「Cルート(人間/カリス)」の順にプレイしました。感想も同じ順に書きます。以下、キャラクターの設定や物語の結末に関する核心的なネタバレを含みます。ご注意ください。
Bルート ~英雄 "Hero"エンド~
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Bルートへの分岐点は、「アルマヴィタorナジーシャと協力するか否か」です。機会は2回存在し、もし1回目の誘いを断ったとしても、ダンジョン終盤で再会したときに助けてあげればOKです。
協力の申し出を受け入れるか、瀕死状態のナジーorアルマを救助すると、その時点でBルートに入ります。つまり、アルマとナジーのどちらか1人が仲間になった時点でBルート確定です。
『WIZMAZE』の1周目はBルートでした。フラグこそ見えるものの1周目でAルートに入るのは難しく、仲間と協力しないCルートの存在に気づくのも難しい気がするので、初見の人はほとんどこのBルートに入るのではないでしょうか。ストーリー的にも、同じ見習い仲間と協力して試練を突破するBルートはいかにも王道的です。
ちなみに私の1周目プレイの内訳は、「古寺院→アルマがパーティイン→腐樹海→ナジーシャがパーティイン」でした(Bルート2周目では先に腐樹海を攻略しました)。「天空の古寺院」なんて心躍るダンジョン名を出されると、まずはそちらを選ばざるを得ませんでした。
アルマもナジーシャも個性的で素敵なキャラだったので、3人一緒に試練に挑めるBルートでは楽しい時間を過ごせました。やはり仲間との楽しい交流はRPGの醍醐味の1つですね。
アルマにしてもナジーシャにしても会話内容やイベントが豊富で、すべての反応を見ようとついつい張り切ってしまいました(そういう意味で「ギフト」は非常に良いキャラ掘り下げシステムだと思いました。すべてのギフトを必死になって収集し、2人にそれぞれ贈った記憶があります)。
ただそれだけに、最終決戦で星霜王アドラールが干渉してきたときは唖然としました。言動があまりに胡散くさく、しかも強制的に「本質」を奪い取られてしまったので。
「光の使い手(サーニルン)」と呼ぶと字面だけは良いですが、要するに本質を奪われ黎明の眷属にされてしまったということです。(『WIZMAZE』世界に生きるものたちはすべて、肉体・魂・本質の「三元」によって構成されています。そして本質を失った者は「異形」となり、二度とヒトには戻れません)。
もちろん、アルマとナジーが助かったことは本当に良かったです。しかし主人公がヒトではなくなったため、カリスの非常に複雑そうなコメントと併せて、どうにもスッキリとしないものが残るエンディングでした(この「スッキリとしないもの」については、「『WIZMAZE』 キャラクター感想(ナジーシャ・アルマヴィタ・痩身の男) ※ネタバレ注意 その3」の中で詳しく書きました)。
もっとも、孤独なオブシディアにとっては、主人公(とナジーシャ)の存在がある程度救いになるのではないかと思います。カリスの穴埋め的な存在として彼と仲良くなれるかもしれません。
気になるのは、エンディング後の主人公がどこに行っていたのかということです。新しい冒険のフラグだったりするのでしょうか。
あとオブシディアの手記を読むに、サーニルンになるとアドラールに思考を支配されていくようですが、主人公も虚無絶許思想に染まってしまうのでしょうか。虚無の姉妹たちなど人間界にいる虚無の眷属にとっては胃が痛くなりそうな話です。
アルマもですが、主人公の帰還を喜ぶナジーのデレっぷりリアクションが可愛らしいエンドだったことも印象的です。制作者様のブログを拝見したところ、Bルートでは見習い3人の友情は今後も続いていくらしいので、後日談を見たいなーと思ったりもします。
Aルート ~魔人王 "MagusLord"エンド~
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覇道を歩むAルートへの分岐点は序盤に存在します。ウィズメイズ上層(試練開始直後のフロア)にてエリアボスを倒す前に、アドバイザー兼物売りの「見習いオード」の命を奪うと、問答無用でAルートが確定します(もっとも、オードはすでに死亡済の幽霊です)。
ハル・オードを消滅させ、アルマヴィタとナジーを始末し、最終的にはウィズメイズを飛び出して帝都中を血に染める。Aルートは「魔人王ルート」と銘打たれるのも納得の殺伐としたルートでした。
とはいえ、虚無陣営は『WIZMAZE』のストーリー上かなりの存在感を放っています。そのため彼らに与するこのAルートでは、重要かつ見応えのあるイベント・情報を色々と見聞きすることができます。
Aルートは2周目に攻略しました。アーカイブでルート概要を読んだところ、Cルートはカリスが深く関わるルートっぽかったんですよね。どう見ても最重要人物であるカリスの種明かしは最後に見るべきだと感じたので、Aルートを先にプレイしました。
ちなみに2周目以降は、1周目クリア特典である「法衣シルトキルム」(地形ダメージを無効化する)と「三元の真理剣」(シンプルにチート武器)をサクサクプレイのために有効活用させていただきました。たとえば、マクスウェルのお言葉を回収したいときとか。もっとも、三元の真理剣は付与効果が凶悪すぎてダンジョンボス相手にも無双できてしまうので、戦闘に歯ごたえが欲しいなら使わない方がいいかもしれません。
Aルートの分岐点となる選択肢(「オードを始末する」)自体は1周目でも見つけました。不意打ちすぎて驚きました。主人公のスペック的に1周目にオードを倒すのは難しいですが、2周目以降ならクリア特典もあるので、本懐を遂げることが可能です。初手に炎耐性を上げる魔法(火柱の壁)を唱えれば、レベル5程度でも難なく勝てます。
Aルートの4つの見どころ
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個人的に、Aルートの見どころは4つあると思います。1つ目は、「虚無の末弟オプタトゥム」です。ウィズメイズ下層で触媒にされて鬱憤が溜まっている彼ですね。Aルートではパーティインしてくれる仲間がいない代わりに、なんとオプタトゥムが話し相手になってくれます。
会話を重ねるとわかりますが、オプタトゥムには絶妙に小者っぽいところがあります。Cルートでカリスとオプタトゥムの関係を知ると、その小者っぽさが重要なキャラクターだったんだなあと感じました。なんだかんだ言いながら付き合いの良い、憎めない神様です。
2つ目の見どころは、「アルマ&ナジーとの対決」です。虚無に味方するAルートでは、虚無の力を得るために「他の見習い2人を始末しろ」というオプタトゥムの要求を叶える必要があります。
先にBルートを通ったこともあり、ナジーとアルマの命を奪うのはかなり辛かったです。しかも「対決」と書けば聞こえは良いものの、実際は傷つき弱った2人を襲うorだまし討ちする展開になるので、尚更胸が痛みました。
何より心苦しいのは、アルマとナジーが優しいことです。2人は初対面の主人公から虚無の気配を感じ取って警戒します。しかし主人公がうわべだけ親切にすると、2人とも「勘違いをしていた」と主人公に謝ってくれるんですよね。衰弱していて判断力が鈍っていたのもあると思いますが、それでもアルマとナジーは「善い人」だと改めて感じました。
とはいえ、やはり極限まで追い込まれた2人と対峙できるのはAルートの醍醐味だと思います。戦闘して絶命時の2人の言葉を聴くのもきつかったですが、「騙して殺す」方は本気で心が痛みました。特にアルマの、「なあ主人公……」にはいたたまれなさがMAXでした。
3つ目の見どころは、地下道に棲んでいる「『深きものども』との交流」です。通常は「腐樹海の地下道」を通ると深きものどもに襲われますが、Aルートの主人公は彼女らの同胞(マンナズ)なので、地下道を顔パスで通れるのです。
「深きものども」ことマイノグーラの眷属である≪闇の娘≫たちは、かつて戦場における性風俗を担っていた女性たちの成れの果てだそうです。アドラールにすがっても救われず、居場所をなくして腐樹海まで流れ着いた末にマイノグーラによって救済されました。
彼女らは高い知性を有し、主人公を友好的に迎えてくれます。「深きものども」と呼ばれる闇の娘たちの本来の姿を知れるというだけでも、Aルートをプレイする価値は十分にあると思います。
闇の娘たちは長のクレトラを筆頭に地下道の各所で活動していて、話しかけることもできます。2回目(バージョンアップ後)にプレイしたときは、虚無の姉妹たち関連の追加要素をたくさん見つけることができて驚きました。初見プレイ時にも気になる存在だったので掘り下げがあって嬉しかったです。
姉妹たちの何人かは、「アルスペラを持つ虚無殺しの狂人(=オブシディア)」や「地下道を訪れた同胞(=カリス)」の噂話をしてくれます。生前の苦労話やカルナ・三元に関する話を聞かせてくれることもあります。総じて興味深かったです。
個人的には、ブルージャスミンが好きな心優しいアウレアちゃんと、エリンガナについて説明してくれる察しの良いトルーデリアちゃんが好きです。特に前者のアウレアちゃんは、他のルートで出くわしたとき、他の姉妹たちと違って主人公を襲ってきません。その仕様に気づいたときは、普通に追いかけて倒していた前世の自分を思い出して罪の意識に駆られました。
虚無の姉妹たちと語らうことで生じる唯一かつ最大の問題点、それは他ルートで深きものどもを倒すときに罪悪感を感じてしまうことですね、間違いなく。「普通に本読んだり薬を作ってるだけだったんだな」、「居住スペースにいきなり知らないヤツが入ってきたらそりゃ攻撃もするよな」と見方が180度変わってしまいました。
Aルートの4つ目にして重要な見どころは、「ケイラン(マクスウェル)とカリスの会話」および「オブシディア-カリス間の手紙」です。
前者のケイランとカリス・アルハザードの会話については、2人ともよどんでいるなーと率直に思いました。気が狂うほど長い時間を2人で過ごしていると、どうしてもこういう空気感になるのでしょうか。カリスの豹変っぷりはかなりの迫力がありました。
また、後者のオブシディアとカリス間の手紙は、初めて見たとき色々とびっくりしました。正直なところ、カリス→オブシディアについては特に、「友情以上の感情があるのかな?」と思わざるを得ませんでした。「お前がいなければ私は」(オ)だけならまだしも、「二人で隠居してひっそりと暮らそう」、「お前が私を思う以上に私はお前を想っている」(カ)は、はたして親友同士で出てくる言葉なのか? と。
まあカリスは古代人と言ってもいい存在であり、とうの昔にヒトを辞めているので、そういうところに突っ込むのは野暮かもしれません。
カリス、ケイラン、オブシディアを見ていると、友情がこじれたり行き過ぎたりすると大変だなーと思いました(小並感)。どちらの組合せも相手に依存気味なので生々しく感じる一方、古典物の友情関係を眺めているような気分にもなりました。
Aルートが「真エンド」と呼ばれる理由とは
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Aルート終盤では、主人公が復活したオプタトゥムとともに≪宵闇の学院≫を蹂躙し、サーニルンであるオブシディアをも瀕死に追いやります。後日談ではギルドも帝室も機能不全に陥ったことが語られ、「人間界の未来は非常に暗いものになった」ことが語られます。
すべてのルートをクリアした後、3つあるエンドのうち、この「メイガスロードエンド」こそが『WIZMAZE』の真エンドらしいと知りました。Cルートの余韻に浸っていたので、この事実に気づいたときはけっこうショックでした。
Aルートは主人公のマリオネット感が強いというか、RPGとしてはやや物足りなさを感じるルートでした。端的に言えば、主人公はカリスとケイランが構想した復讐劇に欠かせない「主役」ではあっても、「主人公」であるとは言い難い印象です(もちろん、オードの抹殺から学院での虐殺までをノリノリで進めた主人公なら話は別ですが)。
Aルートは、「仮想領域ウィズメイズ、ひいてはこの『WIZMAZE』という作品の根底に、カリスとケイランの強い恨みの念があった」ことが種明かしされるルートだと思っています。
ルート全体を見渡すと、カリスとケイランの復讐心がまず存在し、2人によって創られた箱庭に主人公がやってきて、やはり2人と利害が一致するオプタトゥムが主人公を誘導・支援する……という流れなんですよね。
作品の舞台でありタイトル名でもある「仮想領域“ウィズメイズ”」が、カリスとケイランの目的成就のための空間であることからして象徴的です。そもそも主人公の正体自体も、2人の積年の望みに応えて真理界が生み出した器らしいと匂わされています。
カリスとケイランの創った世界の中で、2人が長年待ち望んだ存在である「主人公」が、2人の協力者であるオプタトゥムに導かれて理想的な破壊者に成長する……(カリスはともかく)ケイランにとってはまさに快哉を叫ぶほかない展開と結末ではないでしょうか。『ウィズメイズ』の根本にカリスとケイランの存在を置くならば、「メイガスロードエンド=真エンド」の図式はむしろ自然でさえあります。
以上より、Aルートに漂う「脚本家が仕立てた台本を演じる主役」感は狙ってのものなんだろうなーと最終的には思いました。あとメタ的に、もしも『WIZMAZE』に続編があるとしたら、魔人王となった今作主人公を打倒する話になるのかな~とも思います。
虚ろ月の民(虚無界)→アルガン(喚鳴界)→帝国人(星霜界)……と人間界の覇者(と後援者)は変遷してきたので、ここで一巡してメイガスロード(虚無界)が台頭するのは予定調和だと言えるのかもしれません。
アルマやナジーがおそらく現実世界でも死んでしまっただろうことは悲しいですが、主人公が混沌とした人間界でどう振る舞うのかは非常に気になるところです。
Cルート ~カリス "Charis"エンド~
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Cルートの分岐点はBルートと同じく、「見習い仲間2人(のどちらか)に協力を求められた場面」に存在します。Cルートに入るには、同期のウィザードからの協力要請を断り、再会したときにも助けずにスルーする必要があります。
天空の古寺院を先に攻略した場合は、ダンジョン入り口でアルマの誘いを断り、終盤の古寺院内で傷ついているアルマを捨て置けばOKです。腐樹海を先に攻略した場合は、大沼の手前でナジーの誘いを断り、終盤の海境の祭祀場で弱っているナジーを見過ごしましょう。
アルマとナジーのどちらかを助けなかった時点でCルートが確定し、のちに「痩身の男」がパーティインします。
協力を断るのはまだしも、アルマとナジーを見捨てるのは地味につらかったです。「もしも現実で2人が死んでしまったらどうしよう」と思いました。さすがに瀕死状態のところをスルーしてしまったら、現実に戻った後でBルートのような友情を築くのは難しいかなーとか色々と考えてしまったり。
もっとも、それを踏まえてもなおCルートの雰囲気は大好きです。3周目までCルートを取っておいてよかったと心から思いました。
Cルートは謎多きカリスの正体が明かされ、主人公の正体も明示されるルートです。Aルートとはまた違う意味での種明かしルートと言ってもいいと思います。カリスのキャライベントと絡む、真実発覚までのフラグ立てが細やかで楽しかったです。
何より、Cルート内で深く掘り下げられるカリスのキャラクターがすごく好きでした。謎の賢者ポジションから助太刀してくれること、ギフト会話でさすがの知識量を披露してくれることなども含め、カリスと主人公のそこはかとない「師匠と弟子」感は印象深かったです。あと、イベントの一つである【くすぐり魔】には笑いました。
また、AルートとBルートのわかりやすいフラグをスルーして我が道を行く主人公は、まさに「運命を捻じ曲げしもの」っぽくて痛快だとも感じます。
会話によってある程度性格を想定することができますが、きっと頑固でマイペースな一匹狼なんだろうなと想像してしまいました。見習い仲間を完全にスルーするところから、カリスに協力を依頼することもなく、パーティインの申し出も断り続け、最終的には【くすぐり魔】イベントを起こしていそうなイメージがあります。
Cルート終盤にカリスの友人になれたのは、正直に言って望外の喜びでした。世界にとって異質な2人が友情を結ぶ、さらに一方は孤独感に苛まれ続けた過去がある……というシチュエーションには燃えるものがあります。マクスウェルの言う通りカリスの暗部が表に出てこないルートだとしても、反省と祈りを込めて主人公に宛てた言葉は彼の心からのものだと思います。
「Aルートが正史である」前提を踏まえた上で、Cルートから告白イベントを経由してカリスエンドに至ったときのトゥルーエンド感はたまらないものがあるなーと思いました。主人公が英雄にも魔人王にもならず、自分の真実を知って人間界に戻れたことが無性に嬉しかったです。
今後人間界が消滅への道を辿るとして、主人公はその避けられない運命を覆すことができるのか。カリスの言葉を胸に、主人公が人間界のために立ち上がる展開をつい期待してしまいます。
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次回の記事では、「仲間キャラ4人の感想(イベント内容やギフト会話等のネタバレあり)」と「『WIZMAZE』の底流にあるテーマ」について書きます。
→ 『WIZMAZE』 キャラクター感想(ナジーシャ・アルマヴィタ・痩身の男) ※ネタバレ注意 その3
・その1:『WIZMAZE』(ウィズメイズ) マルチシナリオ型ファンタジーRPG レビュー 感想
・その4:「人間界の王」とは何か? 『WIZMAZE』(ウィズメイズ)の伏線&元ネタ考察 ※ネタバレ注意
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